MIG21試乗体験記





試乗日 2003年9月11日

今回のロシア行きを決めたのは3月下旬、その後4月上旬には旅行業者数社とコンタクトを取る中で「戦闘機試乗」を知りました。最初は「わざわざロシアに行ってミグに乗るなんて、世の中には物好きがいるんもんだなあ」なんて他人事と思っていました。僕らにとって、「ミグ」と言えば「ベレンコ中尉」、そんなものに乗るときはソ連に亡命した時くらいしかあり得ませんでしたし。ところが、どうしたもんか好奇心が湧き始め、日に日に心は「乗る」方へ傾いていきました。戦闘機に乗るなんて体にすごい負担がかかりそうで、自分の年齢からして「これが最後のチャンス」と思ったのと「ロシアがいつまでこんなことしてくれるだろうか」と思ったのが試乗に踏み切った理由です。依頼した旅行業者によると、「50才くらいでも乗った人はいる。でもテレビ番組の撮影のため20台の俳優がチャレンジした時は一人は油汗びっしょり、もう一人は着陸後1時間くらい立てなかった」と言われました。うーん、まずいかな。
でも、やらぬよりやるが美徳の僕としてはそう言われてますます降りる気にはならず、結局申し込むこととしました。

尚、本編の写真は全て、同行した旅行会社の社長のオレグによるものです。


この日は今回のロシア行を象徴するかのように朝からほとんど雲のない快晴。朝8時にホテルのロビーで待ち合わせをして、前日のクビンカと同じく旅行業者社長のオレグと運転手、通訳のダイアナとともにジュコフスキー空軍基地を目指します。車中でダイアナが例の手作りの航空用語単語帳を読み返しながら、「緊張してる?」とか「怖くない?」とかさかんに聞いてきます。実は体がどうなるかを考えると少し怖かったです。マッハで飛ぶ戦闘機の中で吐いたりしようもんならどうしよう、どう飛び散るのだろかと、そのシーンを想像すると恐ろしい地獄絵図が頭をよぎるし、いわゆる”G”がものすごくかかると体中の血管が切れるんじゃないか、とか・・・。果ては、発進直後にギブアップした場合でもお金は返してもらえないんだろうなあ、なんて下世話なことまで。ダイアナには「大丈夫、大丈夫、アイ・アム・ジャパニーズ・サムライ」なんて訳わからん答えをしてましたが。彼女には見透かされてたかな。

そして基地到着。さすが空軍基地、警備は厳重です。門番の兵士に許可証を見せると兵士は無言で「行け」と銃で合図し、いかめしい扉が開かれます。基地の駐車場まで先導車に付いていくのですが必要以上(と思えた)にぐにゃぐにゃと道を曲がり、駐車場へ。そこで車を降り、まず問診を受けに医務室に行くのですが、この時もエレベーターを使ったり非常階段を上り下りしたり、どう考えても最短距離とは思えない道順でした。防衛上、部外者にはこうしているのかもしれません。
医務室で待ち受けていたのはいかにも栄養の行き届いた50才くらいのおばちゃん。我々(と言うか僕?)を見るなり厳しい顔になり、ロシア語で何か言ってるのですが意味がわかるわけもなく、ダイアナに彼女が何を言ってるのか聞いても「何でもないの」とこれまた不安な答え。そう言えば今日はナイン・イレブンだし、南部の国境地方で紛争を抱えているロシアの空軍基地にとって、この色黒でちょっと頬のこけた「日本人」と称する男は「危険人物」に写ったのかもしれません。
まあ、信用しようということで、まずは日本でも書かされた「覚悟宣言書」みたいなペーパーの作成です。「事故が起きても文句は言いません」とか「麻薬はやってません」とか「現在妊娠中ではありません。」とかチェックさせられます。そう言えばロシア入国の際に入国カードというものを書かされるのですが、その中に「次の物を持っている場合は□にチェックせよ。1武器・弾薬 2麻薬類 3毒物・劇薬 4放射性物質 5乗り物・・・」なんて馬鹿げた質問がありました。誰がチェックするんじゃい・・・

そして問診。
「気分は?」
「上々です」
「昨日何時間寝た?」
「7時間くらい。よく眠れました」
「質問にだけ答えてくれればいいの。朝食は?」
「食べてません」
ここでひっかかりました。「それはいけないわ。乗る直前にたくさん食べるのはよくないけど、朝食抜きは健康に大敵よ。」
おいおい、もし吐いたりしたらいやだから食べなかっただけじゃないか。そんなことでケチつけんなよ!困ったわねえという顔をする彼女に対して、オレグが機転をきかして「リンゴ持ってきたから彼に食べさせる」と言ってくれたおかげで切り抜けることができました(実際に彼はリンゴを僕にくれた)。さらに問診は続きます。
「小さな飛行機に乗ったことはある?」
「ありません」
今回の旅行でモスクワ・サンクトペテルブルク間で乗った100人乗りの飛行機が、僕が生涯で乗った一番小さい機体です。
「運動はしてる?」
「いや、最近特には・・・」
ここでまたひっかかりました。
「それはいけないわ。運動は健康維持のために、とっても大切なことよ。」例によって彼女はひとしきり健康についてまくしたてます。
そりゃまあそうだけど、この期に及んで一般論言われたって・・・。でも、ここもオレグが「彼は登山をやるんだよ」と言ってくれたので無事通過。行きの車中で彼に僕の山登り趣味の話をしたことが幸いしました。
「じゃ血圧を測ります。ここに右腕を乗せて・・・・、そうそう、あなたの血圧はいつもどれくらい?」
「下が90くらい、上は110から120くらいです。」
腕に巻いた空気袋の圧迫感が次第に弱くなるのを僕が感じていると、計測針を見つめたまま彼女が言います。「いつも通りみたいね。」
「特に問題はないみたい。でも、毎日しっかり朝ごはんを食べなきゃだめ。それから少しでいいから運動も毎日してね」
なんか口うるさい先生みたいだなあ、なんて思ってると彼女が初めて笑顔を見せ、英語で言いました。
「ハブ・ア・ナイス・フライト」

問診の次はいよいよパイロットとご対面です。例のごとくぐちゃぐちゃの経路で1階の教官室に行くと、そこには「ランボー怒りのアフガン」でランボーをいじめたソ連軍将校に似た目つきの厳しい60くらいのおじいさんが座ってました。
「ド、ドーブラェ・ゥートラ」
僕は覚えたばかりのロシア語で「おはようございます」と言ったのですが、発音が悪くて聞き取れなかったのか彼はそれを無視して名刺を差し出します。
「Victor K ALEXANDROF
  Honored Test-Pilot」
あれ、またアレクサンドロフか、なんてクビンカの案内人を思い出していると、「席に座れ。早速説明を始める。」と厳しいお言葉。
一通りミグの性能やら飛行中に最高約4.5Gくらいかかることなどを説明したあと、彼はミグの模型を手に「どんなことをして欲しい?」と尋ねます。
「これは?」縦の大回転
「ダー」(←ロシア語で"Yes"の意味)
「これは?」横の大回転
「ダー」
「じゃあ、これは?」飛行機の水平軸を中心とした機体自体の回転
「ダー」
ここまで来て「いやだ」はありません。「みんなそうなんだよねえ、初めは」というような顔をしながら彼は言いました。「よろしい。じゃあスーツに着替えてくれ。」

また別室に通されます。そこには女性が3人、壁には今まで試乗した有名人の写真が貼ってありました。ロバート・デニーロなんかも写ってました。
「この人知ってる?」そこにはプリンセス天功とまさに僕の目の前にいる女性の一人が写った写真が貼られていました。「女でもできるんだからがんばってね」
上着を脱ぎ、替わりに胴衣を着けます。下半身には、履いていたズボンの上からさらに簡易なズボンを履かされます。この間僕はちょっと足を広げて立っていただけ。「自分でやるよ」と言っても「いいの、いいの、あなたは何もしなくていいの」3人の女性はぎょうぎょうしく僕に衣服を着せていきます。なんか変な気分だなあ。そばで見ていたアレクサンドロフが「君はどっかの国のプリンスか」と真面目顔で冗談を言います(その時は彼の性格がわからず、本気で言ってると思った)。

「眼鏡ははずしてね」着せ替え担当の女性がふいに言いました。
え、それはない!眼鏡可って聞いてたのに。カメラやボイスレコーダーが持ち込めないのはわかるよ、でも両目とも視力が0.1もない僕が眼鏡をはずしたらなんも見えない。
ダイアナが「それじゃあ、せっかくの彼の飛行が台無しだ」という意味のことを色々言ってくれますが、彼女はますます深刻な顔をして「でも、激しく動く戦闘機の中では眼鏡は危険だわ。」がんとして受け付けてくれません。
トホホ、ここまで来て、こんな天気のいい日になんも見えないのか・・・。でも、「体感」だけはできるからいいかあ。
半分諦めましたが今度はダイアナがアレクサンドロフに掛け合ってくれて何とか眼鏡が許可されました。有難う!あの時は君に本当に感謝したよ、ダイアナ!

「次はヘルメット。その前にまずこれを頭に被って」
渡されたのはオレンジ色の頭巾のようなもの。ガガーリンの写真を思い出し、このへんから少し宇宙飛行士のような気分になってきました。
次に赤い星が五つついたヘルメットを渡され、その被り方や口のあたりに当てるホースのついた呼吸補助のための器具などのはめ方・はずし方を鏡の前で一通り練習します。因みにヘルメットの前部についてる黒いグラスは眩しい時だけ下ろせばよく、普段は上に上げてますので機内では目は露出してます。

呼吸補助器具をはめながら彼女が言います。
「もし吐きたくなったら、ちゃんとこれを外してから吐くのよ。そのまま吐いたら大変よ」んなことわかってるって!

座ってるのが僕。後ろに立ってるおじいちゃんがパイロットのアレクサンドロフ。「着せ替え担当」は青い服のこちら向きの女性

さて、次は「訓練」。何の訓練かは事前に知らされておらず、不安なまま訓練棟に連れて行かれます。首の強化とか腕立て伏せとかかなあ。でもそんなこと直前にしても意味ないかあ・・・
2階の教室の入り口で、「ノブユキ。」アレクサンドロフが厳しい顔で言います。因みに彼は終始僕を名前で呼びました。「今から行うのは緊急時の脱出訓練だ。勿論飛行には安全を期すが、一度飛んでしまえば何が起こるかわからない。まず、これに座れ。」
目の前にあるのはコックピットを模した装置です。椅子に座ると両腿の間からニョキっと電車のつり革を逆さにしたような形のレバーが伸びてます。
「飛行中に私が『リジェクト!』を三回言ったらこの二本のレバーを強く握って思いっきり上に引け。そうすると君の体は椅子ごと空中に発射され落下傘が開く。この練習装置もレバーを引くと、本物と同じ強さで椅子を上に跳ね上げるから気をつけろ。以前天井に頭をぶつけた奴がいた。」
そ、そおなの・・・。そこまでやるのね・・・
「いくぞ、ノブユキ」
「OK!」
「リジェクト!リジェクト!リジェクト!」
僕はレバーを思いっきり引きました。次の瞬間椅子は・・・
椅子は確かに上に飛び上がりましたが、たかだか30cm弱、衝撃もあまりありません。「あれれ」という顔の僕を尻目に、
「さあ、いよいよ飛ぶぞ」アレクサンドロフはくるっと踵を返してスタスタ教室を出て行きました。





格納庫までまた車で移動です。
あった、あった、戦闘機たち。その中で一番光っていたのが紛れもないSU27。意外に小さな機体です。ま、高速での回転性能を上げるためには大きな機体じゃ無理か。写真に撮っておいてもらえばよかったなあ。

そして、我らが搭乗機MIG21はこれ↓


  
古い機体ですが、なかなか格好いいです。

ダイアナは搭乗直前まで「大丈夫?」「怖くない?」と聞いてきましたが、アレクサンドロフが僕を相当リラックスさせてくれたのと、旧式とはいえ本物のミグから受けた力強い印象、それに恵まれ過ぎた天気も相まって搭乗する頃には相当ハイな気分になってました。「とんじゃうよ〜ん」って感じ。

搭乗席は縦に二人乗り、後ろの席に僕が押し込められるとアレクサンドロフが僕の隣、翼にちょこんと腰掛けて言います。
「ノブユキ、これが高度計、これが速度計だ。それからこれを押すと私と会話ができる。それから一つ一つの動作の前に私が必ず『アー・ユー・OK?』と聞くから、OKなら『OK』もしくは『ファイン』と言ってくれ。ダメそうなら『ノー』とか『モア・ステディ』とか言ってくれ。飛行機だから『ストップ!』は無いよ」

  
上の写真のように機内の前・横にボタンや計器がぎっしりですが、彼が「これだけは触るな」と言った物があります。
それはパイロットが地上と交信するために使うボタンでした。場所がちょうど膝近辺にあり、客が無意識に膝で押してしまうことがあるそうです。
「そうなったら私はリジェクトを3回言うよ」
またまた冗談なのか本気なのかわからいお言葉。
因みに上の一番右の写真で悲しいかな僕はピースしてます。
ばか者!こういう時は親指を上に立てるんだろ!

いよいよアレクサンドロフが前の席に乗り込み、係員が上窓を下ろしロックします。オレグ達3人が僕に手を振るのを横目に機体は静かに滑走路へと向かいます。

 
いってきまあす




発進時が一番Gがかかるんじゃないか?そう思ってましたがたいしたことは無く、普通のジャンボと変わりません。小さいから揺れるんじゃないか?これもはずれです。はっきり言ってちょっと期待はずれでした。
滑走、そして・・・いきました

まずは地上400mあたりでアレクサンドロフが上下左右に機体を操り、調子を調べます。その間地上とロシア語で交信してましたが地上の交信者はわかっただけでも3人はいました。一機のために色々な担当がいて見守っているのでしょう。
高速を出してる時もそうでしたが、エンジン音はあまり聞こえません。ボイスレコーダーを持ってきても無駄です。それから14,000mの上空でも、ホースを通して絶えず空気が送られてくるので呼吸には全く支障はありません。

「ノブユキ、アー・ユー・OK?」
「イエース、アイム・ファイン」
「OK、じゃあ、まずは機体を回転させるぞ」
「OK、OK」
ここで本飛行の最大のパニックがやってきました。
機体を水平に保ちながらくるりと機体が回転した瞬間、心臓の血液がすべて頭に上った感じでした。回転はそれほど速いものではなく、自分の体と地上の位置関係は十分認識できる程度でしたがこんな事態を経験したことがないせいでしょうか心臓が「バクッ」と脈打ち、血液が一斉に頭へ。続けて2回転目。「おわ!」。そして・・・3回転目いくのかあ?や、やばい、もう一回転しようとしたら「ノー!」と叫ぼう。
そこは素人の限界を知っているのか2回転で終わりました。まだパニックしてる僕にアレクサンドロフが、
「ノブユキ、アー・ユー・OK?」
「OK、OK。バット・ア・リトル・サプラーイズド」
OKと言わないとやさしい技しかやってくれないんじゃないかと思いこう答えましたが、血液が頭に上る運動はしんどいです。
「OK。じゃあ高度を上げるよ」
僕の状態がわかってるのかわかってないのか、アレクサンドロフは機体を天に向け急上昇します(この時はGはかかりません)。

「ノブユキ、アー・ユー・OK?」
「イエース、アイム・ファイン」
「じゃあ今度は縦回転するぞ。Gがかかるからな」
「イエッサー!」
上に向けていた機体を水平に戻し、その後まさにアース・カラーで埋め尽くされた地上を指します。この時の最大高度は14,000mくらいでしたが、高さに関しても地上9,000mくらいを飛ぶジャンボ機と比べてあまり景色は変わりません。地球の稜線の湾曲が心もちきつくなったようには感じましたが。
機はまっしぐらに地上に向けて速度を上げ、やがて大きな縦の弧を描き始めます。来た来た、Gが。ジェットコースターでも車の急発進でもない不思議な感覚。何にも触れられていないのに下に押し付けられている。苦しいとか心臓に負担があるわけではありません。「お、おおお」としか表現しようが無いのですが、自分の腕が持ち上がらない。
ゲームで体験しましたが、Gがかかると確か下半身に血が行ってしまうので目の前が暗くなるはず・・・
その時でした。搭乗前に着せ替え人形させられた時にはかされた簡易ズボン、こいつにどんどん空気が注入され下半身が圧迫されます。「そうか!」ようやく分かりました。このスーツは下がる血を止めるためのものだったんだ。最初にやった頭に血が上る運動、あれは血液が上に流れるのを防ぎようがないけど、Gが下にかかる運動は大丈夫なんだ!おかげで5G近くかかりながらも精神は安定、ゲラゲラ笑いながら回転を楽しめました。
考えてみれば、戦闘機が空中で大円の外側を回転するような飛び方をする必要は無いし、最初にやったようにくるくる回る必要もほとんどないでしょうね。

次は地上と平行に大円を描いて旋回。遠心力のため体が真横になっても平気です。
「ノブユキ、アー・ユー・OK?」
「ファイン、ファイン、アイム・ヴェリー・ファイン!アイ・ウオント・モアー」
「フフン、OK。次はスーパーソニック(超音速)だ」
マッハの瞬間何かが起こる。そう期待して速度計を見てましたが実は何も起こらず、これも期待はずれ。確か物理で「前方衝撃波」なるものを学んだような気がしましたが、少なくとも後ろの席にいた僕には特別の変化を感じることはできませんでした。機は最高マッハ1.4まで速度を上げましたが、時速1,000km近いジャンボと比べてあまり違いは感じられません。もっと地上に近かったらすごかったことでしょうが。
モスクワ市街が見えるところまで直線を飛び、大きくユーターン。

その後アンコールで縦回転やら横回転やらダイブやら技を繰り出してもらい、景色も十分堪能し気分は上々、単なるはしゃぐ親父になってました。

こんな調子で30分はあっと言う間に過ぎ、再びジュコフスキー空軍基地へ。着陸もしっかり決まって機体は元置いてあった格納庫前に停止。コックピットから係員に引っ張り出された僕は興奮さめやらぬまま今日1日だけの愛機を去りました。
 






ところで、今思うとなんですが、なんか今回のミグ試乗は芝居がかってたような気がします。
最初の問診の時、朝飯食べてないくらいでなんか搭乗を取りやめにしそうな雰囲気を出してた女医さん。直前に食べるのはよくないと言いながら、その場でリンゴを食べる僕を見ても何も言いませんでした。眼鏡の件でも着せ替え担当の女性が眼鏡着用につきいやに深刻になってましたし。一旦OKとなるとさっきまでの深刻さはなんのその、楽しそうに僕に器具の使い方を教えてました。「訓練」時のアレクサンドロフの真顔の冗談も。もしかしたらみんなで担いでいたのかもしれません。客にちょっとしたサプライズ・刺激を与えるための芝居だったような気もします。すごいことが起こるようなふりをしてたような気が・・・。こうなると血圧計と搭乗時に着用したズボンの止血原理が同じことさえ、なんかの意図が感じられてしまいます。ま、おかげで忘れることのできない楽しい経験となったのでなんら問題はありませんし、もし僕の邪推が当たっているなら、ロシア人のお茶目さと受け止められて親近感を覚えます。

最後に、他人に試乗を勧めるかというと、決してお勧めではありません。これが後楽園遊園地かディズニーランドで10,000円くらいで体験できるなら結構客が集まるとは思いますが・・・。思っているほど体に負担はありませんが、逆に言うとたいした異常体験でもないということです。過度な期待は禁物です。

じゃあ、僕がもう2度と乗らないかというと・・・ロシアにまた行く機会があれば多分乗ると思います。ウププ