3−5.人の運命は受胎時に決まる?

 

 上に述べてきたことからお分かりのように、私は現在、中国系占星術で観る場合にも、基本的には『アストロロジー』でいうところの「上昇宮」が変化する時刻をもって占術上用いる時間帯が変わると考えています。

 

しかし、既に述べたように、この考えによってもまだ説明できない例外事例に属する人も、私が過去観た人の中に2人ほどいることも事実です。ただ、そのうちお一人は、最初に述べた「均時差」の考え方も含めて考えれば適合します。しかし、もうお一人は、この均時差を併せ考慮しても説明がつきません。

 

 そこで私は、人の運命について、「人の運命は、出生の時に初めて決まるのではなく、それ以前の「受胎」の時に既に決まっており、「出生」は、既に決まっているその人の運命の中で発生する重大イベントの中の一つに過ぎないのではないか。大多数の人は、「出生」という人生の重大イベントを当初の予定通りの日時に迎えているものの、中には何らかの理由によってズレてしまった人がいるのではないか。」と現在では考えるようになっています。

 

これについては、「3−1−2.(3)人の死亡期」でも少し述べたように、死亡期に関する占断結果と実態との間に昭和50年代頃を境に多くズレが生じていると考えられることと同様、出産に関しても、鉗子分娩、帝王切開、陣痛促進剤、陣痛抑制剤など広い意味での自然分娩以外の方法が大きく発達した今日、それらによって出生した方の中に、本来の生まれるべき日時との間にズレが生じている人がいるのではないかと推測しているのです。

 

そして、仮にそうだとすると、受胎時期が分かれば出生日時も分かるはずです。

 

そこで、私の手元にある出生日時が分かっている2組の母子のデータを元に、受胎時期と出生日時の関係について検討してみました。そうしたところ、次の3つの条件を満たす日時の命盤を作成した場合、その命盤から推測される死亡日時こそが、その子が生まれた出生日時と一致しているということに気付きました。

 

 

@

ご両親の命盤で男女の深い結び付きを示す諸星と同宮・加会した日から3日以内くらいの日で

 

A

ご両親の命盤から判断して子として生まれてくるのであれば当然有しているであろう特徴を示す日時で

 

B

その日時から280日程度後に突発的な原因に基づく「死亡期」を迎えると考えられる日時

 

 つまり、ある日時に「受胎」して、そこで発生した「胎児」にとって一種の「死」を経験するのが「人としての誕生」なのではないかと考えられるのです。(ちなみに、子にとっての死亡というと「流産」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、私の経験上、流産は母親の命盤上の凶星が流年凶星によって冲破される時に起きていると思われます。つまり、「出生」は「胎児の命」に従って起きている現象であり、「流産」は「母親の命」に従って起きている現象であると考えられるのです。)

 

 ただ、上記の「子の出生日時に関する仮説」は、これを検証するために必要なサンプル数が極端に少ない上に、受胎日時については現在のところ憶測の域を出るものではありません。そこで、どなたかこの仮説に興味がお有りで、何らかの調べる機会に恵まれた方は、是非この仮説について検証を試みて頂きたいと思っております。

 いずれにしろ、この点についても今後の私の研究課題の一つと考えています。

 

 

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