神の願い




























































狼の声が聞こえたの。
激しい痛みに悶え苦しむような、狼の悲鳴が――
































































崩レル山




















崩レル山

 山が崩れてゆく。
 巨大組織《妖怪の山》の上層部・大天狗議会は、機密を守ろうとした。
 しかし、ほころびから漏れ出た異変は災害となり、彼らの山を襲う。
 百年以上ものあいだ、重大な秘密を隠し通してきた妖怪組織。
 山に棲む者たちは災厄から逃げ惑い、この土地の終焉を予感していた。
 だが――

 崩壊の危機を止めるため、戦い続ける者たちがいた。






























MOUNTAIN OF BACCANO! 下





























































下巻のあらすじ

 妖怪の山の危機を知った鴉天狗と河童は、崩壊を止めるために動き出した。
 鴉天狗の少女は『鎮静剤』を求め、遥かな中央山頂を目指す。
 河童の少女は自動車を操り、震源地である『中枢』を目指す。
 緑髪の少女は己の無力を嘆きながら、鴉天狗に同行する。
 青髪の少女は己の力を振るいながら、妖怪の山に居座る。
 もう一人の新聞記者は狼の声を聞き、組織の秘密を暴こうとする。
 組織の最高精鋭部隊は『反逆者』を追い、なおも暗躍する。
 神々が消えてしまった今、崩壊に向かう山を救うため、ちっぽけな少女たちの戦いが始まった。





中枢

 百年以上もの間、重大な秘密を抱えてきた大天狗議会。
 彼らは巨大組織《妖怪の山》の存在理由に等しい最大の目的を達成するため、水面下で計画を進めていた。
 だが、そのために建造された機密施設に異常が発生し、妖怪の山の震源地となってしまった。
 異変の原因をつくった上層部には、もはや崩壊の危機を止めることはできない。





天国の門

 妖怪の山の最高峰――中央山頂には、天上の世界へと通じる門が存在する。
 厳しい修行の末に、普通の人間から、天人と呼ばれる貴い身分に昇格した者たちがいる。山頂に存在する門は、彼らが暮らす天界と、地上の世界とをつなぐ、唯一の通用口となっている。
 しかしながら、天界側との古くからの協定により、人間たちはおろか、山に棲む妖怪たちさえも、安易にこの場所へ近付くことは許されていない。
 そもそも、最も人の訪れにくい場所であるからこそ、かの地に門が設置されているのである。




















「一緒に、奇跡を起こしましょう」




















天狗と河童に関わる者たち

 妖怪の山の危機に立ち向かうのは、射命丸文と河城にとり――天狗と河童の妖怪コンビ。
 彼女たちの冒険には、二人の少女の存在が深く関わってくる。
 守矢神社の神々に仕える、かぜほうりの巫女。
 奇跡を起こす現人神として、自身も信仰の対象となっている少女だが、周囲の評価と実際に発揮できる力とのギャップに悩み、己の無力を嘆いている。
 優しく穏やかな性格ゆえに、山の妖怪たちからは好かれているが、本人は巫女としての実力を受け入れられているわけではないと思い、誰かのために活躍したいと考えている。
 家族のように慕っていた神々が消えてしまったことで、悲しみに暮れながらも、山頂を目指す射命丸文と行動を共にする。


 要石の力で地震を操る、天人の少女。
 天界の最高位に暮らすことを許された比那名居一族の総領娘だが、その実は、仕えていた名居家のおまけで天人に昇格することができたにすぎず、相応の修行も積んでいない。
 自信過剰で、下界の者たちを見下していることから、一年前、退屈しのぎと実力の誇示のため、地上の博麗神社を倒壊させ、大勢の人々に迷惑を掛けた。
 そうした経緯の中で、河城にとりの誇りを踏みにじり、激しい恨みを買った彼女は、何の目的があってか、燃えるように紅い剣をたずさえ、中央山頂付近に居座っている。









































雨の中の戦い

 たび重なる地震に加え、激しい雨が土砂崩れを併発させる。
 そんな中、山を救うために動き出した『反逆者』の前に立ちはだかったのは、大天狗議会直属の最高機密部隊――零番警備隊であった。
 機密情報の流出を防ぐため、なおも保身に走ろうとする議会の指示により、暗躍を続ける黒衣の鼻高天狗たち。
 組織の『反逆者』は、神々から取り戻した力を駆使して、脅威に立ち向かう。


















































「おい、ホタテ」
「ハタテよ」
「知るか。……あのな、危ないことに首を突っ込むモンじゃねえよ」
「はあ? アンタらだって、突っ込んでるじゃない」
「うーん、そう言われると、返す言葉もねえんだが」





































































































マウンテン・オブ・バッカーノ!<下>

『マウンテン・オブ・バッカーノ!<下>』
著:神方山 祈
イラスト:おうぎまこと
文庫判/480P
\1,500(予価)





















10/10/11『東方紅楼夢6』合同スペースにて頒布予定

サークル名:ビキビキテンシノルナティック! [に-09ab]






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東方紅楼夢

上海アリス幻樂団

イラスト:おうぎまこと from 『LunaticRide』
コウカクルイ





マウンテン・オブ・バッカーノ!<上>





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