ハマギク(浜菊)


学名 Nipponanthemum nipponicum
(=Chrysanthemum nipponicum)
和名ハマギク
英名Nippon daisy
科名キク科
属名ニッポナンテムム属
性状耐寒性多年草
原産地日本
開花期9〜11月

特徴 関東以北の太平洋岸に自生しています。花は、舌状花は純白、芯の管状花は黄色で、清らかで美しい。葉は肉厚で、少し光沢があり、特有の芳香があります。丈夫で一度庭に植えるとほとんど手がかかりません。茎は木質化し、放任すれば高さ1mくらいになります。

ハマギクの管理法
【苗を購入してからの育て方】 
 苗を購入されましたらすぐに植え込みをして下さい。ポットのままの状態ですと根詰まりをおこしますのでその後の管理が大変難しくなります。大きな鉢やプランターに植え替えて楽しむ方法と花壇に植える方法と二通りあります。
★鉢・プランター等の容器に植え替える場合
 9cmポリポットで購入された場合、最低でも15cm以上の大きな鉢に植え替えすることをおすすめします。他の植物と寄せ植えする場合は、浜菊は草丈が最終的には1メートル程度まで大きくなる植物ですから草丈の低い植物や匍匐性の植物などと組み合わせると楽しいコンテナガーデンを作ることが出来ます。
 ハマギクは大変丈夫な植物なのであまり土の性質を選びませんが、良い生育をさせるためには、排水性がよく、保水性、通気性の優れた用土を用いることをお勧めします。市販の園芸用土を使えば問題ありません。庭土を使われる場合は腐葉土やピートモスなどを30〜50%程度混ぜることをお勧めします。なお、鉢に植え替えをした場合は毎年の植え替えをおすすめします。
★花壇や庭に植える場合
 花壇に直接植えても問題はありません。この場合、ハマギクは丈夫な植物ですから、普通の植物が育っている場所なら十分に生育しますが、できれば有機質に富んだ水はけの比較的良い土に植え込んでください。堆肥か腐葉土などを植え込み前に入れることをお勧めします。ハマギクをたくさん植え込んだ花壇もなかなか美しいものですが、草丈の低い植物を前の方に植え込んで、花壇の配列などを楽しむのも良いでしょう。
 なお、花壇植の場合は2〜3年たつとたいへんに大きな株になり込みすぎるようになります。その場合は植え替えるのがよいでしょう。
【置き場所・植え込み場所】 
 日当たりがよく風通しの良いところが理想です。真夏でも半日陰に置く必要はありません。耐寒性も強いので、真冬も適切な株の状況であれば野外で充分越冬できます。ただし、−3℃以下に低下するような地方では、冬は室内に持ち込むか、保温するなどの保護が必要です。
 なお、秋に植え込んだ場合は、冬までに十分な株に育たない可能性がありますので、購入して1年目は軒下のようなところに置いて株づくりをすることをおすすめします。年間を通して充分に日に当てましょう。そうすることによって株が充実します。
【植えつけ、植替え時期】 
 基本的に植えつけ、替え時期は、秋及び春が適期です。ポイントとして秋に購入した苗は12月までに少しでも大きくしてあげますと株にエネルギーが蓄えられ耐寒性がつき−3℃までぐらいなら平気で耐えることができます。ただし、十分に生育せず、軟弱な状態で野外にて冬を迎えると枯れてしまうことがありますから、注意してください
【水やり】
 基本的には表面の土が乾き始めたらたっぷり与えてください。株が大きくなりますと水を大変ほしがりますので水切れに充分注意してください。花壇の場合は植え替え後2週間程度までは多目に水をやりますが、根付きましたら基本的に雨水のみで充分で、むしろ与えない方がよいでしょう。ただし、何日も雨が降らない日が続いた場合は水やりが必要となります。植え替えをしないで鉢が小さい場合は1日2〜3回以上の水が必要となりますので管理が大変難しくなりますので、適切な水管理を行う上でも植え替えをおすすめします。花は生き物です。水がないと必ず枯れてしまいますので可愛がってあげましょう。
【肥料】
 緩効性肥料を少し入れて植え込みをしましょう。緩効性肥料とは肥料の効き方がゆるやかで、長期間持続する肥料で、園芸店で売っています。基本的に肥料が少ない場合葉が薄い緑色になります。逆に多い場合は濃い(黒っぽい)緑色になります。肥料が効いてないと植物は生長しずらくなりますが、効き過ぎの場合は、根が腐ったりして、かえって軟弱になったり、病害虫の発生が頻繁に起こりやすくなります。始めは少な目に与えて、葉の色が薄いようなら株の周りに少し置き肥するか、液体肥料の1000倍液などを与えて様子を見るようにするのがよいでしょうて。肥料は生育が盛んなときにほしがります。ですから、生育が止まっている冬は肥料は与えないで下さい。
 肥料は大変難しく私たち栽培のプロでも正直よく失敗します。失敗しないためには必ず肥料の種類・置いた量・置いた時期等のメモをとり翌年の反省材料とし順番に適量・適期を覚えていただくのがよいと思います。
【病害虫】 
★害虫
 アオムシ・ヨトウ虫などが発生することがあります。これは葉を直接食べる虫ですから、食害をなるべく早く見つけて、適切な園芸用防虫剤を散布てください。園芸店市販のものをお使い下さい。葉は食べた跡はないが、葉の色が急に茶色っぽくなったり、色が悪くなってきた場合は、たいへんに小さい虫ですがダニが発生している可能性があります。歯の裏側をよく観察して下さい。見えにくいくらい小さな虫です。ダニは乾燥した状態の日が続くと発生しやすいのです。この場合はダニ専用の殺虫剤を散布して下さい。園芸店と相談していただけるとよく分かります。肉眼でも見える大きさですが、慣れてないと見落とすぐらい小さい虫ですから、葉を持って園芸店に見てもらうと間違いなく分かります。あと株を触ると白い小さなこなの様な物体がふわふわと飛ぶ場合あります。これはホワイトバタフライという害虫ですので発見次第園芸用防虫剤を散布してください。
★病気
 比較的病気にかかりにくい丈夫な植物です。ただし、葉の表・裏・株元などよく観察してなにか気になるようなことがあれば園芸店ですぐに相談してください。(万が一なにかの病気にかかっていますと最悪1日でダメになる場合もありますのですぐに相談・対処してください。)

 病害虫は現物を鑑定しなければ分からないことが多いので、もし、何かの異常を見つけた場合は、信用できる園芸店で相談されることがいいと思います。
【手入れ方法 (刈り込み方法など長く楽しむポイントと楽しみ方】 
 ハマギクはぐんぐんと草丈が大きくなりまた茎自体も、非常に分枝しやすい特性があります。購入された場合草丈が小さく花が咲いている状態のものですと薬(矮化剤)が効いていますが、2週間程度すると薬の効果が無くなり伸び始めます。9月下旬から10月上旬の株を植えると寒くなる前にある程度大きくなりますので耐寒性がつきー3℃程度までもちます。心配な方は軒下のようなところに置いて株ずくりをすることをおすすめします。真冬はピンチ(芯を摘むこと)などせずに出来るだけ生長させた状態で冬を越すようにしましょう。春になると株もとから新芽がたくさんでてきます。その時は適切な肥料を与え株ずくりをしましょう。樹形のみだれが気になるようでしたら遅くても8月の中旬までに刈り込みをしましょう。開花期間は9月の上旬から咲きはじめますが少し寒くなる頃10月の中旬にたいへんに美しい状態になります。ハマギクは暑さ寒さに大変強い多年草ですので、挿し芽(5月が適切)で容易に繁殖できます。
【殖やし方】 
殖やすのは挿し木が普通ですが、種まきもできます。古株の木化した茎の基部から芽が出るので、この芽が伸びてから、先端を5〜7cmで切って挿し木します。時期は5〜7月になります。発根は容易です。キクの仲間ですが冬至芽(地下から出る芽)は出ません。発根すれば、鉢か花壇などに植えますが、枝をたくさん出さて、姿をよくするためには、摘心(先端の部分を摘み取ること)を2〜3回行います。