ダッジオーブン・・・・・GSI社ハードアノダイズド・アルミダッジオーブン

GSI社はクッキングパンやアウトドア用の食器などを開発販売している会社ですが、クッキングパンではアルミを扱うのを得意としています。アルミは熱伝導性にとても優れており、素早く均等に熱を分布させます。2001年 Backpacker
Magazine での Editor’s Choice Award が、GSI Outdoors 社の『ハードアノダイズド・エクストリーム・クックセット』です。
テスター達は、1週間のバックパッキングで、このアルミ製の調理器具を使用し、他のコッヘルより早く湯が沸き、結果として燃料の消費が少なくて済んだ事に驚いています。更に、ホットケーキみたいな物を焼くときも、ホットスポットが出来ず、焦げ付かせないで済んだと書いてあります。
ハードアノダイズドは、GSIによれば、恒久的な処理で、ステンレススティールの2倍の硬度を持ち、摩耗、引っ掻きに非常に強く、アルミが食品に溶け出すことは全く無いのでヘルシーだと説明しています。これだけでも、焦げ付きにくい表面と言う事なのですが、ノンスティック加工とは異なります。
Hard
Anodized Boilerと言うコッヘル(312g)(下写真)を使って米を炊いた時に、うっかり強く焦がしてしました。余りに焦げ付きがひどかったものでついに取ることができず、Hard
Anodized Boilerは、棄却処分としてしまいました。今年は、蓋付きのニューモデルが出ましたが、残念ながらハードアノダイズド・エクストリームでは無い様です。

つまり、ハード・アノダイズド加工は、ノンスティック加工とは異なるのです。これにノンスティック加工を施したのが、『ハードアノダイズド・エクストリーム』です。バックパッカーマガジンのテスター達は、パンケーキを焼くときも、油を全く使わずに焼き、一拭きするだけで綺麗になる調理器具で、しかもタフ。大変重宝した、とべた褒めです。
まあ、大人数でないと、この『ハードアノダイズド・エクストリーム・クックセット』を使う事は無いと思いますが、参考までに。
http://www.gsioutdoors.com/products/hardanodized/50105.html
ソロ用のハードアノダイズド・エクストリ
ームの食器もあります。『メスキット』です。これも僕には重すぎるんですが、一応持っています。Hard Anodized Extreme™ Mess Kitです。(左写真)
http://www.gsioutdoors.com/products/hardanodized/50120.html
樹脂製のカップ、ボウル、が付き、フライパンにもなる、鍋と蓋(双方ともハードノダズド・エクストリーム加工済み)、そしてハンドルがついて、539gです。
エクストリーム加工してないものでは、ハードアノダイズド圧力鍋とダッジオーブンがあります。どうせなら、ダッジオーブンもエクストリーム加工してくれれば良かったのに、、、と思っていますが、鋳造の荒い表面に施すのは技術的に問題があるのかも知れません。

現在、愛用しているのが、ハードアノダイズドアルミダッジオーブンです。この10インチの物を良くアウトドアに持ち出して、メシを作っています。煮る、蒸すしか試した事はありませんが、肉はとても軟らかくなるし、アルミのダッジオーブンの調理力もバカに出来ません。(10インチで1.6kg)
圧力調理の効果はあるし、熱が鉄よりも均等に回るし、熱伝導が良いので、極く弱火ですみます。これで鳥のもも肉を大きい固まりのまま弱火で調理すると、箸で切れるほど柔らかく仕上がります。 コツはともかく弱火にする事です。ジップロックに骨付き鳥のもも肉を入れ、クレージーソルトを入れて揉んでおきます。そのまま持ち運び、フィールドで調理する時に取り出して、たっぷりのタマネギをダッジオーブンの底に敷き、その上にもも肉を載せ、極弱火にかけて、その辺で寝っ転がって待つ事1時間〜1時間半。蓋を開けると、ぶわっと蒸気とともにうまそうな臭いが、、、(^^)。ウマイです!

鉄と違って高温には弱く、燃えさかる焚き火にくべてはいけません。実際に溶けてしまった事故の例が A&Fのカタログで紹介されています。ともかく、キャンプでこれは重宝します。熱効率は良いし、何でもかんでも入れて弱火にかければ、美味しく調理されてしまいます。野菜の無水調理なんて、トーゼンって感じです。焦げ付きにくい特性があるんですが、やっぱり無水調理をやるとちょっぴり食材を焦がしてしまうことはあります。そんな時でも楽に焦げ付きは落とせますし、タワシ等でもガシガシ洗えますので、気を遣わないで済みます。
At 天城
上二つの写真は、僕の所有しているハードアノダイズド・アルミダッジオーブン10インチです。重量は、 1644g です。なんとか山に担いで持って行ける重さですが、、。
ゴーライトのブリーズの一番底にダッジオーブンを入れ、ゴーライトのヘックスと言うシェルターを担いで天城に登って来ました。トレッキングステッキをつなぎ合わせてポールの代わりにする、等の軽量化の工夫をして、その分、食事に贅沢した訳です(^^;)。カヤックだと重量にシビアにならないでいいからいいなあ、、、。
これで料理したもののうまさったら、そりゃあもう! 人力移動旅行者にとっては考えられないくらいの贅沢! 担ぐのは重いけどね(^^;)。
☆Topics
クッキングシステムでは、今年の夏(2003年 8月25日Salt Lake City)のアウトドア・リテーラーショウで、革命的なギアが出てきました。JETBOILです。これは凄い! 110gのガス缶で、12リットルオーバーのお湯を沸かし、しかも0.5リットルの水を僅か90秒で沸かす能力。更に、更に!沸かしたお湯を保温する機構までついているのです。風にも強いし、抜群の燃焼効率。これはアウトドアでのクッキングシステムを変えてしまう程革命的な発明だと思います。バーナー、コッヘル、風防、ヒートレフレクター、
保温装置を一体化させた代物で、重量は340gです。コッヘルもアルミのハードアノダイズドと言うのですから凄いです。
このシステムを使ったレシピがJETBOILのホームページに載っています。
2泊以上のバックパッキングでは、余分な燃料を持って行かずに済みますから、結局重量の大幅なセーブになる訳です。
一週間の旅でも小ガス缶一個で良いかも知れない。
〜〜狩野川のほとりにて〜〜 川崎 一 (かわさき はじめ)