みちネット通信 No.38 2012年4月発行 PDF版はこちら
| 3月議会では、2012年度一般会計予算や、市長など特別職の給料減額を継続とする議案66件が上がったほか、人権擁護委員の推薦などがありました。私は本会議最終日、是々非々の立場にたち、新年度一般会計予算案には賛成の討論をしました。案件はすべて可決。 |
■ 2012年度 一般会計予算
5年ぶり緊縮予算
アサヒビール跡地
移転新設は本当に必要か?
新年度予算は一般会計1,597億2,116万円と、前年度に比べて8.2%減少しました。近年は施設の耐震化や子ども手当て、生活保護費の増加などもあり、毎年のように財政規模は拡大。しかし新年度は、5年ぶりに減少に転じたことになります。(下図)
新年度には、アサヒビール跡地活用計画に500万円、中央病院移転整備の計画策定に3000万円が計上されました。
アサヒビール跡地10haのうち、約半分の4.5haを市が購入し、そこに中央病院のほか、防災公園、体育館、消防署などを建設する
という案です。
概算で約240億円と試算されています(下図)。
一般会計の予算規模と自主財源比率
全体事業費の内訳 (単位:億円)
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施設等名称 |
用地費
|
建設費等
|
総事業費 |
|
防災公園 |
18.1 |
1.0 |
19.1 |
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市立中央病院 |
12.6 |
76.0 |
88.6 |
|
消防署 |
5.4 |
25.1 |
30.5 |
|
中央体育館 |
18.1 |
71.4 |
89.5 |
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共用駐車場 |
9.1 |
3.2 |
12.3 |
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(南北道路、駅前空間) |
(19.9) |
(1.2) |
(21.1) |
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合 計 |
63.3億円 |
176.7億円 |
240億円 |
☆ 丁寧な議論や市民の合意なく、話は進む、、、?!
こうした大型投資が目前に控えているため、新年度は、ひとまず緊縮型予算となったようです。
しかし「移転整備ありき」ではなく、そもそも移転整備は必要か、といった観点からも、丁寧な議論を積み上げていくことが、まずは必要でしょう。
体育館・消防署も含めて、現地での耐震改修やリニューアル工事では何が不足なのかなど、市民みなさんの納得と合意を得て進めることが必要です。
(説明不足の中で、むやみにパブリック・コメントをするのは危険でも
あり、方法として間違っているのでは?)
市の財政は、景気の低迷によって、一人あたりの課税標準額が低下しています。また高齢化も進み、市税収入には質的な変化が起きており、今後の財政状況は楽観を許しません。
それぞれの公共施設の適切な整備時期を見極め、財政的な裏づけを得て、実施すべきです。
■ たかはし倫恵の一般質問より
その1 跡地活用はどうなるのか?
1. 中央病院の跡地(林田町)
中央病院のある高木小校区は、若い子育て世代が多く、保育所や幼稚園の入園も、とりわけ厳しい地域。「準受入れ困難地区」にもなっています。周辺の小学校区でも、瓦木小や瓦林小をはじめ、過密ぶりは激しくなっています。
市は、病院跡地は売却して財源とする考えですが、現状を見れば、簡単に売却できるような状況ではありません。まずは教育施設としての検討を行い、課題の整理をすべきです。
2. アサヒビールの工場跡地(津門大塚町)
現在、全市的な教育課題として、教室不足や狭い校庭の問題が顕著になっています。
仮設教室の建設は小学校だけでなく、中学校で今後さらに深刻になります。また児童一人あたりの運動場面積も国の基準以下の小学校は、16校に。(*)
* 運動場面積が国基準以下の小学校:
西宮浜・香櫨園・安井・夙川・北夙川・大社・神原・甲東・段上西
・高木・瓦林・津門・用海・南甲子園・名塩・東山台
|
市の提案書では、「産業・生活・交流」を基本コンセプトにし、教育施設の考えは出てきません。
しかし、財源の目途も示さずに、土地の購入に走るのではなく、今の教育環境を考えた時、もっと民間による教育施設、特に小・中学校などを想定した学校誘致の検討をすべきではないでしょうか?
学校の校舎やグランドは、防災時の避難場所としても有効だと考えます。
津門大塚町 −地名の由来−
工場内に「前方後円墳」跡
敷地内の西端(今のビールタンクの下あたり)には、大塚山古墳があり、近くには稲荷山古墳もありました。
どちらも市内では貴重な前方後円墳で、大塚山古墳の方は、明治期にJRの線路の敷設工事の際、土取りされ、形状が完全に破壊されてしまいました。今は、文化財保護法があり、積極的な“保存と活用”の時代です。
津門大塚という地名にも、古墳の存在をそっと伝える、歴史的な意味も隠されていたのですね。
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その2
中央病院 〜がん診療と緩和ケアの取り組み〜
新病院では「救急医療」の他、「がん診療」は柱の一つです。現病院でも、H21 年から緩和ケアを新たに2床持ち、スタートに。近隣でも、急速に緩和ケア(病棟)のある病院が増えてきました。
質問では、専門的な知識を持つ「緩和ケア認定看護士」の養成はできているのか、と聞いたところ、現在は「無し」。ただし今後は「認定看護士の存在は病院の評価にもつながるため、緩和ケアを含め、各種の認定資格を目指す職員を支援する」と答弁されました。
☆緩和ケアとは?
今やがんは2人に1人がかかる時代。患者さん本人の心や身体の痛みを和らげ、生活の質(QOL)をトータルに改善しようというもの。
以前は終末期に行う医療のように思われていましたが、今はがん診療の初期段階から積極的に取り組むものとされています。
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中央病院の大きな課題 経営健全化と医療の質
今年は給与費比率を下げること(約54%を目標)のため、組合と給与費削減の交渉が始まります。しかしこれだけでは、病院の医療の質が上がり、私たちが患者として満足できることには繋がりません。良い医療を提供できる人材や環境整備、また医療スタッフの意欲を保つ種々の取り組みが大切だと思います。
■ 厚生常任委員会より
介護保険料
基準額2割アップに
市では、今後3ヵ年の介護保険計画を策定する中で、保険料を見直し、基準額4,088円/月を4,947円とアップ(約2割増)することと決定しました。すべての段階の方々にとって、保険料のご負担が重くなります。
高齢者の増加によって、毎年、介護保険財政も増加の一途となっています(下図)。今後はさらに高齢者が増え、ますます社会保障の充実は避けて通れません。
「医療と介護の連携」や「一人暮らしの高齢者を支えるための細やかな制度」が求められます。介護保険が本当に“安心のための費用”となるように、制度の問題や改善にも取り組んで行きます。
年々増加する介護保険会計
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2008
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2009 |
2010 |
2011 |
2012 |
介護保険事業規模 |
209億 |
216億 |
227億 |
244億 |
268億 |
市税からの繰入額 |
31億 |
32億 |
33億 |
38億 |
39億 |
■ 建設・予算特別委員会より
主な道路整備予算
★ 山手幹線の歩車道の整備(500万円)
夙川駅前〜カトリック教会までの370m区間を、歩道の段差の解消や駅前の車の混雑を軽減しようとするもの。
パーキングチケット駐車帯を撤去し、歩きやすいように電柱の地下化を進めます。
今よりも車線が増えて、片側2車線の道路とする計画です。
新年度はまずはその調査費がつきましたが、実際の整備まではまだ難航が予想されます。

混雑の多い夙川駅前
★ 苦楽園の踏切や甲陽園駅から大池周辺の歩道整備(4,850万円)
苦楽園駅の踏切内では、狭い線路上で歩行者と自動車が錯綜しています。線路の拡幅は望めないものの、現状の範囲内で歩行者スペースを確保できるよう、対策工事を行います。
また甲陽園若江町では大型マンション開発が始まり、開発敷地内に歩道が計画されています。この歩道を使って、駅の線路側とは反対側となりますが、駅前から連続した歩道になるよう整備します。新年度は設計費用のみ。またこの甲陽園駅からの歩道は、現在大池周辺(神原町)の歩道工事が完成すれば、やがてはつながる予定です。
★ 津門小前の歩道整備(津門呉羽)(3,700万円)
通学路の安全確保のため、現在片側のみの歩道を、水路を利用して
学校側にも歩道整備を行います。工事期間は2年間の予定です。
★ JR名塩駅前のロータリー(8,000万円)
今の駅前広場は、バスと送迎の自家用車が混在し、特に朝晩のラッシュ時は危険な状況にも。そのため今年度から、バスと自動車を分離したレーンを作り、自動車用には6台分の停車スペースを確保する対策工事を始めます。
みなさんもマナーを守って、道路の横断をして下さいね。
■ 議案55号
市長の報酬減額は継続に 議員報酬は?
市長、副市長、常勤監査委員、教育長、水道事業管理者の給料は、現在自主的に減額中ですが、新年度も同額とする議案です。
(市長は120万6千円から108万5,400円の10%減)
私は無所属の他3人の議員と、議員報酬も削減すべき!と、要望書を出していますが、残念ながら議員報酬削減の実質的な議論は、されませんでした。
議員報酬の比較(月額)
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西宮 |
68万7千円
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尼崎 |
64万円 |
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芦屋 |
56万円 |
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伊丹 |
55万9千円 |
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宝塚 |
59万3千円 |
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三田 |
49万円 |
◎ アミティホールのバリアフリー化に一歩改善
1年前、当時高校生だった生徒から、車椅子の自分でも舞台に上がれるようにバリアフリーにしてほしいという請願が出され、私は紹介議員になりました。残念ながら、市議会では採択されませんでしたが、昨年の予算の範囲内で、対策工事が行われ、3月末に工事が完了。
楽屋内に障害者用トイレも出来て、4月から使えるようになっています。
写真は楽屋の急階段に取り付けられたイス式リフト。私も乗ってみましたが、安心のため傍に介助者は必要ですね。
足の不自由な高齢者や障害のある人が、少しでも気軽にホールを利用できるようになってもらえれば、、、。どうぞ、ご利用下さいね。

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