室内でできる愛犬との遊び&スキンシップ術

散歩にいけない日は室内で遊ぶ日にしよう

天候や何らかの事情で散歩に行くことができない日もあります。
そんなときにお勧めなのが室内での遊び。
犬にとってはちょっとした運動やストレスの発散にもなりますし、
飼い主さんとのコミュニケーション手段としても最適です。
遊び方によってはしつけにつなげることもできるので、
室内での遊びの効果は予想以上に大きいものだといえます。
犬のために良い遊びとはどういうものなのか、一度遊びの意味からじっくり考えてみましょう。
ひとつ注意をしていただきたいのは、遊びはあくまでも散歩の補完程度でしかないということです。
「散歩をやめて、家で遊んであげれば大丈夫」といった過信は禁物。
散歩は犬に必要な運動をさせる場であることはもちろん、
子犬の社会化に影響する外部刺激を与える機会でもあり、
また、家にこもりがちな高齢犬に気分転換をさせる意味もあります。
したがって、たとえ屋内に十分な広さがあり、それ程多くの運動を必要としない小型犬を飼っている場合でも、
遊びで散歩の代用をするというわけにはいかないのです。
毎日の散歩と室内での遊び、それぞれの役割をきちんと理解し、
双方のメリットを生かしことができれば、
愛犬の生活をより充実したものにしてあげられるでしょう。

忘れちゃいけない散歩の効用

『社会性が身につく』

犬は、外部のあらゆる刺激にふれることで学習し、内面的にも成長します。
家族以外の人、他の動物、音やニオイなど、
外に出てさまざまな刺激を与えてあげることが大切です。
なお、犬の社会化、社会性について詳しくはこちらからどうぞ。

『運動欲求を満たす』

体の構造上、犬には運動が不可欠です。
人間によってその特徴が強化されてきたこともあり、運動が足りなければストレスになります。
室内は運動をする環境として不十分ですから、
外に出て運動欲求を満たしてあげなければなりません。

『気分転換になる』

特に高齢犬の場合は、体力の衰えから家にこもりがちになるので、毎日の生活が単調化してしまいます。
抱っこをしたり、カートに乗せて外に連れ出したりするだけでも良い気分転換になりますから、
高齢犬でも散歩は必要でしょう。

遊びをはじめるその前に

犬種による特性はさまざまですから、当然遊び方にも違いがあるはずです。
まずは犬にとっての遊びの意味を考えてみましょう。
愛犬に合った遊びがわかってきたら、
安全な環境を整え、いよいよ室内遊びのスタートです。

『犬にとって遊びとは』

遊んでいるとき、犬はどんなことを考えているのでしょうか。
もちろん、純粋に「楽しい」という気持ちはあるのでしょうが、
単にボールやオモチャで遊んでいるだけに見えても、
それは犬の狩猟本能や本来持っている能力に根差した行動である場合がほとんどです。
遊びによって、その本能や能力を発揮できた満足感も感じているのでしょう。
しかし、満足感を与えられるからといって、愛犬を自由に遊ばせていいというわけではありません。
ここで難しいのは、いわゆる、「遊び」と「困ったいたずら」は、
満足感を与えられる点で犬にとっては同じものであり、
その違いは人間から見て迷惑かそうでないかでしかないということです。
そのため、犬は同じ行動をしているつもりでも、
あるときは許されてあるときは叱られてといった状況が生じ、
愛犬が飼い主さんの反応に混乱するケースも少なくありません。
とはいえ、社会の中で生活する以上は人間的な視点を無視するわけにはいきませんから、
問題行動にならないよう、しつけを踏まえた上手な遊び方で、
犬に満足感を与えてあげることが大切です。

室内遊びのコツその1

愛犬と遊んだりスキンシップをはかるときは、犬も人もリラックスした状態であることが一番。
犬に遊びを強要したり、硬い表情でスキンシップをはかっても逆効果ですから、
まずは飼い主さん自身が気持ちを楽にし、リラックスして愛犬とふれあってみましょう。
犬は人の表情や行動に対してとても敏感ですから、愛犬とのふれあいの時間を心から楽しめるよう、
遊びやスキンシップをはかるときにはリラックスを心がけましょう。

室内遊びのコツその2

愛犬が遊んでもらおうとおもちゃをくわえてくることがありますよね。
その可愛い姿を見ると、つい喜んで応じてしまうという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
でも犬主導の遊びは考えものです。
「遊ぼう!」という要求にそのまま応じてしまうと、
犬は「おねだりすれば思い通りになる」と考えてしまうのです。
愛犬が遊びを要求してきたら、いったんオスワリやフセなどの指示を出し、
その指示に従ったら遊んであげるようにしましょう。
そうすれば、遊びをオスワリやフセなどのごほうびとして捉えるので、
要求吠やしつこいおねだりを助長せずにすみます。

室内遊びのコツその3

遊んでいたら、愛犬が興奮してきて手がつけられなくなったという経験は?
夢中で遊ぶのは良いことですが、
興奮状態のまま遊んでいると、勢いで咬みついたり、物を壊すという問題行動につながることも考えられます。
また、そのような状態の犬をしかっても、何が悪かったのかを理解させるのは難しいものです。
こうした事態を避けるためには、遊びに「ラウンド制」を設けるとよいでしょう。 
愛犬のテンションが上がってきたなと感じたら、
飼い主さんが一度部屋を出るなどして遊びを中断し、愛犬をクールダウンさせます。
落ち着いてきたら遊びの第2ラウンド開始です。
愛犬の興奮状態をコントロールしながら遊んであげることも上手な遊び方のポイントです。

やってはいけない遊び方

普段何気なくしている行為が愛犬を怖がらせたり
問題行動を助長したり、ときには健康を脅かすこともあるので注意が必要です。
あなたの行為が「やってはいけない」に当てはまらないか、
もう一度愛犬とのふれあい方を見直してみましょう。

手で遊ばせる

愛犬と遊んでいいるとき、つい手でじゃれさせたりすることありませんか?
この行為は、愛犬に「手を甘噛みしてもOKなんだ」という誤解を与えかねません。
手で直接遊ぶのはできるだけ避け、
手のひらにおさまってしまうような小さめのおもちゃも使わないほうがよいでしょう。

追いつめる/無理に引き寄せる

犬と鬼ごっこして追いかけまわしたり、部屋の隅に愛犬を追いつめ、
上から覆いかぶさるようにして捕まえるのはNG。
とくに仔犬や小型の犬は、襲い掛かられているように感じて怯えてしまいます。
また、手足や首をつまんで無理やり引き寄せたりするのも避けましょう。
そばに呼ぶときは、
愛犬が自発的に来るよう、やさしく声をかけて呼ぶようにしてください。

上向きの引張りっこ

ロープなどを使った引張り合いで遊ぶ際は、
人間の方が背が高いため、引っ張る方向が上向きになりがちです。
しかしこれは首や背骨を痛めることがあり危険な行為です。
特に子犬の時期はまだ歯もしっかりと固まっていないので、歯の生える方向に悪い影響が出てしまいます。
引っ張り合いをするときには、
できるだけ犬の高さまで姿勢を低くし、床と水平になる向きに引っ張るようにしましょう。
もちろん、ロープをくわえた犬をぶら下げるといった行為は絶対にNGです。




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