最終更新 2011,7,3 
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地層宅配便とは?
児童や生徒に露頭を見せたいと思っても、近くに適当な露頭がなくて困った経験を持たれた方も多いことでしょう。最近では、都市化の影響や、道路工事等で新たな露頭が現れてもすぐに被植されるなどして露頭が消滅する場合が多く、観察可能な露頭がどんどん少なくなっています。その一方で、学習指導要領では地層分野の学習で野外観察を大変重視しています。「露頭を見せたいけれど見せられる露頭がない!」このギャップをどう埋めるのかが地層分野の指導における最大の課題でしょう。こうした教育現場の現状はどうにかしなくてはなりません。「露頭に子どもを連れていけないならば教室に露頭を届けてあげよう!」、この言葉を合言葉に立ちあげた計画が「地層宅配便計画」です。

地層のはぎ取り標本
露頭剥離技術を用いて、布に露頭表面を転写してはぎ取り標本を作成します。この方法は露頭の表面を薄く剥ぎ取る技術で、露頭を大きく壊変せずにすみ、環境にも悪影響を与えません。標本の大きさは、標準的な大きさのもので30×40 cm程度で、実験室の机に並べて児童や生徒に観察をさせることができます。また、標本は特殊な樹脂を用いて固化されておりますので、少々力を加えても壊れるものではありません。先生方には安心してお使いいただけます。児童や生徒に手で触れて露頭表面の様子を肌で感じてもらうことができます。「地層宅配便」で貸出し可能な標本は約25種500枚あります。裏面に貸出し可能な標本リストの一部を掲載しております。目的に応じてご利用下さい。
大阪層群(左)とシラス(右)の標本

標本を用いた授業
これまでの「地層宅配便」の使用事例は小学校が最も多いのですが、小学校だけでなく中学校や高等学校でも活用できます。また、理科だけでなく、社会の地理分野や総合学習での利用も考えられます。学習分野の導入として標本を用いたり、堆積実験などのモデル実験と標本を組み合わせた授業や標本を用いて定量的な解析を行う授業など、様々な利用方法が考えられます。以下に標本を用いた使用例の一部を紹介します。当面は、標本のみをお貸しする形態をとりますが、実践事例が増えてきた時点で、標本・生徒用ワークシート・教員用指導書をセットにした教材を順次作成していく予定です。
標本の授業での活用方法等について不明な点がございましたら遠慮なくご相談下さい。

標本リスト list.pdf←クリック
 貸出し可能な標リストは上の「標本リスト」をクリックして下さい。標本コレクションは随時更新されます。

標本を借りるには
 本プロジェクトは、文部科学省科学研究費補助金を利用した研究ですので、使用者のレンタル料金の負担はありません。標本をお借りになりたい方は、以下の要領で担当者までご連絡下さい。
■標本を使用される2週間前までに
 電子メール、電話で仮申し込みをしてください
 (申請者 → 地層宅配便事務担当者)
■貸出し日までに
 申請書(shinsei.pdf←クリック)を提出して下さい
(申請者 → 地層宅配便事務担当者)
※貸出し期間は原則として2週間とします。
※標本の送付方法については別途ご相談下さい。
※貸出し可能な標本の種類と数は特に制限はありません。

研究代表・事務担当連絡先
中野英之(京都教育大学教育学部)
612-8522京都市伏見区深草藤森町1京都教育大学理学科
075(644)8275 FAX
E-mail:hnakano@kyokyo-u.ac.jp

「地層宅配便」のパンフレットのダウンロード panf.pdf←クリック

「地層宅配便」は、日本地学教育学会広報委員会の以下のメンバーが中心となって行なっているプロジェクトです。
伊藤  孝(茨城大学・地球科学)
植木岳雪(産総研・第四紀学)
中野英之(京都教育大学・理科教育学)     
飯野直子(熊本大学・地球科学)
河尻清和(相模原市立博物館・地質学)
小尾  靖(神奈川県立相模原青陵高等学校)
手代木英明(東京都足立区立中川北小学校)
山下浩之(福岡県福岡市立南片江小学校)
坂田算浩(静岡県立科学技術高等学校)
上林彰仁(北海道大学大学院)
西條貴英(京都市立山科中学校)