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「よくも悪くも六本木ヒルズは森稔の街」などと書いた本があります。内側から見ていると、この言葉は本当に微妙。だって、この再開発のために文字通り尽力してきた地権者の方々を知っているから、でも、やはり、地権者が作り上げた街だとは言えない…
何を決めるのにも(全員が森ビル社員の)事務局案が先にあり、これはプロがつくったもの、素人の地権者が太刀打ちは出来ない、しかも、反対意見を述べても、総会議事録にすら載らない、載せるべきだというと、「定款に載せないと書いてあります。」などと言われ、定款を調べてみるとそんなルールは何処にもない、つまり、予定調和的に収められる反対意見は尊重し、色々意見を聞いたような体裁は整えるが、自分達に都合が悪い物は存在自体を抹殺する、そう言う方法で、物事が進んできました。デベロッパーが1社だけであり、その会社が最大地権者である開発では、こういうことが起きてしまうのは致し方ないのかもしれません。
再開発と一口に言っても、色々な方法や、いろいろなやり方があるはずです。1社による一つの理想の実現が、みんなのものであるかのような体裁を整えるのは、そこが広い土地であればなおのこと、大きな無理がでます。住民が互いの違った立場、違った考え方、
違った理想を闘わせながら、新しい街の形を模索する中で、デベロッパー数社を選んで委託できる、そう言う再開発であったら、こう言う物事の進め方は無かっただろうし、ここに出来上がった街は、もっと違う形であっただろうと思います。
1社には任せない、これから再開発する方達にこれだけは言いたいと思います。
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