| パイプオルガン |
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| 2手鍵盤及び足鍵盤、24ストップ パイプ総数 約1,438本 建造者 辻オルガン 辻 宏 |
| MANUAL I(HAUPTWERK)C−f’’’54 keys | |||
| 1 | QUINTADENA | 16’ | ![]() |
| 2 | PRINCIPAL | 8’ | |
| 3 | GEMSHORN | 8’ | |
| 4 | OCTAVE | 4’ | |
| 5 | FLOTE | 4’ | |
| 6 | OCTAVE | 2’ | |
| 7 | SESQUIALTER | 2’ | |
| 8 | MIXTUR III-IV | 1 1/3’ | |
| 9 | CORNETTO c♯’ | III | |
| 10 | TROMPETE | 8’ | |
| 11 | VOXHUMANA | 8’ | |
| MANUAL II(POSITIV)C−f’’’54 keys | |||
| 12 | FLOTEDOUCE | 8’ | ![]() |
| 13 | GEDACKT | 4’ | |
| 14 | QUINT | 3’ | |
| 15 | WALDFLOTE | 2’ | |
| 16 | TERZ | 1 3/5’ | |
| 17 | SCHARF | III | |
| 18 | DULCIAN | 8’ | |
| PEDAL ORGAN C−f’ 30 keys | |||
| 19 | SUBBASS | 16’ | |
| 20 | PRINCIPAL | 8’ | |
| 21 | GEDACKT | 8’ | |
| 22 | OCTAVE | 4’ | |
| 23 | POSAUNE | 16’ | |
| 24 | TROMPETE | 8’ | |
| COUPLERS:II/I, I/PED, II/PED TREMULANT |
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| 「神戸教会のオルガンを制作して」 オルガンピルター 辻 宏 |
| パイプオルガンは千数百年の長きにわたって教会の楽器であった。
今日わが国ではコンサートホールの楽器として全国各地のホールに設
置されていて、人々は教会外でオルガンを聞く機会が多いが、これは
日本に特有の現象である。コンサートホールではオルガンは聴衆やオ
ルガニスト評論家の批評の対象である。そこではオルガンは人に聞
かれるために存在し、開きたい人だけが集まり、演奏家ときには楽器
製作者の腕前が賞賛や批評の対象となる。しかし教会では礼拝に仕え
る楽器として、また礼拝する人々に役立つ道具(Instrument)として
の性能が問われる。教会のオルガンは礼拝に集う人々全員に奉仕し、
「主にのみ栄光」があるようにとの願いにしたがって設置される。い
と高き所にいます方に栄光があるように、もっとも良いものを主に捧
げるべき礼拝、その礼拝に仕えるオルガンは最高最善のものでなけれ
ばならない。教会に集う人々が音楽専門家ではないからといって、コ
ンサートホールのオルガンより劣っていてもよいという理由には絶対
ならない。 何百年も前に作られ、今も礼拝で鳴り響いているオランダやドイツ、 イタリアそしてスペインの名器に触れるたびに、オルガン制作の先輩 たちの腕前とそのオルガンの響きの力強さ高貴さ、また礼拝のために こそ最高の芸術を育てたヨーロッパのキリスト者たちにより深く学び たいとの思いが深まる。古楽器を見るたびに「いと良きものを主に捧 げよ」という言葉の実賎に触れる思いがして、それを辻オルガンの制 作の原点にと思っている。 |
| 「教会と讃美」 オルガン設置委員会委員長阿部 恩 |
| 我々が、喜びや悲しみなどで心が満たされた時、歌となって声になることは多いし、 楽器に向かう行動をとることがある。歌い、弾き、また聴くことをとおして我々は、 安らぎと共に、新しい自分を見出している。人間のごく自然な心の表現や伝達の手段 として、音楽はごく身近にある。旧約時代も、様々な楽器と共に神をを讃美する歌があ り、新約時代にもまた同様に讃美の歌声があった。神に愛され、喜びに心が満たされ た時、自然に音楽が湧き起こってきたし、その讃美をとおして神こ造られた新たな存 在としての自分を見出しまた感謝を捧げてきた。その後の歴史で、キリスト教会の讃 美を中心に音楽や広がりと深まりを見せて発展してきたが、教会の楽器としてのパイ プオルガンも、讃美の歌声を支える楽器としてまた同時に自ら神の栄光を讃えるため の楽器として用いられ、成長してきた。21世紀の始まりと共に神戸教会にパイプオル ガンが設置された。「新しい歌を主に向かって歌え!」。文字どおり新しい讃美やまた 過去の大いなる遺産である讃美が、新鮮な思いで深められ、心からなる神への応答と 告白、感謝と決意の表れとしてこの楽器に支えられつつ共に歌いたい。同時に電気音 に疲れている現代人にとって、パイプの笛が奏でる生の音楽は、息づかいもそのまま に人の声にもっとも近い楽器として、豊かな安らぎと癒しを与えてくれ、新しい存在 としての自分自身を見出させてくれると確信している。 |
| 神戸教会オルガン設置の経過 | |
| 1981年2月 | 初めて「オルガンのために」献金が捧げられた。爾後、志を持つ方が積立てあるいは記念献金などの形で捧げ続けた。(総計50余名) |
| 1995年2月 | 阪神・淡路大震災の直後「パイプ・オルガンのために」として匿名の献金が捧げられた。 |
| 1996年 | 音楽部委員会を中心に「なぜパイプオルガンか」の研究協議を実施 |
| 1997年3月 | 第123回教会総会にて「オルガン委員会設置に関する件」承認 |
| 1998年3月 | 第124回教会総会にて「オルガン導入準備委員会」設置を承認 |
| 1998年8〜10月 | (14カ所の大学・教会などのオルガンについて見学・アンケートなどの方法で調査を実施) |
| 1998年10月 | 3社のビルダーからの見積入手 |
| 1999年1月 | 辻オルガンに絞ることで役員会へ報告 |
| 1999年3月 | 第125回教会総会にて辻オルガンヘの発注(ストッフ数19)、募金の実施、実務を担当する「オルガン設置委員会」を設ける、ことを承認、その後さらに匿名献金あり、仕様を24ストップとすることを検討 |
| 1999年5月 | 役員会ならびに責任役員会にて24ストッフ案で発注承認 募金趣意書を全員に配布、募金を開始、辻オルガンと契約調印 |
| 2000年11月 | オルガン本体搬入、組み立て開始 |
| 2001年2月 | 奉献式を行う。 |
| 「神戸教会と文化」 神戸教会前牧師 岩井 健作 |
| 神戸教会は1874年に設立された。創立127年。初期宣教師たち と信徒たちは、福音の宣教を日本の近代を開く文化を伴って展開 した。教会は神戸女学院、頌栄保育学院、神戸YMCA、神戸真生 塾など、多彩な働きの母体になった。そして伝道、教育、社会、 文芸、芸術の分野で福音の種を播いた。『近代日本と神戸数会』 (創元社、1992刊)にその趣は詳しい。洋画家小磯良平もその一人 である。音楽には水谷央がいる。1874年日本最初の「讃美歌集」 の出版、1904年「パイプ飾り付オルガン」の導入、1917年聖歌隊誕生、と歴史は古い。1961年米国ウエストミンスター・メソジス ト教会、アップルトン第一組合の両教会から「アレン電子“オル ガン”」の寄贈を受けた。この楽器は兵庫教区の働きと共に礼拝の 音楽に仕えた。以来40年を経て、次世代には、パイプオルガンを、 との祈りが重ねられてきた。その最中、阪神・淡路大震災を経験、 1932年建築の会堂は半壊。その修復と並行して、この会堂にこそ オルガンを、との信仰が興り、献金者達の熱意によって、このた びのオルガンは不思議な導きで与えられた。神戸には数少なくな った「近代建築」の会堂と共に、病める現代の都市として例外で はない、この街の、心の癒しになることが、このオルガンの使命 であろう。イエスの十字架の死と生命を奏で、心の奥底深くには 誰でもが宿している、渇仰としての讃美を引き出す「器」の与え られたことを心から感謝したい。 |