各国空軍関連資料 -- フィンランド

airforce bibliography -- FINLAND

(注:寸評末に日付特記のないものは20041月以前の情報です)



洋書
foreign books and magazines

SUOMEN ILMAVOIMIEN HISTORIA
K. Keskinen / K. Stenman / K. Niska

 本国フィンランドで出版された一連のシリーズで、大戦中のフィンランド空軍機のバイブルと言ってよい写真集。
 1970年に刊行が開始され、現在もなお新刊が出る息の長いシリーズでもある。
 基本的には機種別だが、No.11「エース列伝」など別の切り口のものもあり、また特に最近は、No.16「フィンランドに展開したドイツ空軍機」、No.17Lentorykmentti 2(第2飛行団)史」など、(機種別はほぼ一巡して)企画モノが主となっている。
 刊行が始まって以来、古い号は出版社をまたいで何度か再販されているが、その再版も一度刷って売り切り、という具合のようなので、御用のある方は見掛けた時に買っておくほうが賢明。鮮明な写真が数多く収録され、保有機が少ないこともあって、個々の機体の戦歴も記されている。キャプション、一部解説は英語併記。
 個別の巻タイトルについては、Kari Stenman Publishingを参照されたい。


Ilmavoimat talvisodassa
K. Keskinen / K. Stenman
Tietoteos

 やはり上記著者の手による優れた資料で、冬戦争時のソ・フィン双方の空軍機写真集。、下は空軍の誕生から現代までの写真集。


Suomen Ilmavoimien Lentokoneet 1918-1993
K. Keskinen / K. Stenman

 これも同著者によるもの。フィンランド空軍の誕生から現代までの使用機材の写真集。比較的マイナーな機種まで出ているのが貴重。


FINNISH AIR FORCE 1939-1945
K. Keskinen / K. Stenman
squadron/signal

 スコードロンの各国空軍別写真集のひとつ。やはりケスキネン、ステンマン両氏の解説によるもので、ちょうど、上記「フィンランド空軍史」シリーズを簡略化したような内容。上記資料を揃えている人にとってはあまり新しさは感じられないと思うが、豊富な写真、カラー図、そして解説がすべて英語であることは多少のメリット。


AIR ENTHUSIAST

 フィンランド空軍のSB-2、バッファロー、メッサー、ブレニムについて、それぞれ特集あり(SB-2No.27、バッファローはNo.46、メッサーはその数号後、ブレニムはNo.54)。カラー写真も数枚入っている。


FOKKER D XXI
J. Ledwoch
Wydawnictwo Militaria

 ポーランド発行のモノフラフ。もともとオランダの機体で、本国やデンマークなどでも使われているのだが、この本はほぼフィンランド空軍のフォッカーD21に特化した内容。フィンランド発行の資料に比べ、印刷の都合で写真が比較的不鮮明なのが難点だが、「フィンランド空軍史」シリーズでフォッカーがまだ出ていない(再版されていない)ことを考えれば、それなりの存在価値はある。


SUOMEN ILMAVOIMIEN MAALAUKSET JA MERKINNAT
(邦訳:フィンランド空軍機の塗装とマーキング)
K. Keskinen / K. Stenman / K.Niska
APALI

これもまた、上記「SUOMEN ILMAVOIMIEN HISTORIA」の著者らによるフィンランド空軍の誕生から現代までの塗装の変遷を豊富な写真で解説した本。本文のモノクロ写真と解説文に加えて、
・第2次大戦中から現代までのカラー写真、
・最初の機体ツーリンDから最新鋭のF-18Cまでの主要な機体のカラー図
・部隊マークやパーソナルマークのカラー図
・フィンランド空軍機に使われた塗装色の名称とFSナンバーの対照表
等まで掲載されており、まことにモデラー向きの好著。本文はスオミ語(フィンランド語)、写真キャプションはスオミ語と英文併記だが、本文についても英訳が本の最後にまとめてあるため、内容については十分に理解できる。
(とも★/西村朋史氏による)


Finnish Aces of World War 2
K. Stenman / K. Keskinen
OSPREY pub.
OSPREY AIRCLAFT OF THE ACES #23

 OSPREYのエース本の1冊。現在は大日本絵画から和訳も出ている。


Lentolaivue 24
K. Stenman / K. Keskinen
OSPREY pub.
OSPREY AVIATION ELITE #4

 継続戦争前半、虎の子の“ブルーステル”バッファローを駆って大活躍した第24戦闘機隊の活躍史。


 ほか、AJ-PRESSの空戦史シリーズなどでもフィンランド空軍ものがある。


和書
Japanese books and magazines

「フィンランド空軍戦闘機隊」
イルマリ・ユーティライネン
梅本弘訳
大日本絵画

 フィンランド空軍のトップエース、ユーティライネン自身による回想録。綴られた内容もさることながら、さすがフィンランド関係ならこの人、梅本氏による邦訳本出版にあたり、詳細な注釈、現存のエースのインタビュー集、並みの写真集以上の実機写真にカラー塗装図まで入って、さらに資料価値は高くなった。


「フィンランド上空の戦闘機」
エイノ・アンテロ・ルーッカネン
梅本弘訳
大日本絵画

 上記「フィンランド空軍戦闘機隊」の姉妹編とも言うべき書物で、こちらの著者は、第24戦隊で中隊長、後にメッサー装備の第30戦隊長などを勤め、上記ユーティライネンらを率いて活躍、自らもエースとなったルーッカネン隊長の回想録。指揮官としての視点が加わり、上記とはまた別の切り口で冬戦争、継続戦争の空中戦の様相が描かれている。こちらの方にはカラー図はないが、ステンマン氏提供の写真は豊富、資料価値も高い。


「雪中の奇跡」
梅本弘
大日本絵画

 モデルグラフィックスに連載された、第一次ソ・フィン戦争=冬戦争の戦史。空軍、陸軍含め、小国フィンランドの奇跡的な奮戦を知るには欠かせない一冊。初版では雑誌連載時に掲載された写真がかなり削れらてしまったが、後に改訂版では多少写真が増えた……のかな?(←未確認)


「流血の夏」
梅本弘
大日本絵画

 上記「雪中の奇跡」の続編で、やはりモデルグラフィックスに連載された、こちらは第二次ソ・フィン戦争=継続戦争の戦史。「雪中の奇跡」では雑誌連載時に掲載された写真の点数が絞られてしまっていたが、その後出た両エースの訳本と同じく、今度は豊富な写真入りで出た。内容は陸上戦中心だが、44年夏の最後の戦いの様相を知るには欠かせない。


「モデルグラフィックス」

 85年4月号でフィンランド空軍特集、9512月号でやはりフィンランド特集(AFVと航空機)。


「北欧空戦史」
中山雅洋
朝日ソノラマ文庫

 一応、内容はフィンランドに加えスカンディナビア諸国、バルト諸国も扱ってはいるが、やはりメインはフィンランド。その空軍の誕生から大戦中の活躍まで、詳しく書かれた、歴史とエピソードを知るのに最適の一冊。長く品切れ状態だったが、96年春に再販。名著だけに今後もスポット的再版は有り得るか? 巻末には激戦を生き抜いた、ユーティライネン、カタヤイネンほかのエース達と著者の座談会を収録。


「第二次大戦・世界の戦闘機隊」
酣燈社

 フィンランド空軍戦闘機隊の戦史とエース列伝に14ページ割いている。上記「北欧空戦史」著者中川雅洋氏が執筆担当。「全般」の項参照。


エアロ・ディテール5
「メッサーシュミットBf109G
大日本絵画

 機種ごとに、博物館に現存する実機の細部ディテール写真をテンコ盛りにしたモデラー向け資料本シリーズ。BF109Gの巻では、フィンランドに現存するG-2MT-507の細部写真も多数掲載されている。


世界の戦闘機エース 4
「第二次大戦のフィンランド空軍のエース」
K.
ケスキネン、K.ステンマン著、梅本弘訳
大日本絵画

 フィンランド空軍史の定番筆者の手によるもので、OSPREYの世界のエース・シリーズの和訳。写真も豊富で、フィンランド空軍の戦闘機を作るならこれ一冊で塗装例には困らない。何より日本語で読めるのが貴重。これからフィンランド空軍の資料をという人には、まず最初の一冊としてお奨めのものと言えるだろう。



各国関連資料索引(空軍)に戻る
back to bibliography index


インデックスに戻る
back to TOP page