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「ささ、この紫色のお菓子をお納め下さいませ」
紫色のつつみの奥からちらりと黄金色が顔を覗かせる。
ニヤリと笑う代官、流し目で越後屋を見る。
「越後屋、お主も悪よのう・・・」
「お代官様こそ」
と、よく見る時代劇の一幕。
この「越後屋」という名前の呉服屋が江戸時代に実在している。
1673年(延宝元年)に日本橋1丁目にてオープン。
で、この「越後屋」の商法。
実はあくどいどころか画期的といっていいものだったらしい。
当時の日本の経済は「米」中心。
だから、支払いもお盆か年の暮れの年1回〜2回だったそうな。
当然、支払いの時には利息も加えた懸値を払わなくてはならない。
さらに当時の販売方法は訪問販売が主流。
ここで「越後屋」は「店前売り、現金懸値なし」をかかげる。
しかも雨が降った日にはお店のロゴ入り傘の貸し出しなど
サービスと宣伝を兼ねた合理的なアイデアを展開。
他にも着物の反物を切り売りしたり、分業制を採用したりと
当時ではかなり画期的。
この進歩的な正札取引は日本に受け入れられていく。
もちろん途中、同業者の邪魔が入ったのはいうまでもない。
そして、今も三越としてがんばっている。
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