半兵衛窯雑記帳(平成18年)
【平成18年1月1日から・記録木曽野】

★ 1/9(月)成人の日、今年初めての窯出し作業をした。59窯目の窯出しと60窯目の窯入れだ。作業には千葉の田中元さんも参加くださった。田中さんは長年千葉県庁で林業の仕事をされた方で、退職後伊那谷に別荘を建て、自然とともに生活をしているとのこと。やがて伊那谷に窯の煙を立ち昇らせてほしいものです。
1/21(土)はここ半兵衛窯も久しぶりの大雪となった。積雪13cmだ。その後は冷たさが増し、炭窯の屋根にはご覧のようにつららが下がった。長さはせいぜい15cmほどだ。雪国の皆様には申し訳ない程度だが本当に珍しい。しかし今年は本当に春が遅い。まだ梅の蕾が固い。
1/26(木)、秋元小学校の3.4年生24人が総合学習の中で炭を学んでいるとのことで半兵衛窯を見学に来ました。周りには雪が残っていて寒い中でしたが、本物の炭窯を見ながら、熱心に説明者の話を聴き、メモを取っていました。炭を学ぶことによって里山のことまで勉強していただけると有難いと思います。2月に入って窯出し体験も予定されています。
3/4(土)、君津市立秋元小学校体育館で学習発表会が行なわれました。劇の部では3・4年生による「伝えよう!清和の炭焼き」が発表されました。この劇は総合学習で炭を勉強し半兵衛窯での窯出し体験などをもとにして作られたもので、炭の性質や炭の偉大な効用など炭星人も登場させ分かりやすく演じて下さいました。皆さん有難うございました。
★3/25(土)、半兵衛窯屋根の葺き替え作業を行なった。最初の屋根は藁だったため二年ほどで老朽が進んでしまった。今度は茅で葺き替えた。この茅は暮れにかずさアカデミアパークの未利用地から刈り取ってきたものだ。午後4時までかかってしまったが、すべてリニューアルできた。また趣が良くなった。
★3/28(火)、鹿野山神野寺の山林伐採作業。気温は寒し花冷えだ。10時過ぎチェンソーの刃が切れなくなった。作業は止めろということらしい。伐採分をトラックに積んで帰る。
★3/30(木)、炭木づくりには金矢が欠かせない。太い木はハンマーで金矢を打ち込んで割るのだ。使い続けると頭が潰れてくる。大野台の原さんが手製の金矢を2本持ってきてくださった。有難いことである。

★4/1(土)、今年も足湯をセットした。試験湛水してみると何とか大丈夫だ。ドラム缶のボイラーでお湯を沸かし足湯桶に入れる。足を入れると気持ちよい。8人のお客様が来て足湯で花見となった。
★4/3(月)、人見の妙見様でお馴染みの人見神社山頂で見通しをよくするための樹木の伐採が始まった。宮司さんとは縁があって木をいただけることになった。伐採はプロの方3人でやっていて、私どもの欲する1メートルに切断してくれてある。有難いことである。今日は3回運搬した。しばらくは伐採木の運搬の日が続いた。
★71窯目に入れ焼きあがった昌恵窯の山田さんと弟子江藤さんが陶器の確認に来られた。炭窯で焼いたというけれど正確には素焼きした器の色付けのために炭窯に入れたものである。焼きあがったガードの孟宗竹炭の中から作品が出てくると真っ黒な器の不思議な色に感嘆の声が上がった。この器でビールを飲むととてもおいしいとのことだ。これから器づくりと連携できそうだ。
★8/8(火)の78窯目の窯出しに秋元小学校の左草先生が作業体験に来られました。当日は台風7号の影響であいにくの雨模様となりましたが、気温が低かったため助かりました。左の写真は片付けが終わり一息ついたときに写したものですが、本当は先生も炭を出したり伐ったり袋に詰めたりで真っ黒になって作業をしてくださいました。この体験が子どもたちの教育に生かされることを希望いたします。
★9/4(月)久しぶりの窯出しをしました。ほぼ一月ぶりでした。やはり夏の暑さには勝てません。炭焼きは冬のものですね。79窯目の窯出しをして80窯目の原木を入れました。丸三年で随分焼いたものです。今回出した炭はうまく焼けていて製品だけでも240kgほどありました。特にウバメガシを少し焼きましたが、製品はやはり重いですね。稲刈りが本番になっていて、日増しに涼しさもやってくるでしょう。これからは炭焼きのシーズンです。楽しいなぁ。
★これから秋のイベントが目白押しとなるので、この機会に炭製品を販売し「炭文化の普及」を図るため、9/18(月・敬老の日)に竹炭の商品づくりをしました。商品は10cm程の竹炭をクリスタルパックに詰め百円で販売いたします。当日は台風13号に吹き込む南風と雨で大変でしたが、会員9名の参加で楽しく作業が出来ました。切断した竹炭は、一つずつ丁寧に磨きます。しかしあまり強くこすると折れるのが難点。磨かれた竹炭は四枚ずつクリスタルパックに入れ、商標や使用上の注意書を添付して口を閉じます。今日の作業は300個が予定でしたが、380個も作ることが出来ました。
ご飯を炊くときに竹炭を入れて炊くと「古米が新米の味。新米は来年の米の味。」これ、キャッチフレーズです。このほかイベントでは木炭と木酢液も販売いたします。イベントは、「健康と福祉のふれあいまつり」「枝豆収穫祭」「生涯学習フェスティバル」などです。
★いよいよイベント参加の日が近づきました。9/30(土)木酢液の商品づくりをしました。木酢液は自然沈殿によりタール分を少なくしたものですが、琥珀色のきれいな液です。容器は飲み物の廃ペットボトルを使用します。午前中に150本作ることが出来ました。これをイベントで販売いたします。液があまりにきれいなので飲み物と間違える方がいるのでよく説明をして販売いたします。木酢液は無農薬栽培やお風呂に入れて体を温めるなど用途は幅広く静かな人気商品となっています。
★11/8(水)木更津市婦人のつどい(会長:分目雅子さん)の皆様31名が半兵衛窯見学に来られました。当日皆様は小糸川沿線のお寺巡りをされて、最後のお寺である市宿三経寺と三経寺ゆかりの半兵衛窯をご覧になったものです。半兵衛窯では、窯づくりの目的や炭焼き技術を熱心に勉強され、太い木を金矢で割る技術に感心していました。

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