半兵衛窯雑記帳(平成16年)
【平成16年1月1日から・記録木曽野】

★1/6(火)平成16年初窯出しを行った。当日は快晴の一日で風はほとんどなく快適な作業日和
だった。作業メンバーはいつもどおりの明石さん成戸さん私と女房の四人だ。今回はねらしを十
分にやったので良い炭が出来た。早速カシ炭は県庁生協の御注文品に箱詰めにした。今回の
成果は販売品としては190kg程だった。ついで11窯目の原木を立込みアブリ作業に入った。今
年も楽しく炭焼が出来ますように!!

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★1/24(土)11窯目の窯出し作業をする。関東沿岸を低気圧が通り過ぎたので一日中曇り。
午前中には窯出しは終わり、次の原木を立込みアブリ作業にはいる。冬になると毎年我が農園
にはイソヒヨドリがやってきた。今年は炭窯が出来たりして環境が変わったので心配していたが
今年もやってきて周辺の樹木の小枝を飛び回っている。牡なので背が青くお腹が赤茶けて美し
い。ジョウビタキの牡もやってきた。休憩所の窓越しに野鳥がよく見え観察するのも楽しいものだ。

★1月中に半兵衛窯に来ていただき、展示室に備えてある「半兵衛窯訪問記」に御名前を記入し
ていただいた方が47名もあった。たびたび茶飲みに来られる近所の方や外で窯だけを見学して
帰られる方もいるので、実際には100名以上の方に来ていただいたものと思われる。本当にあり
がたいことである。また、多くの方にカシなどの原木も沢山いただいた重ねて御礼を申し上げます。

【1/25木更津市中郷区長会の皆様】

★2/6(金)12窯目の窯出しをし13窯目の炭木を立込みアブリ作業に入った。ここのところ炭化温度を80度前後におさえ、30時間以上ゆっくりと炭化させてから温度を上げるようにしたので堅い良質の炭が出来た。

★2/11(水・建国記念日)夜中午前1時からネラシ(精煉)作業に入る。立春を過ぎたとはいえ寒い。
昼のうちに休憩所にコタツを用意しておいたので、ここでお酒をいただきながら1時間ごとにネラシ作業だ。2時頃からは小雪が降り出した。作業は朝6時に終了し帰宅する。

★2/17(火)13窯目の窯出しをし、14窯目の炭木を立込みアブリに入る。今日は風が強かった。炭窯の周辺は灰が多いので風に灰が舞い上がり作業が大変だった。最も周辺の山砂採取現場では数百メートルも砂塵が舞い上がっていた。一体一日にどの位の砂塵が飛ぶのだろうか。
★2/29(日)14窯目の窯出しをして15窯目の炭木を立込、アブリに入る。
★3/3(水)三経寺の写経会の皆さんと常盤半兵衛生誕の地、湯河原町鍛冶屋を訪ねる日帰りの
ハイキングをした。高速バスで横浜へ行き東海道線で湯河原へ。6時に市宿を出発したので9時
過ぎには湯河原町へ着いた。まずいつも資料をいただく町立図書館の中村絵里子さんに挨拶。
次に鍛冶屋で唯一のお寺、黄檗宗瑞応寺を訪ねる。ここに常盤定敏さんのお墓があるのだ。常盤
定敏さんには昨年の7/14にお会いし、鍛冶屋の炭焼のことをお伺いした。しかし1月後の8/20に他
界されたのだ。住職さんに案内していただき墓参する。墓石の歴史や御先祖からの戒名を拝見さ
せていただき益々半兵衛さんの実家であることを私なりに確信した。昼食は常盤定敏さんの分家筋
にあたる常盤清司さんが経営する「お食事処幕山」でいただく。近くの幕山公園は梅が満開だ。数千
本の紅白の梅が奇岩と相まって美しかった。帰りは日帰り温泉でゆっくり。今回も湯河原町の皆さ
んに大変お世話になってしまった。これを機会に鍛冶屋と市宿の交流が出来ればよいのだが。

【常盤家の墓前で】

★15窯目の焚き込みは鍛冶屋ハイキングの後ですることとしていたが、実は3/1の夕方には火が点いてしまったのだ。ハイキングから帰ってくると煙の温度は200度近い。結局その夜10時からネラシ作業に入り、作業が終了したのは明け方の3時だった。
★3/15(月)15窯目の窯出しを行った。この窯は早く火が点いてしまったことや炭化温度の変化が激しかったので、炭はあまりよい出来とはならなかった。反省点は謙虚に改善していこう。続いて16窯目の炭木を立込みアブリにはいる。この日木更津高専の鈴木先生ほかが来窯された。今後土窯の炭化温度など研究解明されるとのこと。半兵衛炭の会では全面的に協力する。

★3/19(金)午後3時から止め窯前のネラシ作業にはいる。窯内温度が一番高くなるときだ。木更津高専の鈴木先生がレーザー光線の温度計を持参したので私共がいつも測っている煙突の煙の温度を最高温度まで測った。夜の8時に350度に達した。同時に小さな窯口から窯内の温度をレーザー光線温度計で測ると789度であった。
★3/21(日)自然観察ハイキングの会(奈良輪和夫会長・吉原洋顧問)の皆様22名が秋元城祉から半兵衛窯に来てくださいました。窯は止め窯でしたが「ちっちゃな資料館」を見学されたり広場で薪割りに挑戦されたり日溜まりで昼食をとられるなど一時を過ごされました。

★3/31(水)16窯目の窯出しと17窯目の窯入れ作業を行った。今回は炭化が静かに進んだので良い炭が出来た。いつも通り販売できる炭は約190kg程だった。17窯目の原木立込前に木更津高専遠藤君が先生の指導を受けながら温度センサーを小窯の下部と煙突口に設置した。1窯の全行程の温度変化をパソコンに取り込むそうだ。結果が楽しみである。17窯目のアブリに入る。
昨夜は大雨だった。周辺の農地は大分水をかぶっていた。炭窯のある農園の南側にある排水路に幹線用水路工事の際に湧出した清水が塩ビ管で排出されている。実験的に塩ビ
管を設置してみると大分上まで湧出する。これは炭窯に使えるぞ。
★4/12(月)17窯目の窯出しを行い18窯目の原木を立込アブリに入る。
★4/15(木)君津市泉「近くの歴史散策の会」(世話人・仲道修・世良較介)の皆様24名が来窯されました。当日は半兵衛窯から三経寺、そして秋元様菩提寺の妙喜寺、秋元城祉などを散策されるとのことでした。半兵衛窯では炭化が進んでいる窯や「ちっちゃな資料館」などを見学され、快晴の空の元では薪割りに挑戦されたり体操をされたり一時を楽しんでおられました。
★近くの工事現場からの湧水を炭窯広場まで引く作業がようやく終わり4/29遂に完成。ほとばしる水に豊かさを感じた。推量は随分ある。今後水質検査などをしてみよう。同じ日に本多さんへお願いしてあったイベント用ジャンパーが届く。明石さんと水道施設完成を祝いつつ、ジャンパーを着て美味しいお酒をいただく。
★5/3(月)18窯目の窯出し作業。いつものように作業は明石さんと成戸さんと私と女房の4人だ。作業をしていると近所の方々が見学に来る。お昼近くには姉ヶ崎のブティク経営の御夫婦が来窯し、窯出ししたばかりの炭の長物を買って下さった。お昼は炭焼バーベキューだ。たまらない美味しさだった。
★5/5(水)19窯目のアブリも2日やったので朝の8時から焚き込み作業にはいる。9時過ぎには火がつく。本当に土窯は効率がよい。驚いたことに今回の窯は非常にゆっくりと炭化が進んだ。つまり俗に言う「ヨッカもし(4日燃し)」だ。15俵程度の窯では随分とゆっくりだった。きっとよい炭が出来たに違いない。この炭は5/22に予定している千葉県青少年女性協会主催の「親子自然体験教室」の時に窯出しする予定だ。この炭化の間を利用して炭窯屋根東側半分の藁葺き作業を行った。これですべてが終わったので、カッコウがついた。
★5/22(土)千葉県青少年女性協会主催の親子自然体験教室が半兵衛窯で開催されました。当日はあいにくの梅雨空でしたが、幸いに雨にはならず、皆さんに自然を満喫していただきました。参加者は33名、引率者3名、半兵衛炭の会ではボランティアなど9名で対応し、午前中は窯からの炭出し、炭の火おこし、鶏肉とマシュマロの串焼き、煎餅焼き、縄ない、薪割り、苺狩り等を体験していただき、午後は近くの砂山探検に出かけました。子供達は初めての体験に目を輝かせていました。
★6/5(土)午前8:30から20窯目の炭出しを行い、続いて21窯目の窯入れを行いました。21窯目は君津市糠田の杉谷さんが御自分で伐採され半年間自然乾燥した竹を半兵衛窯で焼くものです。こうした挑戦をしていただけると本当に楽しみです。
★6/15(火)午前8:30から杉谷さんの竹炭の窯出しを行いました。半年間乾燥させた竹だったので極めて良い炭が出来ました。約200kgの成果でした。杉谷さんは小糸特産のカラーを栽培しており、土壌改良材として利用するとのことでした。引き続き22窯目の原木を窯入れしアブリに入りました。
★22窯目は17日に焚き込み、非常に安定して炭化が進み、20日の午前0時からネラシ作業。作業が終わったのは午前4時、寝不足だ。
★7/18(日)午前10:00から清和公民館主催、子育て支援事業「親子教室」が半兵衛窯広場で開催されました。当日はうだるような暑さの中で親子が一緒に23窯目の窯出し体験をして、出した炭で鶏肉を焼き、半兵衛の水を利用して流しソーメンを行いました。参加者は47名でした。
★7/19(月)24窯目の焚き込み作業。7/22(木)PM17:00から24窯目のネラシ作業と止め窯。
★8/22(日)午後2時から半兵衛窯広場で市宿自治会主催流しソーメン大会が開かれました。当日は残暑が厳しい一日でしたが、夕暮れまで子どもから老人まで、60名ほどの皆さんの歓声が湧いていました。流しソーメンは半兵衛の水を利用して竹樋2連14mを流しました。また子ども会によるゲームや金魚すくい大会、そして君津市経済部の協力により昔懐かしいポン菓子製造機によるポン菓子が白米を原料に大爆音とともに作られました。
★8/25(水)24窯目の窯出しと25窯目の炭木入れを行い、アブリ作業に入りました。25窯目には、木更津高専の鈴木先生と学生の遠藤君が窯の温度を測定するためのセンサーを設置しデータをパソコンへ取り込むようセットいたしました。結果が楽しみです。
★9/12(日)半兵衛炭の会の大サンマ焼き大会が、半兵衛窯で開かれました。脂ののった焼き魚の味にお酒が進みました。
★9/27(月)25窯目の窯出しを行い、続いて26窯目の窯入れ作業を行いました。当日は小雨の降る天気でしたが、窯前で炭きりなど楽しく作業をいたしました。真っ黒になった顔は近くの小糸川温泉できれいにしました。
★ 10/16(土)君津市保健福祉センター「ふれあい館」において健康と福祉のふれあいまつりが開かれました。半兵衛炭の会では竹炭とインテリア木炭を販売させていただきました。たくさんの方にお買い上げいただきましたので、まつりの趣旨に賛同し、収益は社会福祉団体に寄付させていただきました。有難う御座いました。
★10/29(金)26窯目の窯出しを行い、続いて27窯目の窯入れ作業を行いました。今年の秋は雨にたたられ通しでしたが、当日は爽やかな秋晴れとなり、楽しく作業が出来ました。窯出しでは鑑賞炭がうまく焼けて感動しました。
★11/13(土)に第10回君津市生涯学習フェスティハ゛ルが君津市文化ホールを会場に開催されました。ぐずついた秋空が続いていましたが、当日は穏やかな晴天に恵まれて会員共々張り切って半兵衛炭をPRし販売いたしました。今回初めて木酢をならべてみましたが、思いのほか皆様の関心がありました。
★11/19(金)昨日からの雨が少し残っていたが、予定通り27窯目の出窯作業と28窯目の窯入れ作業をする。今日はいつもの3人の他に、林彬さんが午前中作業を手伝ってくださった。27窯には孟宗竹の小枝を入れておいたが、うまく焼けていた。
★12/4(土)8時から28窯目の窯出しと29窯目の窯入れ作業を行いました。当日は10時から半兵衛窯休憩所でそば打ち体験も同時に行われました。講師は木更津市の高梨健太氏。私の元職場での同僚。そば粉は私が栽培し製粉したものを使いました。そば打ち体験には12名の方が参加され、皆さん初心者にもかかわらず、手際よく練り上げ裁断し、おいしくいただきました。自分で打ったそばのおいしさに感動し、道具をすぐに買いに行く人もいました。
★29窯目のアブリ作業を12/7の21時から行い、翌日の午前2時に止め窯になりました。久しぶりの深夜の作業でしたが、星空が美しく、窯内の妖艶ばかりの美しさが印象的でした。
★12/14(火)29窯目の窯出しと30窯目の窯入れ作業をしました。マテバシイの小枝をソクリにしてやいてみたらとてもよい小丸の炭が出ました。お昼近くに糠田の杉谷さんが来られ、粉炭を大量にお買いくださいました。何でも農地に撒くとのことです。
★12/25(土)半兵衛炭の会会員による伏せ焼き体験教室が開催されました。当日は風の穏やかな冬日となり、半兵衛窯に隣接する農園の片隅で果樹剪定木等を焼きました。初めての体験でしたが、後日掘り起したら、13.7kgの炭が出来ました。短時間で製炭の過程を勉強するにはよい試みでした。夕方からは半兵衛炭の会の納会を休憩所で開催いたしました。会員全員が集まり、今年一年を振り返って楽しく語り合いました。
★12/26(日)30窯目の窯出しと31窯目の窯入れを行いました。この窯の止め窯作業が12/31(金)の午前1時〜となり寒さと冷たさにもめげずネラシ作業を行い午前5時に止め窯となりました。来年もよい炭が焼けますように!!