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しずかのさんぽ
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夜、しずかをつないでおいた綱が切れ、しずかは散歩。
畑のキャベツを食べ、ピーマンを食べ、トマトも食べ、なほこの家はさあ大変。
「しずかのけっこん」「ちからたろう」のせいで、仕事が忙しくなり、仕事以外の実験的なこころみや新しい境地に分け入る企ては不可能となった。
こんな境遇になるために、栄養失調にまでなって頑張った訳じゃない。
そうだ!田舎に行こう。そこで自給自足を目指そう!
田舎で土地が安くて、都心へのアクセスもわるくない、そして、なによりも 環境がよい所。千葉 神奈川 埼玉 探し歩いているうちに、国立からそう遠くない所に見つかった。
東京都日の出村 ぼくの育った土佐の田舎ともよくにた場所が見つかった。
日の出村に引っ越してすぐ ぼくは山羊を飼い始めた。
真っ白で目の周りと鼻と唇とお尻の穴だけがピンクの美しく可愛い子山羊だった。
子山羊は夏の終わる頃 突然おそろしい声で鳴き始めた。
今までは「めぇぇ」と可愛く鳴いていたのが 「べへへへへへ」と呻くように鳴くのである。
山羊に詳しい人にたずねたら盛りが来たのだという三日間鳴き続けるから、その間に 種着けをすれば子供が出きるという。そう しようと思ったけれど 牡山羊のいるところ を探しているうちに三日がすぎてしまった。
「三週間後にまたはじまるよ」といわれて次の盛をまった。その間に♂を飼っている家が見つかって「べへへへべベへ」と泣き出したらスグ自転車にリヤカーを付け、それに乗っけて、♂の所へ連れていった。
♂は子牛ほどの大きさがある逞しい♂山羊であったが、心配そうに見守るぼの前で、♂山羊はやさしく、やさしく しずかを自分の小屋の中に誘って「たねつけ」してくれた。
その交尾シーンが描きたくて、この絵本を創ったようなものだ。
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