奥浩平「青春の墓標」



1964年(昭和39年)9月19日、20日のノートから。

(9月19日・・・実際おれは20歳でありながら、15歳にしかみえないのだ。〈見える、見えない〉ではなしに、15歳のねうちしかないのだ。
おれの精液は女の腹の中に吐き出されねばならない。↓)


 (おれの、これまでの人生はあまりにも単線的では)

 なかったのか!女を力一杯抱きしめてみたい!全力で愛

 してみたい!こんな生活はいやだ!こんな毎日はい

 やだ!

  ボードレールもランボーも読めない人間、全く

 爬虫類のごとき存在だ!

  ああ、25日が近づいてくる。25日―横浜市内

 デモ!市大から50名以上の大動員!市大に反ス

 タをうちたてるか否かは9月25日の斗争いかんなのだ!

  鏡の中のぼくの顔は、いつも 凛々しく

 美しい。それは21才の少年だ!
 

 9月20日

 なぜこんな朝早く目を覚すのだ!

 おれの胃の腑は飢えきって、今日もがら

 がらと音を立てている。

 乾ききって、満たされ

  たことがない おれの醜い臓物。



 死にたい!
 







 

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