第4学年         算 数 科 学 習 指 導 案
 
                             平成16年5月27日(木)第3校時
                             男子35名 女子19名  計54名
                             指導者   TA  成 枝 祥 子
                                  TB  有 田 太 二
                                  TC  佐 藤 英 信
 
1.単元名  「まるい形を調べよう」
 
 
2.単元について
 ○ 本学年の児童は,どのような学習にも興味をもって取り組んでいる。きまりを見つけていく学  習や,クリア型の学習,体験やゲームを伴った学習には特に意欲的で,できるようになったこと  に素直に喜んだり,自分なりのめあてをもって臨んだりしている。
   本単元は4年生になって初めての図形領域の学習である。レディネステストでは,立体の中に  円という平面を正しくとらえることができた児童は全体の24%であった。しかし,身の回りか  らまるい形のものを探し,「まる」「まんまる」「ながまる」等の言葉を用いて弁別することはで  きており,円という形についての認識はもっている。
   本単元で初めてコンパスという道具を使用する。既に使用した児童もいるが,全く初めて触る  という児童もいる。児童はコンパスを使って学習することを楽しみにしているが,コンパスの使  い方に困難を感じる児童もいるのではないかと予想される。
 ○ 本単元は,1学年での「まるい形」「ボールのような形」などの表現を用いての円や球の弁別  の学習から一歩進めて,観察,分類,構成,作図などの活動を通して,円や球について理解を深  めていく。また,この内容に関連してコンパスを用いるが,その機能についても理解し,使いこ  なせるようにしていく。ここでの円や球についての学習は,直感的なものから論理的なものへ移  行していくところである。
 ○ そこで,本単元の学習を進めるにあたっては,できるだけ作業や体験を多く取り入れて,児童  自身が筋道を立てて考え,実感として理解することができるように配慮したい。また,「(1)  自主的な課題解決のための学習指導の工夫」「(2)指導体制の工夫」の2つの視点からから授  業改善を行い,児童が課題意識を高め,進んでねばり強く学習に取り組めるような学習活動を工  夫し,それぞれの個に応じた学習支援を展開していきたい。
 
 
3.単元の目標
 ○円や球の概念や性質を理解し,それらを構成したり用いたりすることができる。
[関心・意欲・態度]・円や球の美しさに関心をもち,身の回りからそれらの図形を進んで探そうと           する。
[ 数学的な考え方 ]・円は中心の位置と半径の長さによって決まることをもとに,円の性質や機能           について考える。 
          ・球を平面で切った切り口が円になることから,球の概念を円と関連づけてと           らえる。 
[表 現 ・ 処 理]・コンパスなどを使って指定の大きさの円をかいたり,長さを写し取ったりす           ることができる。
[知 識 ・ 理 解]・円や球の概念及び中心,半径,直径の意味や性質などを理解する。
 
 
4.教材の関連と発展
 
 1年        
   
 4年        
   
 5年        
 


 
 J かたちあそび

 
 本単元  円と球
 
B 垂直・平行と四角形

 
・丸やたまの形の観察と
 概念の素地
・円の概念,性質
・直径と半径の関係
・円のかき方,コンパス の使い方と機能
・球の概念,性質
・コンパスの利用(平行 四辺形,ひし形の作図)
   


 


 



 

 

 
 G 円周と円の面積


 
  ・円周率の意味
・円周の長さを求める公 式



 
 D 三角形と角
 

 
・コンパスの利用(二等 辺三角形,正三角形の 作図)

 
 
5.授業改善の視点
(1)自主的な課題解決のための学習指導の工夫
    1時間1時間ごとの課題を工夫し,授業の導入では児童の「なぜだろう?」「どうすれば解   決できるだろう?」という気持ちを高めることができる課題を提示したい。
    それを解決していくための手立てとして,いくつかの教材を準備する。さらにその教材の選   択や解決法を児童に任せ,多様な考えを出し合う中で,課題解決のための手順を体得したり,   ねばり強く学習に取り組んだりすることができるものと考える。
 
(2)指導体制の工夫
    @個に応じたTT指導
      毎時間の学習は学級での一斉指導を行うが,授業時間と進度を揃えて進めているため,     TTが必要になる時間が重なってしまう。そこで,おたすけコーナーを廊下に設置し,支     援の必要な児童に対応する。
 
    A習熟度別指導の導入
      特に技能面において差が開くことが予想される。授業やフロンティアの時間でも適宜指     導していくが,単元の終末部分で習熟度別指導を導入し,児童の理解を確かなものにする。
      また,この習熟度別指導を2時間で組むが,下図のように計画し,Aコースの児童も必     ずBコースの問題に取り組むようにする。






 

コンパスの技能を高める問題   円の理解を深める問題    発展問題

  Aコース(補充)@       AコースA
                 Bコース@         BコースA
                              Cコース(発展)@A
 
     
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
6.単元の指導計画(全10時間 本時 9/10)*単元指導計画類型A型

 
目 標 進んで学ぶ子どもの姿
学習形態 少人数・習熟度別学習活動
(1)円 6時間 上p.12〜18






 
・p.12の写真を提示し,身の回りにある円や球の形をしたものを話題として取り上げ,自由に話し合いなどをしな がら円などの基本図形への興味,関心を高めるようにする。
○円の概念や中心,半径の用
 語の意味や性質を理解す
 る。
・1点から等距離にある点をたくさんかき,重ねてみる。
・まるい形をかく方法を考える。
・まるい形を「円」ということ,「中心」「半径」の意味を知る。
・1つの円に半径をいくつもひいてその長さをはかり,どれも同じ長さであること を理解する。
( 一斉指導/きめ細かな少人数指導)




 
○直径の意味や直径と半径の
 関係を理解する。
 
・切り抜いた円の中心の見つけ方を考える。
・「直径」の意味を知る。
・直径と半径の長さの関係について調べ,直径=半径×2の関係になっていること を理解する。
・直径の見つけ方を考える。
(一斉指導/きめ細かな少人数指導)



 
○コンパスを使って,円をか
 くことができる。
・円をかくにはコンパスを使うと便利であることを知る。
・コンパスの使い方に注意して,指定された半径の円をかく。
◆〔やってみよう〕折り込みの宝探しの絵地図を使って,コンパスで円をかく練習 をする。
(一斉指導/きめ細かな少人数指導)



 
○コンパスは長さを写し取る
 機能があることを理解する。
・直線と折れ線の長さを比較する方法を考える。
・コンパスは長さを写し取るのに使えることを知り,長さの比較に用いる。
・コンパスを使って直線を3cmずつに区切る。

 
(一斉指導/きめ細かな少人数指導)




 
○コンパスを使った模様づく
 りの活動を通して,円につ
 いての興味を広げる。
◆〔チャレンジ〕コンパスを使ったもよう作りやこま作りの活動に取り組む。



 
(一斉指導/きめ細かな少人数指導)
(2)球 1時間 上p.19





 
○球の概念とその性質を理解
 する。
○円や球の形の直径のはかり
 方を知る。
・ボールなどの具体物を真上や真横から観 察する。
・「球」の概念を理解する。
・球の切り口の形を調べることを通して,球の中心,半径,直径を理解する。
◆〔やってみよう〕いろいろな円や球の形の直径の長さをはかる。


 
(一斉指導/きめ細かな少人数指導)


 
○ 習熟度別学習コースの学習内容を知る。
(一斉指導)
○診断テストによって自分の学力を知り,自分に合った学習コースを考える。
・習熟度別学習コースの学習内容について理解し,自分に合った学習コースを 選択する。


本時
○学習内容の理解を深め,算
 数への興味を広げる。
 
(Aコース)
・円と球についての補充 的な問題を解く。

 
(Bコース)
・円と球についての基本 的な問題・発展的な問 題を解く。  
(Cコース)
・円と球の学習を生かして 発展的な問題を解く。
 
(習熟度別指導)
10

 
○学習内容の理解を深め,算
 数への興味を広げる。
円と球についての基本 的な問題を解く。
 
・基本的な問題・発展的 な問題を解く。  
 
・円と球の学習を生かして 発展的な問題を解く。
 
(習熟度別指導)
 
 
 
 
 
7.単元の評価計画     
観点   関心・意欲・態度 数学的な考え方 表現・処理 知識・理解
単元名 具体的な評価方法 具体的な評価方法 具体的な評価方法 具体的な評価方法
1,まるい形を調べよう
(10時間)




 

1・2


 
(1)円
まるい形をかく方法を考え,まるい形を「円」ということ,「中心」「半径」の意味を知る。
・円をかく方法を考えようとしている。

 
・ひもや自作コンパスを使った作図を通して,半径はどれも同じ長さであることを見いだしている。


 
・円の概念及び中心,半径の意味を理解している。

 
ノート・発言 ノート・発言   学習シート





 





 
直径と半径の長さの関係を調べ,直径=半径×2の関係になっていることを理解する。
・茶碗などを使って作図した円の中心の位置を,いろいろ工夫しながら見つけようとしている。 ・中心の見つけ方を工夫して考えている。

 



 
・直径の特徴を理解している。

 
発言・観察 発言・観察   学習シート





 





 
コンパスを使い方に注意して,指定された半径の円をかく。
〔やってみよう〕折り込みの宝探しの絵地図を使って,コンパスで円をかく練習をする。


 


 
・コンパスを使って,指定された半径の円をかくことができる。

 
    ノート  





 





 
直線と折れ線の長さを比較する方法を考える。



 



 
・コンパスで長さを写し取ったり,同じ長さに区切ったりすることができる。
 
・コンパスは長さを写し取ったり,同じ長さに区切ったりする機能があることを理解している。
    学習シート 発言



 



 
〔チャレンジ〕コンパスを使ったもよう作りやこま作りの活動に取り組む。
・コンパスを使って,模様をかこうとしている。
 
・コンパスを使って,模様をかくことができる。
 
学習シート   学習シート  











 







 
(1)球
「球」の概念を理解し,球の切り口の形を調べることを通して,球の中心,半径,直径を理解する。
〔やってみよう〕いろいろな円や球の形の直径の長さをはかる。
・身の回りの円や球の形をしたものの直径の長さをはかろうとしている。
 
・球の切り口は,球の中心を通る平面で切った場合が最大であることを見いだしている。


 
・球の概念や性質を理解している。

 
発言 発言 学習シート



 
習熟度別学習コースの学習内容を知る。

 

 
・コンパスをうまく使って問題を解くことができる。 ・学習内容を理解している。
    小テスト 小テスト





 




10
 
学習内容の理解を深め,算 数への興味を広げる。
 
・既習事項を活用して,進んで学習しようとする。
 
・円や球の半径や直径と関連づけながら解くことができる。 ・コンパスをうまく使って問題を解くことができる。
 


 
学習シート・観察 学習シート・発言 学習シート・観察  
 
 
         
 
 
 
 
 
 
 
 
8.本時の学習(9/10) Aカットッポコース  (指導者:成枝祥子  場所:4年1組教室)
                                             
(1)目  標 ・コンパスを使って指定の大きさの円をかいたり,長さを写し取ったりすることが
         できる。                                                                             
(2)授業仮説 ・コンパスで正確に円をかくことを条件にした学習ゲームを取り入れることで,楽
         しみながら学習に取り組むことができ,技能の向上を図ることができるであろう。                                             
(3)展  開                                      
過程 進んで学ぶ子どもの姿 学び方を育てる教師の支援(◎具体的な評価方法)








(5)

 
1.円・球・直径・半径・中心な  ど,今までに学習してきた用  語をふり返る。



2.本時の学習課題をつかむ。

 
・スムーズに学習が進められるように,フラッシュカー ド,積み木などを用いて基本的な用語を確認し,本時 の学習の中で使っていけるようにする。
・特に本時の学習にかかわる中心・半径・直径の用語は しっかりおさえる。

・本時はコンパスの技能を高める学習をすることを意識 させ,本時の学習への意欲を引き出せるようにする。
 
    <学習課題> コンパスを使いこなせるようになろう。  
   


















(35)










 
3.ペアで教え合いながら学習ゲ  ームに取り組み,コンパスで  円をかく練習をする。









4.コンパスを使って長さを比較  したり写し取ったりする問題  を解決する。




5.プリントの練習問題に取り組  む。
 







 
・「コンパス陣取りゲーム」に取り組ませる。ルールな どの説明は簡単にすませ,活動時間を確保する。
・ゲームの進め方を掲示しておく。
・ペアは教師の方で指定する。ペアの組み方を工夫し, できるだけ児童同士の教え合いで進められるようにす る。
・うまくかけない児童には,原因を知らせ,適切な助言 をする。正確な円がかけたときは賞賛し,意欲を高め る。
◎コンパスを使って指定の大きさの円をかくことができ たか。          (プリント・観察)[表]

・問題を提示し,コンパスには長さを写し取る機能もあ ることを想起させる。
・折れ線の写し取り方は,その方法を全員で確認する。
・プリントの練習問題に取り組ませ,個別指導を行う。
◎コンパスで長さを写し取ることができたか。
              (プリント・観察)[表]                       
・円をかいて解決する問題,長さを写し取って解決する 問題をいくつか準備する。問題の選択は児童に任せ, 意欲をもって取り組めるようにする。
・進め方がわからない児童にはヒントカードを用意し, できるだけ自分の力で進めていけるようにする。
・自力解決ができた児童は賞賛し,自信をもたせる。
◎コンパスを使って指定の大きさの円をかいたり,長さ を写し取ったりすることができたか。
                (プリント・観察)[表]
◎進んで学習に取り組むことができたか。 (観察)[関]
 




(5)
6.本時の学習をふり返り,自分  の学習への取り組みを自己評  価する。

 
・ふり返りカードに自己評価を記入することで,本時の 学習のふり返りを行う。
・本時の学習で思ったことや考えたことなどを発表させ, 次からの学習に活かしていけるようにする。
 
                                             
(4)本時の評価                                     
  ◎進んで学習に取り組むことができたか。               [関心・意欲・態度]
  ◎コンパスを使って指定の大きさの円をかいたり,長さを写し取ったりすることができたか。 
                                      [表現・処理]
                                             
8.本時の学習(9/10)  B.カピィコース (指導者:有田 太二  場所:4年2組教室)
 
(1)目  標 ・円や球の半径・直径を使い、円や球がきちんとはまる箱の寸法を求めることできる。
 
(2)授業仮説 ・円がきちんとはまる箱の縦・横の長さを、円の半径・直径という言葉を使いなが ら説明するという場面を仕組めば、円の半径・直径の意味や性質についてのふり 返りがより深まるであろう。
 
(3)展  開
過程 進んで学ぶ子どもの姿 学び方を育てる教師の支援(◎具体的な評価方法)




(5)



 

1.本時の学習課題をつかむ。



 

・3種類の大きさの円を配り、円がきちんと入る箱の縦・横 の長さについて発問する。
・教師が箱屋、子どもがピザ屋役になり、会話しながら意欲 をもたせる。
 
  <学習課題>わがままな箱屋さんに、ぴったりの箱を注文しよう。  
   









(35)












 

2.ピザがぴったりと入る箱  の縦・横の長さを説明し  注文する。





3.野球ボールがぴったりと  入る箱の寸法を説明し注  文する。

4.プリントの練習問題に取  り組む。
@.ボール問題
A.重なった円の問題
B.@Aを解けた子どもが取  り組むコンパス技能問題



 

・直径の求め方についてふり返るようする。
・円の中で一番長い直線が直径であることをふり返るようす る。
・定規を使って直径を求める方法も押さえる。
・図を提示し全員が確認できるようにする。
◎円の半径、直径の意味や特徴を理解し説明できるか。
                    [知識・理解]

・定規と積み木を使い、直径を求める方法を押さえる。
◎球の半径・直径の意味や特徴を理解し説明できるか。
                    [知識・理解]

・@Aはどちらから解いても良いようにする。
・行き詰まった子どもにはヒントを見て考えさせる。
・丸付けは各自が解答コーナーで行う。
・声かけをしながら、賞賛し○をつける。
・全員が@Aを解けるように、特に行き詰まっている子ども には個別的に指導する。
◎円や球の半径、直径から、円や球を入れる箱の寸法を求め ることができるか。[数学的な考え方]
 





5
 

5.本時の学習をふり返り、  自分の学習への取り組み  を自己評価する。


 

・ふり返りシートに自分の学習の様子などをまとめて記録す ことで本時のふり返りを行う。
・本時の学習で思ったことや考えたことなどを発表させ、次 時からの学習に活かせるようにする。
◎進んで学習に取り組もうとしたか。[関心・意欲・態度]
 
 
(4)本時の評価
◎円・球の概念及び、中心、半径、直径の意味や特徴を理解しているか。[知識・理解]
◎円・球の半径、直径がわかれば、円や球がきちんと入る箱の寸法の長さを求めることができるということがわかったか。[数学的な考え方]
◎進んで学習に取り組もうとしたか。[関心・意欲・態度]
 
 
 
 
 
 
 
 
8.本時の学習(9/10)C.トッピーコース(指導者:佐藤 英信 場所:2階フロンティアルーム)
  
(1)目  標 ・身の回りから円や球の形をしたものを探し,円や球であることの良さや美しさに        気づくことができる。
        ・円や球の半径や直径の性質を生かしながら意欲的に発展問題を解くことができる。
 
(2)授業仮説 ・日常の生活の中にあふれている円や球の形をしたものが,もし四角だったらどう        なるかを考えることにより,円や球であることの良さや美しさに気づくであろう。
        ・発展問題の中に日常の生活の要素を含んだ問題を取り入れることにより円や球の        半径や直径の性質を生かしながら意欲的に取り組むことができるであろう。
(3)展 開
過程 進んで学ぶ子どもの姿 学び方を育てる教師の支援(◎具体的な評価方法)









(15)




 
1.前時の学習をふり返る。
  

2 写真を見ながら,まるい形をし たものがもし,四角だったらど うなるだろうかを考える。




3.本時の学習課題の意味をしっ  かりつかみ,主体的に解決し  ようという意欲を持つ。
・2分間で前時までの復習をスクリーンを見ながらテ ンポ良く進め,学習意欲を高める。

・スクリーンに写し出された写真の中から一つを選ん で答える。
 
・円や球であることの良さを引き出す
・国の重要文化財である青砂ヶ浦教会の建物の美しさ にふれる。  
◎円であることの良さや美しさに気づいているか。


 
  <学習課題>円や球の半径や直径の性質を生かしながら発展問題にチャレンジしよう。  
   
  









(27)













 
4.粘り強く発展問題に取り組む。
 
・自分がやりたいコーナーから取り組ませる。・
・答えは,教師が○をつけてやる。 
・できるだけヒントは見ないで自力で解決するように させるが,どうしても行き詰まった時にはヒントを 見て考えさせる。
☆A 箱の寸法を求めたり,逆にボールの直径や半径  を求める。

☆B 円の半径を利用した問題を解く。
・ 一つのコーナーが終わったら,他のコーナーに移  ってもよいことにする。



☆C コンパスを使って美しい模様を描く


・絶えず声をかけながら賞賛し○をつけてやる。
◎意欲的に問題にチャレンジしているか。
 〔関・意・態〕
☆D 友だちと協力しながら道のりを求める。
 (友だちと協力して求めても良いことにする。)


 
A ボール問題にチャレンジ    コーナー
 
( 自力解決)


 
B 長さにチャレンジコーナー  
( 自力解決)



 
C 模様描きチャレンジコーナー  
 コンパス定規を使って美しい模 様を写し描く
( 自力解決)

 
D 道のりにチャレンジコーナー  
 上五島町の絵地図の上で,コンパスを使って道のりを求める。
( 友だちと協力)
 





(3)
8.本時の学習をふり返り,自分  の学習への取り組みを自己評  価する。
 ○ふり返りシートに自分の学習   の様子等をまとめて記録する。
 
・本時の学習の成果や課題についてふり返ることがで きるようにする。
・各自の学習感想を出し合うことにより,次時への意 欲付けをする。
◎進んで学習に取り組もうとしたか。
(ふり返りシートの記述)〔関・意・態〕
(4)本時の評価 [関心・意欲・態度][数学的な考え方]
   ・身の回りから円や球の形をしたものを探し,円や球であることの良さや美しさに気づくこと   ができたか。
  ・円や球の半径や直径の性質を生かしながら意欲的に発展問題を解くことができたか。
 
※参考文献名
書籍名 著者,編者 出版社名
・4学年東京書籍教科書指導書及び資料集   東京書籍
・学習意欲がぐんぐんわく算数的問題提示10のポイント 山本良和 学事出版
・鉄川 与作のホームページ (五島列島の教会群) 鉄川 進  
・できるできる練習帳4年 森川幾太郎 きょういくネット
・子供を知的に鍛える。 山本昌みち 明治図書
・こどもといっしょにたのしくさんすう 渡辺恵津子 一声社
・全授業少人数・習熟度別指導ガイドブック小学校4年 滝井 章 東洋館出版社
・算数あそびファックス資料集 辻野十志夫 民衆社
・算数まるごと手書き評価テスト4年 原田善造 喜楽研
・算数まるごとファックス資料集4年 原田善造 喜楽研
     
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

  平成16年度 授業研究会の記録
 
 
第4学年算数科「まるい形を調べよう」(平成16年5月27日実施 )
 

@研究協議の視点                    
 

(1)児童の自主的な課題解決のための学習指導の工夫(児童の課題課題解決の意識を高める課   題の提示・課題解決のための教材の準備)ができたか。
(2)支援の必要な児童に対応するためのTT指導はできたか。
(3)各習熟度別コースの学習内容、指導方法などは適切であったか。
 

A 研究協議
 
Q1:すじ道を立てて考える力がついたかどうかを何をもって見るのか、どの状態になればいいの    かを指導案に明記した方がよいのでは。
:Bコース、直径という言葉を使わずに、という導入は良かったのではないか。
:Bコース、「サイズ」「大きさ」、「ゼロ」「れい」・・・等、使用する言葉を統一する必要があ るのでは。
A1:→Aコース:長さを写し取ることができる。(誤差2mm内)
→Bコース:円の直径、半径を使い、箱の辺の長さを求めることができる。
→Cコース:A、B、Cの問題が解ける。
 
Q2:毎時間のめあてがはっきりしていて、どのコースも積極的に活動していた。子どもたちがヒ    ントカードを使用していた。
:セロテープの芯や、1円玉、ピザなどの厚みがあるものでも、その中から円という平面をと らえて考えるというステップが必要だったのでは。
A2:→Aコース:円の形をしたものということで使ったが、使ったものが良くなかったかもしれ          ない。
    →Bコース:子どもたちは厚みについては考えていなかった。直径を測るということに思考          が向いていた。
 
Q3:コンパスについては、コンパスとの出会いの時、教えたいものの反対を経験させると良いと    思った。例えば、つるつるして針が滑る、逆回りにすると指が邪魔になるなど。
:Cコースの美しさは、逆にみにくさを見せる方法があるのでは。
 
Q4:Bコースは、実物を提示して、どこに目をつけるのか、平面の円ということを確認してから    進めたら良かったのではないか。
 
Q5:Bコースはなかなか直径という言葉が出てこなかった。箱を注文するときはどこに目を向け    たらいいのか、という発問があれば良かったのでは。
:昨年の4年に比べて、きめ細やかな指導がなされていると思った。ヒントの与え方も良かっ た。
 
Q6:Cコースの導入はリズムがあって良かった。子どもの動きもきびきびしていた。それぞれの    プリントに4段階の自己評価の欄があったのが良かった。
 
Q7:Cコースは子どもの動きがきびきびしていて良かったが、子どもにさらにどんなことを求め     るのか。
A7:友だちの良い点を取り入れることができるようにしたい。
 

B指導助言 (校長)
 
 それぞれのコ−スに合った三者三樣の学習活動を参観させてもらった。
 @カットッポコ−ス
  ・ゆったりだが確かな動きがある。
  ・雰囲気を和らげる工夫がある。
  ・一番大切な学力【知的好奇心】が旺盛,このやる気さえあれば大丈夫。
  ・ハキハキしている。学習訓練が良くできている。                      ・反復・反復・反復!確実に確実に確実にという学習が行われていた。
  ・先生と児童の応答が良かった。                                          
 Aカピィコ−ス
  ・日常生活を授業の中に持ち込むと,こんなに楽しい授業が→【授業の中に遊び心を】
  ・やっぱり授業は課題の出し方が大切,楽しみながら授業をやるやりがい
  ・教科書を教える→教科書で教える→創意工夫,自分の言葉に置き換える!
  ・「教育を語らずして教育を語れ」→「円を語らずして円を〜」
  ・そうすれば「児童も教師も」授業はおもしろくなる。そんな教材研究を心がけたい。
 
 Bトッピ−コ−ス
  ・学んだことを生活の中に応用する。寺脇 研氏の話「どんどんためる,どんどん使う」そのた   め総合を生活の中で生かせてはじめて,「わかる」から「できる」に到達する。
  ・先生の励ましの言葉「すごい,はやい」
 
2 全体的に
 @教材との最初の出会いを大切に→今日の授業で対応→感謝
 Aプリント等準備大変,でも頑張った分だけ児童は活発に活動する。
  教材研究で9割方授業は終了,言わなくても児童は活動する。そうすれば100%の理想的な授  業になる。
  先生がしゃべり過ぎるから,協議では発問・板書に関心がいってしまうことが多い。児童の活動  変容・定着で論議すべき→「こう発問すれば良かったのでは?」等どんな立派な意見が出たとし  ても,反論しようがない。もう同じ授業はやり直せないのですから!→【理屈とサロンパスはど  うでもつきます】
 B研究授業中の他学年の自学自習も良かった。
 
3 課題
 @聞く→学習の基本中の基本,新学力育成には欠かせない。これがしっかりできていないと学習は  成立しない。時間がかかる子にとっても迷惑である。→話しやすいように聞いてやる,身を寄せ  て聞く,うなづきながら聞く→【思いやり】=人間形成そのもの→「生きる力」につながる。
 A発問と質問を理解して使い分ける工夫を心がけて欲しい。
  質問は答えが一つ,良い発問は反応が一様か多様化で決まる。
  そして,発問の「攻め」と「受け」(どう受けとめどう返すか)が授業を構成する。
  この【よどみ】の場面を1つ用意するだけで,ス−と流れる授業からメリハリのある授業になる。
 B課題の与え方・ゆさぶり→これで授業は決まることが多い。
  「教材研究」だけで10割方研究授業は完成,あとは当日の授業を楽しみに待つだけである。