第3学年     理 科 学 習 指 導 案

 

                                                     平成15年6月17(火)第5校時

                                                    男子35 名 女子19 名 計54 名 

                                                     指 導 者    T A 佐藤 英信                                                    T B 高瀬谷 浩史

                                      T C 小山 ひとみ

           場所 つどいの部屋

1.単元名 「こん虫をしらべよう」

 

2.単元について

 ○本単元に関わる学習指導要領の目標及び内容は下記の通りである。

  第3学年
1  目標
  (1) 身近に見られる動物や植物を比較しながら調べ,見いだした問題を興味.関心をもって   追究する活動を通して,生物を愛護する態度を育てるとともに,生物の成長のきまりや体   のつくり,生物同士のかかわりについての見方や考え方を養う。
2 内容
 A 生物とその環境
  (1) 身近な昆虫や植物を探したり育てたりして,成長の過程や体のつくりを調べ,それらの   成長のきまりや体のつくり及び昆虫と植物とのかかわりについての考えをもつようにする。
   ア 昆虫の育ち方には一定の順序があり,その体は頭,胸及び腹からできていること。
   ウ 昆虫には植物を食べたり,それをすみかにしたりして生きているものがいるということ。

 ○ 本学年の子どもたちは,生き物とふれあうことを好み,カエルやイモムシ,イモリなど目についたものは何でも教室に持ち込み,しばらく観察を続けているようである。先日は学校の観察池からカスミサンショウウオの幼生らしきものをたくさん発見し,しばらく飼うことに成功したり,ちょうの卵やアオムシをとってきて,えさを与えながら成虫にかえしたりすることができた。また,「チョウを育てよう」の学習を通して,チョウは卵→幼虫→蛹→成虫の順に育つこと,チョウの成虫の体のつくりは,頭,胸,腹の3つの部分からできていること,頭には目や触角があること,胸には足が3対6本あることなどを理解することができた。しかし,ダンゴムシやクモなどの「虫」とバッタやトンボの区別は,依然あいまいなままである。多くの子どもたちが生き物に興味をもったり,熱心に継続して観察を心がけようとしたりする活動にまでは至っていない。さらに調べたことを多くの人に伝えようと意欲を高めさせるまでには至っていないのが現状である。

 

 ○ 本単元では,身近な昆虫を探したり育てたりして,成長の過程の体のつくりを調べ,それらの成長のきまりや体のつくり及び昆虫と植物のかかわりについての考えをもつようにすることをねらいとしている。

   子どもたちの身近な昆虫であるのは,トンボやバッタである。これらの体のつくりを実物,及び持ち寄りの本や資料コーナーやインターネットで調べたり,チョウの体のつくりと比較したりすることで昆虫の体のつくりの共通性をとらえることができると思われる。さらに,トンボやバッタの幼虫を飼育し,チョウのそだち方と比較して昆虫には,蛹を経ないで成虫になるものがいることも確かめることができる。また,いろいろな昆虫のすみかを調べることで,昆虫の中には植物を食べたりすみかにしたりして生きているものがあることもとらえることができる。

   これらの活動を通して,昆虫と植物との関わりについての見方や考え方をもつようにするとともに,身の回りの生き物を愛護しようとする態度が育つと考える。

 

○ そこで,本単元の学習を進めるにあたっては,2つの視点から授業改善を行い,基礎基本の定着を図り,子どもが意欲的に学習に取り組めるようにしたい。

 一つ目は,確かな学力向上を図るために学習環境における場の設定に力を入れ,指導体制の工夫改善をすることである。単元の第1時後半より,3人の教師はそれぞれ,「すみかコーナー」,「食べものコーナー」,「体のつくりやそだつようすコーナー」で,はてなシートを持ってやってくる児童に疑問のもち方や予想のたてかたを支援する。さらには,検証活動の段階では,各コーナーの学習環境を充実させ子どもたちの問題解決を支援し,探究的行動力の向上を図ることができると考える。

 二つ目は,確かな学力をもった子どもを育てるための指導方法の工夫改善である。

学力の定着を図るために,子どもの興味関心を引きつける教材の開発及び自主的な探究的行動力を高めるための授業過程の工夫(課題解決学習)をする。「はてなシート」を生かして,日常より課題解決のおもしろさを味わわせて,疑問が出れば自分で解決できる学習のシステムづくりを行っていく。また,それにより主体的な学習に取り組みながら活動することで確かな学力が身につくと考える。

 

3.単元の目標

 ○ 身近な昆虫を探したり育てたりして,成長の過程の体のつくりを調べ,それらの成長のきまり   や体のつくり    及び昆虫と植物のかかわりについての考えをもつようにする。

  ・昆虫のそだち方には一定の順序があり,その体は頭,胸及び腹からできていること。

  ・昆虫には植物を食べたり,それをすみかにしたりして生きているものがいること。

 

[自然事象への関心・意欲・態度]                                                     @いろいろな昆虫のからだのつくりなどに興味関心をもち,意欲的に調べようとする。

 A植物を食べたり,すみかにしている昆虫に興味をもち,意欲的に調べようとする。                     

[科学的な思考]                                            

@ 昆虫の体は,頭・胸・腹の3つの部分からできていて,胸に6本の足があるという基本形をとらえることができる。

A 昆虫の目・口・等を人と比べ,その働きを考えることができる。

B 昆虫の活動の様子から,昆虫には植物を食べたり,すみかにしたりして生きているものがいるという見方や考え方ができる。                 

 

[観察・実験の技能・表現]                         

 @いろいろな昆虫の体のつくりや活動の様子を観察し,共通点や差異点を記録しまとめることができる。

                                  

[自然事象についての知識・理解]                          

 @昆虫の体は,頭,胸及び腹からできていることを理解している。

 A昆虫には,その成長過程の一部を欠くものがあるということを理解している。

 B昆虫には植物を食べたり,それをすみかにしたりして生きているものがいることを理解している。                         

                     

4.授業改善の視点 

 (1)確かな学力向上を図るための指導体制の工夫改善

○課題把握や検証活動の段階で検証を行う子どもたちに少人数授業を行い,各コーナーの学習環境を充実させきめ細かな指導を行う。

   

 (2)確かな学力を持った子どもを育てるための指導方法の工夫改善

○学力の定着を図るために,子どもの興味関心を引きつける教材の開発及び,主体的な探究的行動力を高めるための学習過程の工夫(課題解決学習)をする。

   

 

5.単元の指導計画(全7時間 本時1/7) 少人数指導             

目 標 進んで学ぶ子どもの姿
学習形態 T・T指導 (少人数)
1
(
本時
)
 
○こん虫について,疑問をもち,予想をたて解決のための見通しを立てることができる。
(集いの部屋)

○虫当てクイズで意欲を高める。
○自分たちが知っているこん虫と実在するこん虫を比べ種類の多さに驚く。
○トンボやバッタの仲間の体のつくりや生活のようすを考える。
すみかを中心に疑問を持つコーナー(TA佐藤) 体のつくりやそだつようすを中心に疑問を持つコーナー(TB 高瀬谷) 食べ物を中心に疑問を持つコーナー(TC小山)



○上記の各コーナーへ行き,担当教師の支援を受けながらバッタやトンボなどのこん虫について疑問をもち予想する。
 (既習の学習であるモンシロチョウを参考にしながら疑問がもてるように支援を行  う。)

○予想を練り,検証計画をたてる。(集いの部屋)
 
○自分のたてた予想について発表したり,友だちの予想を聞いたりしながら,さらに,予想を練り深め自分がどうやって検証していくのかしっかりと計画を立てる。
○みんなのたてた予想一覧表を見ながら意見を述べあう。
○検証のグループ分けを行い,時間を無駄にしない情報収集の仕方について学習する。





○自分がもった予想を確かめるために検証する。
 (2教室,集いの部屋)
 
A すみかを中心に調べるコース(TA佐藤) B 体のつくりやそだつようすを中心に調べる コース (TB 高瀬谷) C 食べ物を中心に調べるコース(TC小山)
○すみかを中心にもった疑問に,予想が当たっているのか検証していく。また,新しくわかったことや新たにもった疑問についてもノートに記入していく。
○体のつくりやそだつようすを中心にもった疑問に,予想が当たっているのか検証していく。また,新しくわかったことや新たにもった疑問についてもノートに記入していく。
 
○食べ物を中心についてもった疑問に,予想が当たっているのか検証していく。また,新しくわかったことや新たにもった疑問についてもノートに記入していく。

 
 
○疑問についての答えや調べたことをまとめる。 ○伝えたいことをしっかりとまとめる。 ○伝えたいことをしっかりとまとめる。 ○伝えたいことをしっかりとまとめる。

(2教室,集いの部屋)
○まとめ方のモデルを見たり聞いたりし,学習してきたことを関連づける。疑問をもち予想をたて,調べてきた手順がよくわかるようなまとめ方を各コーナーで支援を受けながらまとめていく
○身に付けさせたい基礎基本が抜けないように,クイズを取り入れたり子どもが興味をもつような資料を準備できるようにする。
 
○結論の紹介及び結論の吟味 ○子どもたちが調べた情報,まとめたノート及び教師の書いた嘘の結論に対し,賛成や反対をもって吟味していく。






○ミニこん虫ランドができるように今後の意欲づけを行う。




を行う。
(集いの部屋)


 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.単元の評価計画(評価規準,具体的な評価方法)

観点

単元名
自然事象への
関心・意欲・態度
科学的な思考 観察・実験の
技能・表現
自然事象についての知識・理解
具体的な評価方法 具体的な評価方法 具体的な評価方法 具体的な評価方法
  @トンボやバッタなどのこん虫について疑問をもち,予想をたてる。
 1時 ○トンボやバッタなどの昆虫について,興味・関心をもち,意欲的に発表しようとする。 ○トンボやバッタなどの昆虫について,疑問をもち予想をたてることができる。 1
(本時) 行動観察
ワークシート
行動観察
ワークシート
A予想を練り,検証計画をたてる。
 2時 ○自分がもった疑問についての解決方法を導き出そうとしている。 ○自分がもった疑問についての解決方法を導くことができる。 1
行動観察
ワークシート
行動観察
ワークシート
BCD「体のつくりコース」へ行き予想を確かめる。

 3,4,5時
<コース別学習>
○トンボやバッタなどの昆虫の体は,頭・胸・腹の3つの部分からできていて,胸に6本のあしがあるという基本形をとらえることができる。
昆虫の目,口などを人と比べ,その働きを考えることができる。
○トンボやバッタなどの昆虫の体の共通点や差異点をチョウと比較し,昆虫の特徴を記録しまとめることがでる。
発言,ワークシート 行動観察
ワークシート
BCD「すみかコース」へ行き予想を確かめる。

 
○トンボやバッタなどの昆虫の活動の様子から,昆虫には植物をすみかとして生きているものがいるという見方や考え方ができる。 ○トンボやバッタなどの昆虫には植物をすみかとして生きていることを記録し,まとめることができる。
発言,ワークシ
ート
ワークシート
BCD「食べものコース」へ行き予想を確かめる。

 
○トンボやバッタなどの昆虫の活動の様子から,昆虫には植物や虫を食べ,生きているものがいるという見方や考え方ができる。 ○トンボやバッタなどの昆虫には植物や虫を食べて生きていることを記録し,まとめることができる。
発言,ワークシ
ート
ワークシート
E自分がまとめたい疑問や検証していくうちにわかったことをまとめる。
 6時 ○自分がもった疑問について解決したことをまとめようとしている。 ○トンボやバッタなどの昆虫の体の共通点や差異点,特徴を記録しまとめることができる。
昆虫の食べものとすみかの関係についてまとめることができる。
1
発言 ノートなど
F結論の紹介及び結論の吟味を行う。

 7時
○自分がもった疑問について解決したことを発表しようとしている。 ○昆虫の体は,頭,胸,及び腹からできていることを理解している。昆虫には,その成長過程の一部を欠くものがあることを理解している。
○昆虫には,植物を食べたり,それをすみかにしたりして生きているものがいることを理解している。
1
発言 ワークシート

 


.本時の学習( 1 /7時間)              

(1) 目標

  ○ トンボやバッタなどの昆虫について興味・関心をもち,意欲的に発表をしようとすることができる。                                [自然事象への関心・意欲・態度]

  ○ トンボやバッタなどの昆虫について,疑問をもち予想をたてることができる。[科学的な思考] 

 

(2) 授業仮説

  ○疑問をもつ段階で各コーナーの学習環境を充実させ,さらにきめ細かな支援を行うことでトンボやバッタなどの昆虫について疑問をもち予想を立てることができるであろう。

 

(3)展開

進んで学ぶ子どもの姿 学び方を育てる教師の支援(◎具体的な評価方法 )
7分








8分













10










1 5









5分
1.これから取り組む学 習の意欲づけを行う。




2.本時の学習のめあて をつかむ。
 
・意欲をもたせるような言葉かけをする。
◎興味をもって発表しようとしているか。 
資料 プロジェクター
デジタル昆虫拡大写真他

○資料を目でしっかりと見て,たくさんの考えをもとう。
3.知っている昆虫の名 前を発表する。



4.昆虫の種類の数に驚 きをもつ。






 
・子どもたちが知っている虫の名前を短時間に次々に言わせる。
・難しい名前の昆虫やみんなが知らないような昆虫の名前を出し  た子どもや,普段あまり発表しない子どもには,ほめ方を工夫する。
◎意欲的に発表しようとしているか。

・世界でいま見つかっている昆虫の種類の数を示す。
 


 
資料 こん虫の種類 
・まだ発見されていないであろう昆虫の種類を含めた数を示す。


 
資料 予想される 昆虫の種類
5.トンボやバッタにつ いて関心をもち自分の 経験と比べて意見を述 べる。







6.体のつくり,食べ物, すみかという視点をお いた3コーナーをまわ り,課題をもちシート に書き予想する。





7.それぞれがもった疑  問や,予想を紹介する。


8. 次時の予告を聞く。


 
資料 通常より大きいトンボやバッタ

・ 高瀬谷,小山の両先生が見たというトンボやバッタについて,  自分たちが知っているトンボやバッタと比較しながら意見を述  べ,しっかりとした課題をもち調べようとする意識を高める。               
・すみかや,食べものや,体のつくりに目を向け疑問をもつように する。
 ◎意欲的に発表しようとしているか。
 ○トンボやバッタなどのこん虫についてしらべたいことを「はてなシート」にたくさん書こう。
すみかを中心に疑問をもつコーナー(TA佐藤) 体のつくりやそだつようすを中心に疑問をもつコーナー(TB 高瀬谷) 食べ物を中心に疑問をもつコーナー(TC小山)
・3コーナーには疑問のもち方やチョウの学習でもった疑問などをもとにヒントや疑問のモデルを用意し,それぞれのコーナーで担当の教師が子どもの思考を支援する。
(TA)(TB) (TC)
・全く疑問がもてない子どもには疑問のモデルを示す。
◎トンボやバッタなどの昆虫について,疑問をもち予想をたてるこ とができているか。
・自分がもった疑問や予想を紹介させる。

(4) 本時の評価

 ◎ トンボやバッタなどの昆虫について,興味・関心をもち,意欲的に発表をしようとすることができたか。                           自然事象への関心・意欲・態度]

 ◎ トンボやバッタなどの昆虫について,疑問をもち予想をたてることができたか。 [科学的な思考]