第2学年   算数科学習指導案
                        平成16年6月24日(木)2校時
                          男子27名 女子23名 計50名
                          指 導 者  ΤΑ  神谷菊生
                                 ΤΒ  久保麻紀
                                 TC  今川高徳
                             (場所:つどいの部屋)1.単元名 「長さをはかろう」(長さのたんい)
 
2.単元について
 ○本学年の児童は,明るく活動的で,体を動かして何かをすることが好きである。朝の  フロンテイアや補充の時間等における計算学習には大変意欲的にがんばることができ  る。授業中の発言も活発で,友だちの意見を元に練り合いができるような場面も少し  見られるようになった。また,読書にもよく親しみ,それが言語習得にもよい影響を  与えていると思われる。
 ○「長さ」の学習において,1学年では,ものの長短を直接的に,あるいは媒介物を用  いて間接的に比較する操作を通して,学習してきている。                                  
 ○この単元では,直接比較―間接比較―任意単位―普遍単位(pやo)という量の4段  階指導を丁寧に扱い,世界中で使える単位として,pやoで長さを数値化する学習を  おこなっていきたい。また,量感を養うために,目測でものの長さを予測し,その後  「p」を単位とした手作りものさしを使って,いろいろなものを実測させたい。さら  に,正確に長さを測るために30pの竹尺を使っていろいろなものを実測させる。こ  の経験を通して,「長さ」についての量感をおおむね身につけさせるように指導した  い。
 ○そこで,本単元では,いろいろな長さ探しを十分におこなわせたり,手作りものさし  で測定させたりする活動を通して,「長さ」についての概念や量感をより確かなものに  していきたい。いろいろなものを工夫して測る体験をペアで協力しながらさせる。そ  して,この学習で学んだことを実際の生活の中で積極的に使っていこうとする態度を  身につけさせたい。
 
3.単元の目標
 ○長さの比較などの活動を通して,長さの概念や測定,及びその単位についての理解を  深める。
【関心・意欲・態度】・身の回りの物の長さに関心をもち,見当をつけて長さを測定しよ           うとする。
【数学的な考え方】 ・普遍単位の有用性について考える。
【表現・処理】   ・長さをcmやmmを単位として正しく測定することができる。
【知識・理解】   ・測定の意味や長さの単位,及び単位の関係,ものさしのしくみなど           を理解する。
4.教材の関連と発展
 長さをはかろう。(東京書籍指導書) 
   1年       2年       3年






 
 Fどちらがながい


á




 
本単元 長さのたんい
  
E長い長さのはかり方
・長さの概念(長い,短い, 同じ長さ)
・直接比較,間接比較,及
 び個別単位による比較の 初歩


 
・長さの単位の必要性
・普遍単位の必要性
・ものさしのよる長さの測定
・直線の概念とひき方
・長さの単位「cm,mm」   ・長さの単位関係     1cm=10mm
 
・巻き尺の使い方
・長さの単位「km」
・長さの単位関係
 1km=1000m

 





 



 

 
                ã

     
 




 
H長い長さのたんい
 


 
・長さのたんい「m」
・長さの単位関係    1m=100cm

 
 
5.授業改善の視点
?きめ細かな指導のための指導体制の工夫改善
 ○個に応じたきめ細かな指導のためのT・T指導により,指示と確認やできた児童への  賞賛をしっかり行う等の指導を工夫をし,小単元の終末において課題別指導(D型)  を計画的に導入することで,児童の学習意欲をたかめ,学習内容の理解と習熟を図る。
?課題別学習コースにおける指導方法や指導内容の工夫改善
 ○既習事項を振り返る活動が十分なされるような場作りを意図的につくることで,ペア  で協力しながら,長さの量感や正しく測定できる技能等を養っていき,ひいてはここ  で,学習したことが生活の中で生かされるようにしたい。
 
6.単元の計画(全9時間 本時8?9)              
                               単元指導計画類型D型  

     目 標      進 ん で 学 ぶ 子 ど も の 姿
  学習形態         少人数・習熟度別学習活動
(1) 長さの はかりかた 3時間 上p.36〜40





 
p.36の錯視の絵を提示し,「どちらが長いか」など長さを話題に取り上げ,長さの比較への興味,関心を高める
ようにする。
○間接比較,任意単位による比較を想起して,長さ比
較に関心をもつ。
・絵を見て,3本の色の直線の長短を予想する。
・3つの直線の長さを比較する方法を考える。

 
一斉指導・TT指導
2・3


 
○普遍単位の有用性を理解する。
○長さを表す単位「センチメートル(cm)」と,その読
み方,書き方を理解する
赤い線の長さの表し方を考える。
任意単位による比較の限界について話し合う。
・長さの単位「センチメートル(cm)」を知り,1cmめもりの簡易ものさしを使っ
 て,いろいろなものの長さをはかる。

 
一斉指導・TT指導
(2) 長がさの たんい 4時間 上p.41〜44





 
○長さを表す単位「ミリメートル(mm)」と,その読み
方,書き方を理解する。
1cm=10mm の関係を理解す
る。
・葉書の縦の長さをはかり,1cm未満の長さの表し方を考える。
・1cmを10等分した1つ分の長さを「1ミリメートル」といい,「1mm」と書くことを
 知る。
1cm=10mm の関係を理解する。

 
斉指導・TT指導


 
○ものさしの目盛りの読み 方を知る。 ・ものさしの目盛りを読む練習をする。

 
 一斉指導・TT指導


 
○長さの測定のしかたに習 熟する。 ◆〔やってみよう〕ものさしを使って,いろいろなものの長さをはかる。

 
斉指導・TT指導





 
○直線の概念とそのひき方を理解する。
○長さについても加減計算が適用できることを理解する。
・「直線」の定義を理解する。
・ものさしを用いた直線のひき方を練習する。
・折れ線全体の長さや2本の折れ線の長さの差を加減を適用して求める。


 
斉指導・TT指導
   まとめ 2時間 上p.44〜45
1・
本 時
)
○学習内容の理解を確認す る
○学習内容の理解を深め算
数への興味を広げる。
 
長さあてっこコーナー 長さきっちりコーナー お絵かきコーナー
・いろいろなものの長さ
 を当てるゲームを行う。



 
・身の回りのいろいろなも
 のの長さを実際に測定し
 たり,問題を解いたりす る。

 
・ 線の長さをいくつ か決め,その直線を 使って作図(絵)す る。

 
課題別・TT指導
 
7.単元の評価計画
 観点
関心・意欲・態度
具体的な評価方法
数学的な考え方
具体的な評価方法
表現・処理
具体的な評価方法
知識・理解
具体的な評価方法
 単元名
3.長さをはかろう
(9時間)
@長さのはかりかた
    (3時間)

 





 
(1)長さのはかりかた (3時間)                           
・ 絵を見て,3本の色の直線の長短を予想し,直線の長さを比較する方法を考える。             
・既習事項を用いて,長さを比較する方法を考えようとしているか。

 


 
          
                    
ノート・発言              


 


 
AB任意単位による比較の限界について話し合い,長さの単位「センチメートル(cm)」を知り,1cm目盛り   の簡易物差しを使って,いろいろなものの長さをはかる。                      




 




 



 
・任意単位の限界について考えている.

 
・長さをcmを単位として測定することができる。

 
・長さを表す単位として  
「センチメートル」という  単位を知り,「cm」と書 
くことを理解している.  
  ノート・発言 ノート ノート・発言   
A長さのたんい
  (4時間)
 


 
(1) 長さのたんい(4時間)・@葉書の縦の長さをはかり,1cm未満の長さの表し方を考える。    1cmを10等分した1つ分の長さを「1ミリメートル」といい「1mm」と書くことを知る.1cm=10m
mの関係を理解する.




 




 



 
・数のしくみ(十進位取り記数法)をもとに,下位単位のつくり方について考えている。


 
・1cm=10mmの単位
関係を理解している.

 
  ノート・発言   学習シート
    A ものさしの目盛りを読む練習をする。



 



 


 


 
・長さをcmとmmを単位として測ることができる。 

 
    ノート  
  B ◆〔やってみよう〕ものさしを使っていろいろなものの長さをはかる。




 




 
・身の回りのものの長さに関心をもち,見当をつけて長さを測ろうとしている.


 



 



 
学習シート      

 

 
C ・「直線」の定義を理解する. ものさしを用いた直線のひき方を練習する。折れ線全体の長さや2本の折れ
線の長さの差を加減を適用して求める。



 



 


 


 
・指定された長さの直線をものさしを使って正しく引くことができる。 ・長さには加法性があるこ
とを理解している。
 
    ノート 学習シート
 まとめ
 (2時間)






 
8(本時)・

 
・既習事項を活用し,活
動に取り組もうとしてい
る.
     



 



 



 
学習シート・観察
・既習事項を活用し,活動に取り組もうとしている.

 


 


 
学習シート・観察      
 
 
8.本時の学習(8/9)(指導者:今川高徳,神谷菊生,久保麻紀 場所:つどいの部屋)
 
 (1)目 標  ・30cmものさし・手作りものさしを使って,身の回りの物を予測・測定する          活動や直線を使用しての絵かき活動をすることができる。              
 (2)授業仮説 ・物差しを使うことを条件にした学習活動を取り入れることで,楽しみながら           取り組むことができ,測定技能の向上と量感を養うことができるであろう。
(3)展 開
過程 進んで学ぶ子どもの姿 学び方を育てる教師の支援(◎具体的な評価)





(5)








 
1.cm,mmの長さ の単位や直線につい て学習してきたこと を振りかえる  ・学習が円滑に進められるように,長さに関しての既習 事項をふりかえらせることで,本時の活動に対して意 欲をもって取り組めるようにする。
 

 
〈めあて〉
    長さはかせになろう。

 
          2.本時の学習課題を  つかむ。





 

・各ペアであてっこコーナー,きっちりコーナー,お絵 かきコーナーを回って,活動することを知らせる。
・本時は,ペアで二つのコーナーを周り,長さの学習を
 協力しながらすることを知らせる。
                         ◎意欲的に活動に取り組もうとしていたか。
(発言内容や活動の観察)【関心・意欲・態度】

 












(35)






















 
4.長さコーナーの活 動を行う。
          

○あてっこコーナー
                              
          
○きっちりコーナー



                                        ○お絵かきコーナー
             《2つのコーナー》
・3cmたてものコーナー
・5cmのりものコーナー














 
・測定する前に必ず測ろうとする物の長さを予測させる ようにする。
・ペアで協力しながら測定活動がスムーズに行われてい るか確認して助言を行う。
プリントを使い,目測の練習をする。    
 いろいろなものの長さを言い当て合う。   
・指や手のひら,えんぴつなどの身近なものを使って, 見当をつけることができるように支援していく。  
                        
・手作りのものさし,30cmものさし,ミリミリもの
 さしを使って,適切に測定できるよう支援していく。
・直線部分の測定ばかりでなく,曲線を含むような測定 物を準備する。
 使うものさし
◆ミリものさし(20o)
◆30pものさし
◆手作りものさし                                         
・作品例を提示し,活動がスムーズに行われるようにす る。                      
・ペアでお互いの作品を見合ったりアドバイスしたりし ながら楽しく活動が行われているか確認して助言を行 う。                
・ものさしを使って正確な長さの直線が引けるように支 援していく。                  ◆ものさし          
・完成した作品は掲示スペースにはり,友達の作品を見 ることで発想をふくらませ意欲につなげる。                             
・活動の記録ができるようにカードを持たせ,測定結果 や気づきを記入させる。また,3つのコーナーのうち 本時は2つのコーナーを興味
もって回らせる。           
                         ◎適切なものさしを使い,なるべく正しく測定できるよ う工夫して測定しているか。【表現・処理】

 ま
 と
 め
 る

(5)
 
5.本時の学習をふり  返る。
 ・楽しかったこと
 ・工夫したこと
 ・教えてあげたこと
  など
6.次時の活動内容に  ついて知る。  

・個人カードをもとに,本時の活動をふり返らせる。特 に,測定するときに注意したことや,ペアで協力した ことは,取り上げて紹介する。
◎活動をふり返り,進んで発表できたか。【関・意・態】
 
・次の時間は,新しい問題に挑戦することを知らせ,活  動への意欲を高める。
(4)本時の評価
   ◎進んで学習に取り組むことができたか。
   ◎物差しを使って,長さに関する問題に挑戦したり,物の長さを測つたり,直線を使った絵を    かくことができたか。

  平成16年度 授業研究会の記録
 
 
第2学年算数科  「長さをはかろう」(平成16年6月24日 実施 )

@研究協議の視点
 

(1)体感できる教材や、活動に合った具体物の活用が、子どもたちの学習意欲の向上や学習内    容の理解に役だっていたか。
(2)単元のまとめの段階で、コース別学習を仕組み、指導形態を工夫することで、学習内容の    理解をより深め、確かな学力の定着を図ることができたか。
(3)意図的にペアを作り、学び合いながら子どもたちが学習を進めていく形を取ることにより、   主体的な学び方を指導できたか。
 

A 研究協議
 
 
Q1:活動がとまっている子どもにヒントカードなど、渡した方が良かったのではないか。
  :お絵かきコーナーではまず、教師と屋根など書いた方が良かったのではないか。
 
A1:活動が止まってしまう子どもには線を書き込むだけのワークシートを用意したが、説明が不十   分であった。
  :15分間という時間に追われてしまった。言われたとおり、最初の直線はみんなで一斉にする   など子どもが次の作業にスムーズに入ることができるよう工夫が必要であった。
 
Q2:子どもたちの反省で「難しかった」というものがあったが、その反省はあってよいと思う。ま   た、活動がスムーズに進むよう、課題を具体的にしたほうが良い。
 
Q3:長さをはかれない子どもたちはどれくらいいるのか。
 
A3:クラスに2名(1組)
  :クラスに2名(2組)
 
Q4:作業をペアにした理由は?
 
A4:上位の子が下位の子に教えてあげることができる学びあいを大切にしようとペアにした。
  :手作りものさし作りや、長さ調べなどの活動ではペアにし、協力しながら取り組む姿が見られ、   良かった。
 
Q5:長さきっちりコースは、いろいろなものの長さを測ろうと意欲を出させるという点でとても良   かった。
  :竹じゃくを使用するのはあまりよくないのでは。子どもがよく使用するのは定規である。
 
A5:私たちも迷った。定規を使った方がわかりやすいし、筆算をする際も使用しているので子ども   たちも使いやすい。しかし、教科書を見る限り、定規ではなく竹じゃくを使用しているので今   回は他先生方にも相談した上で、竹じゃくの方を使用した。
 
Q6:竹じゃくを使っていたら、読み違えをしてしまう時がある。今後のためにもいろいろな意見を   聞きたい。
 
Q7:D型は派手な授業が特徴である。
  :3つそれぞれのコースで、今後の課題や子どもの実態がわかりよかった。
 
Q8:子どもの意欲がありよかった。子どもが生き生きしていた。
 

B指導助言 (教頭)
 
 
・子どもたちの中に未習熟の子どもがいた。
・曲線を計れない子どもがいたが、それを取り上げてみんなで話し合うという活動があってよかった のではないか。
・A型の終末も、これからいろいろ考えなくてはならない。出来たまででよしとするオープンエンド にするのか、学んだことだからきちっとさせるためまとめとしての位置づけにするのか、これから の課題である。子どもをどこまで高めていくかをしっかり明示しなくてはならない。
・今回、3つのコースをつどいの部屋で行うのはよかったのだろうか。
・子どもが生き生きする新しいやり方がどんどん出てくるので良い。
・竹じゃくはいろいろなものを使うという点で良い。