第1学年       算 数 科 学 習 指 導 案    
 
平成16年6月30日(水)第2校時
                              男子15名 女子18名 計33名
                              指導者 ΤΑ 本田榮子
                                  ΤΒ 今川高徳
                              ( 場所:1年1組教室 )
                                  
                                               1.単元名  あわせていくつ ふえるといくつ(6から9までのたしざん)
 
2.単元について
○ 1年生は学校生活にも慣れ,いろいろな活動に対して意欲的に取り組んでいる。また,班長を中心に日々の学習や係のしごとなど,班活動も上手になってきた。
算数科の学習においては就学前に,数を数えられたり,いろいろなかたちでたしざんやひきざんを教えられていたり,覚えたりしている。しかし,量としての数の概念は乏しく,また計算がたしざんやひきざんの意味と結びついて理解できているわけではない。さらに,数字の上でのたしざんひきざんを身に付けている児童もいれば,数詞と数がなかなか結びつかない児童もおり,個人差が大きい。
○ 本単元の1けたのたしざんはすべてのたしざんの「もとになるたしざん」である。初めてのたしざんの学習において,たしざんが必要な場面はどういうときかということを十分理解させる必要がある。1年生で学習するたしざんの意味には,次のような2つの内容がある。
  @合わせていくつ(合併)
  Aふえるといくつ(添加)
 入門期の児童にとって,時間的経過のある添加よりも,同時に「一緒にする」「あわせる」合併の方が理解しやすいので,合併をたしざんの基本において指導していく。
○ 「6から9までのかず」の学習では,タイルで5のまとまりをつくり「5といくつ」という数を認識することにより,タイルの有効性をはっきりと自覚しながら,数を直感的に把握することを学んできた。たしざんの指導において「1から5までのたしざん」では,「数えたし」からぬけださせることは難しい。しかし,「6から9までのたしざん」においては,「6から9までのかず」の認識をしっかり身につけさせることで,5のかたまりを意識しながら,計算の手続き,答えの導き方を合理的な方法で発見させていきたい。
 
 
 
3.単元の目標
 
加法の意味と和が10未満の加法計算のしかたを理解し,それを用いることができる。
【関心・意欲・態度】・日常の事象から合併や添加の場面をとらえ,加法を適用しようとする。
【数学的な考え方】 ・合併や添加などの場面を加法の関係として統合的にとらえる。
・1位数の構成に着目して,計算のしかたを考えたり,説明したりする。
【表現・処理】   ・和が10未満の加法計算ができる。
【知識・理解】   ・加法の意味と和が10未満の加法計算のしかたを理解する。
 
 
 
 
 
4.教材の関連と発展
1年
  
10よりおおきいかず
 
2年
 
1から5までのかず
 
くりあがりのあるたしざん
 
たし算のひっ算
 
1から5までのたしざん
 
くりさがりのあるひきざん
 
ひき算のひっ算
 
1から5までのひきざん
 
3年
 
6から9までのたしざん
 
たし算とひき算のひっ算
 
6から9までのひきざん
0,0のたしざん,ひきざん
 
 
5.授業改善の視点
 ?楽しく学ばせるための体験学習や操作活動の工夫
実物を用いて合併や添加の様子をみせたり,動きのある場面を作ったりして,たしざんの意味をしっかりつかませる。また,たしざんの劇をしたり,それをもとに式を立てたりすることにより,さらにたしざんの意味が体得できると考える。
○ キャラクターを使って,型分けのたしざんの場面作りをする。かえるのぴょん(5+2型),かたつむり(6+2型),からす(3+4型)とし,キャラクターと結びつけていろいろな問題を型分けしたり,型分け問題を解いたりすることにより,5のまとまりを意識しながらたしざんの答えを導くことができると考える。
「6から9までのかず」において5のまとまりタイル(チョコタイル)を作り,「5といくつ」という数の認識を作ってきている。計算の場面でもそれを活用する。5のまとまりに着目することで,タイルの有効性を自覚しながら,数えたしではない合理的な方法で答えを導くことができると考える。
?活動に応じた授業形態の工夫
○ たしざんのまとめに劇の発表をさせる。全体でそれぞれの話を楽しんだり,解いたりすることにより,達成感を共有することができる。また,後半は,少人数でいろいろなコースを回っていく。課題別のゲームをすることにより,楽しみながら,たしざんが習熟できると考える。
 
 
6.単元の計画(全時間  本時 7?8)            *単元指導計画?型

 
  目 標 進んで学ぶ子どもの姿
  学習形態 少人数・習熟度別学習活動
タイルとタイル図の計算

 
○5+2型の計算のしかたを理解する。
 
6〜9までの数をふり返り,5のまとまりを利用して答えを  導く。




 
○6+2型の計算のしかたを理解する。

○3+4型の計算のしかたを理解する。
 
5のまとまりを利用し,「5といくつになるか」考えて答え  の導き方を考える。
・5のまとまりを作って答えを導く。


 
(一斉指導/TT指導)
練習とまとめ



本時


 
学習内容に習熟する。

○学習内容の理解を深め,算数への興味 を広げる。

 
型分けの計算問題や混合問題を解く。文章題を解く。

班ごとにたしざんの学習を劇にして発表する。
・4つのコーナーを回り,力をつける。
○すごろく
○カードならべ
○けいさん名人
○お話作り
(TT指導)
 
 
7.単元の評価計画(評価規準・具体的な評価方法)


 


 
関心・意欲・態度 数学的な考え方 表現・処理 知識・理解
具体的な評価方法
 
具体的な評価方法
 
具体的な評価方法
 
具体的な評価方法
タイルやタイル図の計算

















 






 
○今までの学習を想起 し,タイルを有効に 使って楽しく解決し ようとしている。


 
○5+2型の計算をタ イルやタイル図を使 ってできる。
 
○5+2型の計  算のしかたを  理解している。
 


 


 
タイル操作
ノート
 
タイル操作
ノート
 





 



 
○6+2型の答えの出  し方を「5にまとま  りといくつ」と考え  ることができる。


 
○6+2型の計  算にしかたを  理解している。
 

 
タイル操作
発言内容

 
タイル操作
ノート

・5




 



 
○3+4型の答えの出  し方を5のまとまり  を作って導くことが  できる。


 
○3+4型の計  算のしかたを  理解している。
 


 
・タイル操作
・発言内容

 


 
タイル操作
ノート
 
練習とまとめ








 




 
○型分けを意識しなが ら意欲的に解こうと している。 ○文章問題を解くこと  ができる。
 
○型分け別,混合の計 算ができる。
 


 

 
ノート
プリント
ノート
プリント

 

本時

 
○たしざんの劇を班の みんなと協力してで きる。 ○たしざんの劇や絵を  見て正しく立式し,  解くことができる。 ○カードに書かれた式 を見て答えを出すこ とができる。 ○たしさんの意  味がわかる。
 
活動のようす
 
ノート
プリント
活動の様子
プリント
活動の様子
プリント
 
 
 
 
 
 
 
8.本時の学習(7?8時間)( 指導者:本田榮子 今川高徳 )  ( 場所: 1年1組教室 )
?目標
・ たしざんの劇を班のみんなと協力してできる。                 【関心・意欲・態度】
たしざんの劇から正しく立式して解くことができる。
たしざんの絵を見てたしざんの問題を作り解くことができる。          【数学的な考え方】  
答えが10未満になるたしざんができる。                   【表現・処理】
・ 加法の意味がわかり,10未満になる加法計算のしかたがわか          【知識・理解】
?授業仮説
たしざんの劇を発表したり,またそれを解いたりすることにより,たしざんの意味づけが確実になるであろう。
いろいろな学習ゲームに取り組むことにより,6〜9までのたしざんを楽しく確実に学ぶことができるであろう。
?展開
過程 進んで学ぶ子どもの姿 学び方を育てる教師の支援(◎具体的な評価)


む3
 分

 
1.今までの学習をふりかえる。 型わけの計算をキャラクターと結びつけてふり返らせる。
 

 
〈めあて〉 たしざんをたのしもう。
 

 
   






37分   
    












 
2.たしざんの劇を発表する。(1〜4班) 
 たしざんの劇をみて,式を
たてて解く。
        


 
大きな声で分かりやすく発表できるよう声かけをする。(ΤΑ)

・ 正しく立式できているか机間巡視をして,つまずきがある児童には助言をする。(ΤΒ)
劇をした班が司会をして問題の答え合わせをさせる。
◎協力して劇の発表ができかた。【関心・意欲・態度】
◎劇を見て正しく立式できたか。【数学的な考え方】
3.各コーナーに分かれてたしざんの問題を解く。
○すごろくゲーム


○カードならべゲーム



○けいさんめいじん



○おはなしつくり

 


・たしざんのカード答えの分だけコマを進めていくゲーム。計算の式とたしざんの意味が結びつくのもねらいとし,カードに書かれたタイル算の図で答えを確認させる。
・ペアを作り,ゲームを進めさせる。答えに自信がないときは,カードの裏のタイルを見て確認させる。二人で答え合わせもさせる。
 ΤΒはこのコーナーで指導助言をしたり,評価をしたりする。
◎たしざんができたか。【表現・処理】
・各自問題を解いたら,答え合わせコーナーで丸つけをさせ,次の課題に進ませる。
◎たしざんができかた。【表現・処理】
◎たしざんの意味と計算が結びついているか。【知識・理解】
・文が十分に書けない児童は,話を聞き取って文作りの支援をする。
◎たしざんの絵を見て,たしざんの問題を作り,解くことができたか。
                     【数学的な考え方】



る5分
4.たしざんの劇でよかったところや各コーナーで頑張ったことなどを発表する。
 
各コーナーでの友だちの頑張りをいっしょに喜ぶ雰囲気を作る。
次時の活動への意欲づけをする。
 
 
 
 
 
 
?本時の評価
・ たしざんの劇を班のみんなと協力してできたか。               【関心・意欲・態度】
たしざんの劇から正しく立式して解くことができたか。
たしざんの絵を見てたしざんの問題を作り解くことができたか。        【数学的な考え方】  
答えが10未満になるたしざんができたか。                 【表現・処理】
・ 加法の意味がわかり,10未満になる加法計算のしかたがわかったか。     【知識・理解】
 
場の設定
(すごろくゲーム)



 
(カードならべ)


 




 


 


 


 


 


 
            パネル(答え合わせ)


 


 

        (けいさんめいじん)
 


 


 





 

 
                   
 
※参考文献
書籍名 著者・編者 出版社
・小学校教育実践書 算数1年の授業 平井喜美枝 あゆみ出版
・操作とゲームによる算数重要教材指導法 銀林浩・白石博 明治図書
・わかるさんすう 遠山啓 むぎ書房