平成16年度 校内研修全体計画(案)
平成16年
青方小学校 研修部
○はじめに
本校は平成14年度より,文部科学省及び県教委の指定を受け,「学力向上フロンティアスクー ル」の研究に取り組んでいる。1年次の研究においては,主に算数科を中心に,少人数授業・習熟 度別指導等を積極的に導入するなどの授業改善を行い,大きな成果を治めることができた。
2年次の研究では,1年次の成果や課題をもとに,学力向上のための研究をさらに拡充,深化さ せることができた。また,本校の研究実践を広く管内の学校に公開し,その成果を広げていくこと も積極的に取り組み,大きな成果をあげることができた。
本年度は,3年間の研究の成果を集約し,学力向上フロンティアスクールとしての責務を全うし なければならない。
このように,学力向上フロンティアスクールの研究の推進を軸に,本校の学校教育目標及び重点 努力事項である「自ら学ぶ学習態度や各教科の基礎・基本を確実に身に付ける」ことを主眼におき, 子どもたちの学力向上を図るための校内研修を推進する。
T.研究主題について
1.研究主題
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基礎・基本の確実な定着を図る学習指導
〜一人ひとりの実態に応じたきめ細かな指導の充実をめざして〜
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2.主題設定の理由
(1)児童の実態から
@学力検査結果の分析より
昨年度実施した2回の学力検査(算数科)の結果を比較すると, 本校の子どもたちの基礎的・ 基本的な学力については, 全体的にかなりの向上が見られた。特に,中間層の子どもたちの学力 の伸びが顕著である。また,上位の子どもたちの学力も向上してきた。しかし,努力を要すると 判定される子どもの学力の定着については,やや課題が残った。
そこで本年度は,努力を要すると判定される子どもに対するきめ細かな指導をさらに充実させ るとともに,上位の子どもたちの学力をさらに伸ばしていく必要があると考える。昨年度の実践 の上に立ち,さらなる積み上げをすることで,基礎・基本の確実な定着を図りたい。
A学び方の実態調査の分析より
児童への学び方のアンケートを平成14年3月と15年10月に実施した。その結果を比較す ると,学習規律に関する事項については,平均4%の伸びが見られた。望ましい学習習慣が定着 していると思われる子どもは全体の約7割を越え,基本的な学習習慣はさらに定着してきている。 しかし,学習習慣が十分定着していないと思われる約3割の子どもに対する指導は今後の課題と して残されている。
学習意欲に関する事項については,平均6%の伸びが見られた。特に分からないところを進ん で質問するようになったという子どもが約10%増えている。また,課題解決学習に対する子ど もの取り組み方については,約7割以上が意欲的に取り組んでおり,学習課題の把握や課題解決 の方法等がさらに身についてきている。また,進んで自分の意見を発表できる子も増加しており, 主体的な学び方ができようになってきた。しかし,まだまだ主体的な学び方が十分に身に付いて いない子どもが少なからず残されており,継続的に指導していく必要がある。
家庭学習に関する事項については,ほぼ同程度の結果であった。宿題以外に予習・復習をする る子どもは全体の約40%まできているが,ほとんど家庭学習に取り組んでいない子どもが全体 の約8%程度見られる。宿題にはほとんどの子どもが取り組むが,それ以上の学習に対しての取 り組みが十分でない実態が伺える。家庭学習の習慣化,内容の充実を図る必要がある。
少人数授業・習熟度別指導に関する事項については,全体の約80%の子どもが好きと答えて いる。「自分に合った学習で分かりやすい」「難しい問題に挑戦できる」といった理由で,少人 数授業・習熟度別指導の良さを子どもたちが実感しているようである。
(2)本校教育の重点課題から
本校教育の重点課題は, 「わかる授業の展開」と「基礎学力の向上」である。具体的には,@ 自主的・主体的な学びを育てる課題解決学習の推進,A少人数授業,習熟度別指導等,個に応じ た学習指導の推進, Bドリル学習や鍛錬・訓練学習の積極的導入, C補充的な学習・発展的な学 習への取り組みが挙げられる。
これらの重点課題の解決に向けて, 本研究主題を設定することは重要な意味を持つものと考え る。
3.研究主題の捉え方
「確かな学力」とは, 学習指導要領総則に示されている各学年で学習する基礎・基本の確実な定 着を図ることと捉える。一人ひとりの子どもの実態に応じたきめ細かな指導を行うことで, 各学 年の基礎的・基本的な内容を確かに身につけた子どもを育てる。
U.研究の目標
○確かな学力を持った子どもを育てる。(学んだ力)
○自ら課題を持ち, 自主的, 主体的に課題解決に取り組むことができる子どもを育てる。 (学ぶ力)
○学習に意欲的に粘り強く取り組み, 自己の学力を高めることができる子どもを育てる。
(学ぼうとする力)
V.研究の仮説
1.全体仮説及び設定の理由
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各教科・領域において,子どもたち一人ひとりの実態に応じたきめ細かな指導の充実を 図るための教材の開発,指導方法・指導体制の工夫改善,学力の評価を活かした指導の改 善を行うことにより,子どもたち一人ひとりが自主的・主体的に課題解決に取り組むとと もに,基礎的・基本的な学習を粘り強く続け,確かな学力が身につくであろう。
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子どもたち一人ひとりの実態に応じたきめ細かな指導の充実を図るためには,そのための教材 開発,指導方法・指導体制の工夫改善,学力の評価を活かした指導を総合的かつ機能的に行う必 要があると考える。どんなに一人ひとりの実態に応じた教材開発を行っても,それに対応できる ような指導方法・指導体制が整っていなければ確かな学力は身につかないであろう。また,一人 ひとりの学力の評価なしに指導方法・指導体制づくりを行うことも難しい。
このように,一人ひとりの実態に応じたきめ細かな指導の充実をめざして,教材開発,指導方 法・指導体制,評価を活かした指導の三つの観点からこの全体仮説を設定する。
2.具体仮説(平成15年度分)※後日,各部会にて改善する。
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《授業研究部会・低学年部会具体仮説》
身近で楽しめる・体感できるような教材の開発や場の工夫を行うとともに,学習した ことを生かせるような体験学習・操作活動を工夫した授業を仕組むことにより,児童は 最後まで意欲的に学習に取り組み,確かな学力を身に付けるであろう。
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《授業研究部会・中学年部会具体仮説》
児童の課題意識を高めるための指導方法や実態に応じた指導体制の工夫・改善を行え ば,進んで基礎的・基本的な学習を粘り強く続けられる子どもが育ち,一人ひとりの児 童が確かな学力を身に付けることができるであろう。
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《授業研究部会・高学年部会具体仮説》
身に付けさせたい力を明確にした上で,少人数授業・習熟度別指導等を効果的に活用 し,その中で個に応じた課題や多様な学習コースを設定するとともに,児童が自己の学 力を正しく評価し,自分に合った学習を選択できるような教師の支援や評価方法の工夫 改善を行えば,自己の学力向上に向かって意欲的に学習する子どもが育ち,一人ひとり の児童の学力を着実に高めることができるであろう。
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W.研究の内容及び進め方
1.研究の内容
学力向上のための授業改善 |
(1)確かな学力を持った子どもを育てるための指導方法の工夫改善
@学力の定着を図る教材開発
A自主的な課題解決のための学習指導
B発展的な学習・補充的な学習などの個に応じた学習指導
C繰り返し学習,鍛錬・訓練学習の良さを生かした学習指導
(2)確かな学力向上を図るための指導体制の工夫改善
@少人数授業・習熟度別指導の計画的な導入
A個に応じたT・T指導
(3)確かな学力向上のための評価活動の工夫改善
@個々の子どもの実態を把握するための方法・手だて
A学力の評価を指導に生かすための方法・手だて
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主体的な学び方の育成 |
(4)自主的・主体的に課題に取り組む子どもを育てるための学び方を身に付けさせる指導
方法の工夫改善
@自力解決を図るための学び方
A各教科の特性に応じた学び方
(5)学習に粘り強く取り組み,自己の学力を高めようとする子どもを育てるための指導方
法の工夫改善
@楽しく学ばせるための体験学習や操作活動の導入
A学習したことを生かせる体験学習の導入
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校種間及び家庭・地域との連携 |
(6)地域連携
@家庭学習の定着を図るための方法・手だて
A自主的な家庭学習の習慣化のための方法・手だて
B校種間交流学習の推進
C学校支援ボランティアの活用
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2.研究組織と運営
(1)研究の方法
○原則として,毎週火・木曜日(15:35〜16:30)を研修日とする。
※必要に応じて,他の曜日にも行う。
○研究推進委員会,全体会,授業研究部会,専門部会を組織し,研究を推進する。 ○指導法の研究,仮説検証のために研究授業を行う。
《研究授業の実施方法及び考察について》
・研究授業は,年間を通して各学年1回程度行う。
・研究授業実施にあたっては,下記の手順で事前・事後研究を行う。
教材開発・分析,資料
収集,学習指導案立案
《授業研究部会》
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学習指導案の検討
及び修正
《 全 体 会 》
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研究授業,研究協議
《 全 体 会 》
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@授業改善の視点及び授業仮説の設定
全体仮説及び各部会の具体仮説を授業の中で検証していく。そのために,単元レベル での授業改善の視点及び本時の授業レベルでの「授業仮説」を設定する。
A授業改善の視点及び授業仮説の検証及び検証デ−タの収集
参観者が授業改善の視点及び授業仮説と関わる場面において,子どもたちの反応・活 動の様子などを観察し記録する。また,授業後に子ども(学習者)から,必要に応じ て学習アンケ−ト(自己評価カ−ド)などを用いてデ−タの収集を図る。
B研究協議の実施
授業改善の視点及び授業仮説の有効性・妥当性について検討するとともに,その成果 と課題の集約を行う。
○学力向上フロンティア事業に関わる研究会等に積極的に参加し,資料の収集及び情報の提供 等を随時行う。
(2)研究の運営
@研究推進委員会
・研究の方向性や内容など,研究推進のための計画立案を行う。
・各部会との連絡調整を行う。
・構成は,学校長・教頭・教務主任・研究主任・低中高部会代表(1名),専門部会代表
(1名)とする。
A全体会
・研究推進委員会からの提案事項について共通理解を図り,確認する。
・各部会からの提案事項,研究内容などについて共通理解し,確認する。
・理論研究,実践研究の深化や学習活動などに関する事項について検討する。
・学習指導案の検討及び研究協議を行い,授業研究を推進する。
・研究会参加等の報告会や学力向上対策についての情報交換会を定期的に行う。
B授業研究部会(低中高部会)
・低学年部会,中学年部会,高学年部会の3部会を組織し,学級担任及び専科,T・T教員が
所属する。
・各部会ごとに,研究の視点(テーマ)及び具体仮説を設定し,具体的な指導法について研究 を進める。
・授業研究による仮説の検証及びデ−タ収集を行う。
C専門部会
・学習環境部,連携調査部,情報部の三部会を組織し, 学級担任及び専科,T・T教員が
所属する。
・学習環境部は,フロンティアタイム・補充指導の計画的な実施,フロンティアルームの効果 的な活用等の学習環境の整備を行う。
・連携調査部は,地域や保護者との連携,校種間の連携,学校間の連携を円滑に行うととも に,基礎的・基本的な学力についての実態調査・分析及び資料収集等を行う。また,努力を 要すると判定された児童についての情報交換会を実施する。
・情報部は, 本校の研究内容等をホームページにまとめて公開するとともに,その管理を行う。 (ホームページについては,定期的に内容の更新を行う)
(3)研究の組織
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学力向上推進協議会
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研究推進委員会
校長・教頭・教務主任・
研究主任・各部会代表
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地域・保護者
青方幼稚園
上五島中学校
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全 体 会
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授業研究部会 |
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専門部会 |
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低学年部会 |
学習環境部 |
中学年部会 |
連携調査部 |
高学年部会
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情 報 部
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☆個に応じた指導☆
教 材 の 開 発
指導方法・指導体制の工夫改善
学力の評価を活かした指導の改善
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X.平成16年度の研究計画の概要
※フロンティア事業に関わる内容
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学期 |
月 |
日 程 及 び 研 修 の 概 要 |
一
学
期
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4 |
○校内研修計画の提案・確認,各部会の発足など |
5
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※第1回五島地区学力向上推進協議会,実施計画書提出(上旬)
○公開授業の実施 |
6 |
※中間指導及び公開授業の実施 |
7 |
○公開授業の実施 |
8 |
○公開授業を伴う発表会の準備 |
二
学
期
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9 |
○研究紀要等の作成,発表会打ち合わせ |
10 |
※公開授業を伴う発表会(本発表)実施 |
11 |
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12 |
○発表会の成果と課題の集約 |
三
学
期
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1
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※中間報告書の作成(1月中)
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2 |
※第2回五島地区学力向上推進協議会 |
3
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※次年度の研修計画立案
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