平成14年度    校内研修全体計画

 

○はじめに

 

  本校では,昨年度の校内研修(現職教育)において,学力対策及び授業改善の取り組みを行った。その中で,T・Tの効果的な活用等について研究授業を実施しながら研修を進め,一定の成果を得 ることができた。しかし,研修時間の確保が十分でなく研修を深めるまでには至らなかった。そこで,本年度は昨年度の研修の成果を活かし,子どもたちの学力向上をめざす方向で研究を進めることを共通理解していた。

  折しも,そこへ文部科学省より「学力向上フロンティアスクール」の設置についての依頼があり,その事業内容と本校の研究内容に共通する部分が多いことから,文部科学省の研究指定を受けて学 力対策に取り組む運びとなった。

  以上のような経緯を経て,本年度の校内研修をはじめることとなったが,本校の学校教育目標及 び重点努力事項を受け,子どもたちが自ら学ぶ学習態度や各教科の基礎・基本を確実に身に付ける ことを主眼におき, 子どもたちの学力向上を図るための校内研修を推進する。

 

T.研究主題について

 

1.研究主題

   基礎・基本の確実な定着を図る学習指導
    −一人ひとりの実態に応じたきめ細かな指導の充実をめざして−

2.主題設定の理由 

 

 《児童の実態から》

  昨年度の学力検査の結果から, 本校の子どもたちの基礎的・基本的な学力の定着については, 全体的に見ると全国平均レベルとほぼ同等であると思われる。しかし, いくつかの観点についてはどの学年においても全国平均に達していない部分が見られる。また, 個々の子どもに目を向けると, 基礎的・基本的な学力の定着状況に格差が生じているように思われる。

  特に算数科においてはこの格差が大きい傾向にあり, 子どもたち一人ひとりに確かな学力を身につけさせるための取り組みが急務であると考える。

 

 《本校教育の重点課題から》

   本校教育の重点課題は, 「わかる授業の展開」と「基礎学力の向上」である。具体的には,@ 自主的・主体的な学びを育てる課題解決学習の推進,A少人数授業,習熟度別指導等,個に応じ た学習指導の推進, Bドリル学習や鍛錬・訓練学習の積極的導入, C補充的な学習・発展的な学 習への取り組みが挙げられる。

   これらの重点課題の解決に向けて, 本研究主題を設定することは重要な意味を持つものと考え る。

 

3.研究主題の捉え方

 

  「確かな学力」とは, 学習指導要領総則に示されている各学年で学習する基礎・基本の確実な定着を図ることと捉える。一人ひとりの子どもの実態に応じたきめ細かな指導を行うことで, 各学年の基礎的・基本的な内容を確かに身につけた子どもを育てる。

 

 

 

U.研究の目標

                               

 ○確かな学力を持った子どもを育てる。(学んだ力)

 

 ○自ら課題を持ち, 自主的, 主体的に課題解決に取り組むことができる子どもを育てる。(学ぶ力)                   

       

 ○学習に意欲的に粘り強く取り組み, 自己の学力を高めることができる子どもを育てる。 (学ぼうとする力)

                               

V.研究の仮説  

 

1.全体仮説




     
  各教科・領域において,子どもたち一人ひとりの実態に応じたきめ細かな指導の充実を 図るための教材の開発,指導方法・指導体制の工夫改善,学力の評価を活かした指導の改 善を行うことにより,子どもたち一人ひとりが自主的・主体的に課題解決に取り組むとと もに,基礎的・基本的な学習を粘り強く続け,確かな学力が身につくであろう。
 
 <指導方法>
 @子どもたちが自主的に課題設定・解決ができる学習指導
 A発展的な学習・補充的な学習などの個に応じた学習指導
 B繰り返し学習, 鍛錬・訓練学習の良さを活かした学習指導
 <指導体制>
 @少人数授業・習熟度別指導の積極的導入及び工夫改善
 A個に対応したT・T指導の工夫改善
 B学年共同担任制の導入及び効果的な運用
 <学力の評価> 
 @一人ひとりの学力把握のための評価方法の工夫
 A学力の評価を活かした指導法の改善

 

2.仮説設定の理由

 

  子どもたち一人ひとりの実態に応じたきめ細かな指導の充実を図るためには,そのための教材 開発,指導方法・指導体制の工夫改善,学力の評価を活かした指導を総合的かつ機能的に行う必 要があると考える。どんなに一人ひとりの実態に応じた教材開発を行っても,それに対応できるような指導方法・指導体制が整っていなければ確かな学力は身につかないであろう。また,一人ひとりの学力の評価なしに指導方法・指導体制づくりを行うことも難しい。

  このように,一人ひとりの実態に応じたきめ細かな指導の充実をめざして,教材開発,指導方法・指導体制,評価を活かした指導の三つの観点からこの全体仮説を設定する。

 

3.具体仮説

 《低学年部会具体仮説》
    身近で楽しめる・体感できるような教材の開発を行うとともに,単元全体を見通し,
  学習課題の設定や学習したことを生かせるような体験学習・操作活動を工夫した授業
  を仕組むことにより,意欲的に学習に取り組み,基礎的な学力が身につくであろう。

 

 《中学年部会具体仮説》
   児童の実態に応じた指導体制の工夫・改善を行うことにより,子ども一人ひとりが
  基礎的・基本的な学習を粘り強く続け,確かな学力が身に付くであろう。
 《高学年部会具体仮説》
   身に付けさせたい力を明確にした上で少人数授業・習熟度別指導等を積極的に導入
  し,その中で個に応じた課題や多様な学習コースを設定するとともに,子どもたちが
  自己の学力を正しく評価し,自分に合った学習を選択できるような教師の支援や評価
  方法の工夫改善を行えば,自己の学力向上に向かって意欲的に学習する子どもが育ち,
  一人ひとりの子どもの学力を着実に高めることができるであろう。

 

W.研究の内容及び進め方

 

1.研究の内容

 

(1)確かな学力を持った子どもを育てるための教材開発,指導方法・指導体制,学力の評価を活かした指導法の改善

 

(2)自主的・主体的に課題に取り組む子どもを育てるための学び方を身に付けさせる指導方法の工夫改善

 

(3)学習に粘り強く取り組み,自己の学力を高めようとする子どもを育てるための体験学習・操作活動等の積極的な導入  

 

(4)学力向上のための家庭・地域との連携の在り方

   ※他に現職教育として, 地域素材の教材化のための校外研修・体験研修,パソコン研修,人権平和教育に      ついての研修などを行う。

 

2.研究組織と運営

 

(1)研究の方法

   ○原則として,毎週火曜日(15:30〜16:30)を研修日とする。

    ※必要に応じて,他の曜日にも行う。 

   ○研究推進委員会,全体会,学年部会,専門部会を組織し,研究を推進する。         

     ○指導法の研究,仮説検証のために研究授業を行う。

    《研究授業の実施方法及び考察について》

    ・研究授業は,年間を通して各学年1回程度行う。

     ※学年でのT・Tでもよい。

    ・研究授業実施にあたっては,下記の手順で事前・事後研究を行う。

教材開発,分析,
資料収集,実態調査
   《学年部会》
 学習指導案立案,
 検討会
《授業者・学年部会》
研究授業,研究協議

 《 全 体 会 》

     @授業仮説の設定

       全体仮説及び各学年部会の具体仮説を授業の中で検証していく。そのために,それらの仮説を授業レベルにおろした形での「授業仮説」を設定する。

     A授業における仮説の検証及び検証デ−タの収集

       参観者が授業仮説と関わる場面において,子供たちの反応・活動の様子などを観察し記録する。また, 授業後に子供(学習者)から,必要に応じて学習アンケ−ト(自己評価カ−ド)などを用いてデ−タ の収集を図る。

     B研究協議の実施

        各種デ−タをもとにして,仮説の有効性・妥当性について検討する。

 

   ○先進校視察や研究発表会に積極的に参加する。

   

(2)研究の運営

 

   @研究推進委員会

   ・研究の方向性や内容など,研究推進のための計画立案を行う。

   ・各部会との連絡調整を行う。

   ・構成(学校長・教頭・教務主任・研究主任・各部会代表)

 

   A全体会

   ・研究推進委員会からの提案事項について共通理解を図り,確認する。

   ・各部会からの提案事項,研究内容などについて共通理解し,確認する。

   ・理論研究,実践研究の深化や学習活動などに関する事項について検討する。

 

   B学年部会

   ・低学年部会,中学年部会,高学年部会の3部会を組織し,全職員が所属する。

   ・各部会ごとに具体仮説を設定し,具体的な指導法について研究を進める。

   ・授業研究による仮説の検証及びデ−タ収集を行う。

 

   C専門部会

   ・授業改善部,各種連携部,情報調査部の三部会を組織し, 全職員が所属する。

   ・授業改善部は, 学力向上のための教材開発,指導方法・指導体制,学力の評価を活かした指導法の改善に           ついての研究を進める。

   ・各種連携部は,地域や保護者との連携,校種間の連携,学校間の連携の仕方を研究するとともに,それらの           連携を円滑に行う。

   ・情報調査部は, 基礎的・基本的な学力についての実態調査・分析及び資料収集を行うとともに,授業改善部の        研究の成果の数値化・各種連携部への情報提供等を行う。

 

   Dその他

   ・先進校の視察,研究発表会への参加

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(3)研究の組織

 


学力向上推進協議会


研究推進委員会

学校長・教頭・教務主任
・研究主任・各部会代表


地域・保護者
青方幼稚園
上五島中学校
管内の小学校


 
全 体 会

 








 






低学年部会 授業改善部













 

 
中学年部会 各種連携部

 
高学年部会 情報調査部



☆個に応じた指導☆
 
教  材  の  開  発
指導方法・指導体制の工夫改善
学力の評価を活かした指導の改善

 

X.具体的な研究内容

(1)確かな学力を持った子どもを育てるための指導法の改善

  @教材開発についての研究

    ・身近で楽しめるもの,体感できる教材の開発を行う。

     ・身に付けさせたい力を明確にし,それに応じた教材開発を行う。

     ・低中高のつながりのある教材開発を行い,教材研究を充実させる。

  A指導方法についての研究

   ○課題解決学習の学習指導

    ・単元全体を見通した課題の設定を行う。

    ・個に応じた具体的な課題の設定を行う。

     ・単元ごとの学習計画の見直しを行う。

     ・課題設定の研究。

    ・課題の確認から解決に至るまでの方法・手順についての指導法。

     ・低中高別の課題設定のさせ方,学習計画の立てさせ方について。

   ○発展的学習,補充的学習などの個に応じた学習指導

    ・個に応じた課題や練習の量を確保する。

     ・具体物を操作する解決法を導入する。

    ・多様なコースの選択ができるようにする。

    ・削除された内容と発展的学習について。

     ・各教科・学年での発展的学習内容の確認作業。

   ○繰り返し学習,鍛錬・訓練学習の良さを活かした学習指導

     ・学習ゲームなどを工夫し,楽しみながら訓練学習を行う。

     ・訓練学習の時間の確保や時間的位置づけを行う。(朝自習など)

  B指導体制についての研究

   ○少人数学習・習熟度別学習の積極的導入及び工夫改善

     ・磨き合いができる集団づくり,関わり合いをもてるような工夫を行う。

     ・有効な単元の洗い出しを行う。(実施後の反省・評価)

     ・少人数・習熟度別学習に適した教材の見極めを行う。

    ・少人数・習熟度別学習の類型化。

     ・単元計画に指導体制を導入するための研究,効果的な位置づけ。

   ○個に応じたT・T指導の工夫改善

    ・活動の場に応じたT・Tの役割分担の工夫を行う。

     ・有効な単元の洗い出しを行う。(実施後の反省・評価)

    ・T・Tの形態の洗い出しを行い,単元別の指導形態を工夫する。

   ○学年共同担任制の導入及び効果的な運用

    ・学年やブロックで交換授業形式を導入する。

    ・2学期から一部導入を進めるための検討。

  C学力の評価に関する研究

    ・単元の学習でどんな力をつけるのか学習のポイントをしっかりとらえ,それに沿った評価を行う。

    ・身に付けさせたい力を明確にし,評価方法と評価基準の研究を行う。

     ・評価基準を習熟度別のコース別に作成する。

     ・算数科の全学年・全単元の評価基準作成。

(2)学び方を身につけさせる指導法の工夫改善

     ・課題把握,解決の方法,立式までの流れをとらえ,自力で解決できるような発問の工夫やノート指導の工夫            をする。

     ・学び方の掲示化を進める。

    ・教科や単元の特性に応じた学習過程(学習パターン)の工夫をする。

    ・学年別「青小学び方」学習の一覧の作成。

(3)意欲的に粘り強く取り組む子どもを育てるための体験学習・操作活動等の導入

    ・他教科との関連を考えながら,学習したことを活かせるような体験学習や操作活動

     を取り入れる。

(4)学力向上のための家庭・地域との連携

    ・絵本の読み聞かせを通して,豊かな心を育てる。

     ・家庭学習の定着(学年×10分)や学習の習慣づけを行う。(情報提供)

     ・家庭での学習計画表の作成を行い,自主的な学習の習慣を身に付けさせる。

 

 

 

 

Y.平成14年度の研究の経過(日程及び研修の概要)

《1学期》

研  修  内  容 備  考


 
16 フロンティア事業についての共通理解 全 体 会
24 フロンティア事業についての基本提案 全 体 会

14 今年度の校内研修の進め方についての検討 企画委員会
21 今年度の校内研修の進め方についての検討 企画委員会
28 今年度の研究主題,研究組織,研究の計画について 全 体 会

  4 低中高部会発足及び業務内容の確認等
各専門部会発足及び業務内容の確認等
低中高部会
各専門部会
11 研究授業の実施計画の確認
部会具体仮説の設定
全 体 会
低中高部会
18 各専門部会活動計画の立案等 各専門部会
25 研究授業〔6年・算数科〕指導案検討(高学年部会・
授業改善部),各専門部会での具体的な取り組み
高学年部会
各専門部会

 2 具体的な研究内容の検討,研究授業(6年算数科)指導 案検討 全 体 会
  9 研究授業〔6年・算数科〕,授業研究会 ※中間指導 全 体 会
19 夏季休業中の校内研修計画について 全 体 会
22 夏季休業中の具体的な研修内容及び各部会の業務内容
の確認
全 体 会

  8 習熟度別指導計画(算数科),評価規準の検討及び集約 低中高部会
  9 各専門部会での具体的な取り組み(企画・立案) 各専門部会
20 低中高部会での具体的な取り組み(企画・立案) 低中高部会
21 低中高部会での具体的な取り組み(企画・立案) 低中高部会
26 夏季休業中の研修報告会資料作成 低中高部会
 各専門部会
30 夏季休業中の研修報告会 全 体 会

《2学期》


  3 各部会ごとの具体的な研修計画の立案 低中高部会
各専門部会
10 研究授業〔4年・算数科〕指導案検討(中学年部会・
授業改善部),各専門部会での具体的な取り組み
中学年部会
各専門部会
11 研究授業〔4年・算数科〕指導案検討(中学年部会・
授業改善部),各専門部会での具体的な取り組み
中学年部会
各専門部会
17 研究授業〔4年・算数科〕打合せ及び諸準備
低中高部会での具体的な取り組み
低中高部会
24 研究授業〔4年・算数科〕,授業研究会 全 体 会
10
  1 学力向上対策についての情報交換  
各専門部会での具体的な取り組み
全 体 会
各専門部会
  8 研究授業〔1年・算数科〕指導案検討(低学年部会・
授業改善部),各専門部会での具体的な取り組み
低学年部会
各専門部会
15 研究授業〔1年・算数科〕打合せ及び諸準備
低中高部会での具体的な取り組み
低中高部会
22 研究授業〔1年・算数科〕,授業研究会 全 体 会
29 学力向上対策についての情報交換  
各専門部会での具体的な取り組み
全 体 会
各専門部会
11
 5 研究授業〔3年・算数科〕指導案検討(低学年部会・
授業改善部),各専門部会での具体的な取り組み
中学年部会
各専門部会
12 研究授業〔3年・算数科〕指導案検討 全 体 会
19 研究授業〔3年・算数科〕打合せ及び諸準備
低中高部会での具体的な取り組み
低中高部会
21 研究授業〔3年・算数科〕,授業研究会 ※中間指導 全 体 会
26 学力向上対策についての情報交換  
各専門部会での具体的な取り組み
全 体 会
各専門部会
12
 3 現職教育(人権教育) 全 体 会
10 2学期までの研究の集約について 全 体 会
17 2学期までの研究の集約1 低中高部会
18 2学期までの研究の集約2 各専門部会
24 2学期までの実践報告会1 全 体 会
25 2学期までの実践報告会2 全 体 会

 

《3学期》*予定


  8 冬季休業中の承認研修報告会 全 体 会
14 公開授業〔2・5年算数科〕指導案検討(低・高学年  部会), 中間報告書原稿作成(中学年部会) 低中高部会
 
21 公開授業〔2・5年算数科〕指導案検討 全 体 会
28 公開授業における習熟度別指導のコース及び場の設定
等についての検討,学習資料の分析
全 体 会
低中高部会

  4 公開授業〔2・5年算数科〕公開打合せ及び諸準備 全 体 会
10 公開授業〔2・5年算数科〕,授業研究会 ※中間指導 全 体 会
12 公開授業の成果と課題の集約 全 体 会
低中高部会
18 公開授業の成果と課題についての研修会 全 体 会
24 今年度の実践の整理,研究改題の整理
平成15年度習熟度別指導計画(算数科)作成
全 体 会
低中高部会
25 今年度の成果と課題についての各部会からの提案 全 体 会

 4 学力テスト結果及び学び方実態調査の分析 全 体 会
25 次年度の計画について 全 体 会

         

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《授業研究における成果と課題》

 

1.1年算数科「たしざん」の実践における成果と課題

(1)児童の実態に応じた単元の構成や授業の工夫(授業改善の視点より)

  @目的

   児童の思考に無理のない単元構成を行い,授業の流れを工夫していくことにより,一人ひと

   りの実態に応じたきめ細かい指導が展開できるようにする。

  A授業実践

   教科書の指導書では,「9+4型」と「3+9型」の簡単な型分けしかしていない指導法を,計算の型を細かく分        け,段階を追って指導していくような単元の指導計画に変更した。

 

  ※本単元の指導計画(全11時間 本時6/11)単元指導計画類型A型

目 標 進 ん で 学 ぶ 子 ど も の 姿
学習形態 (少人数別・習熟度別指導)










 
○7+6型の計算のしかたを 理解する。 ・1位数+1位数で繰り上がりのある計算のしかたに
ついて考える。(5と5で10をつくってばらが4以 下の型)
(学級全体)

 
○7+5型の計算のしかたを 理解する。 ・片方に5がある型の計算のしかたについて考える。
 

 
○7+8型の計算のしかたを 理解する。 ・5と5で10をつくって,残りのばらを合わせて  ちょうど5になる計算のしかたについて考える。

 
○7+9型の計算のしかたを 理解する。 ・5と5で10をつくって,残りのばらを合わせて6 以上になる計算のしかたについて考える。


○これまでの型の計算に慣れる。 ・ 計算カードを自分たちで作り,それを用いたゲーム を考え,繰り上がりのある加法計算の練習をする。



○計算カードやゲーム活動による加法計算の学習に習熟する。

(少人数)
・自分たちで作ったカードを使ったり,ルールを考え たりしながら,ゲーム活動を通して,加法計算の練習 に取り組む。

 






○9+4型の計算のしかたを 理解する。 ・片方に5がない型の計算のしかたについて考える。
  ( 加数を分解して計算する方法について考える。)




 
○3+9型の計算のしかたを 理解する。 ・片方に5がない型の計算のしかたについて考える。 (被加数を分解して計算する方法について考える。) ・教科書と同じ型の場合は,教科書の問題文にも取り  組む。 

(学級全体)
 

  10



 
○計算カードやゲーム活動によ
  る加法計算の学習に習熟する。  
 
( Aコース)
・いろいろな形式の計算カ ードを使った操作活動を 通して,繰り上がりのあ る加法計算の問題を解決 する。
(Bコース)
・いろいろなカードを使っ て式から答えを出したり
 答えから式を出したりし ながら、繰り上がりのあ る加法のさまざまな問題 に習熟する。

(習熟度別)
 


11


 
○ 繰り上がりのある計算につい  てのまとめをする。 ○これまでの学習を振り返り,学習したことを生かしな がら繰り上がりのある計算問題に取り組む。


(学級全体)
 

 

  B成果と課題

成   果 課   題
☆「繰り上がりのあるたし算」という1年生の子どもたちにとって難しいと思われる単元の学習内容をじっくりと教材研究をし,より学級の児童の実態に応じた指導法を取り入れ,単元全体のカリキュラムを構成し直したことによって,どの子も「つまずき」をなくし,基礎的な力が定着できたように思われる。 ★教材や単元に出会う際の学級の児童の姿をイメージし,どの子も課題にスムーズに取り組めるような授業となるよう常に工夫していく姿勢を持つことが大切である。
★既習単元等とのつながりや他学年の内容との関わりなども考慮して,単元構成を仕組んでいく必要がある。

 

(2)習熟を図るための操作活動やゲーム活動の工夫

  @目的

   児童の興味・関心を高め,意欲的に学習に取り組めるような操作活動やゲーム活動を意図的

   に仕組むことにより,楽しく学ばせながらより確かな力が身に付いていくようにする。

  A授業実践

   学習の要所に習熟ゲームを仕組み,段階的な指導の中で学習の振り返りをさせ,個のつまず

   きを早期に発見し,個に応じた指導に活かしていくようにした。            

      

過程 進んで学ぶ子どもの姿 学び方を育てる教師の支援
   (◎具体的な評価方法)
備 考
(ゲームの内容)









(30)
4.ゲーム活動を行う。

(予想される児童の様子)
  @おおきさくらべ
  Aけいさんビンゴ
  Bカードあわせ(カードめく   りやトランプゲームなど)
  Cカードならべ                       (つどいの部屋の場の設定)
・グループの活動が,スムーズに行 われているか確認しながら,必要 に応じて助言を行う。

・自分たちが作ったタイル図入りの 計算カードを使いながら,楽しく 計算の練習ができているか支援し ていく。

・ゲームを行う中で,違うゲームに 挑戦したくなる児童が出た場合  は,様子を見ながら対応し,活動  が広がるように支援していく。

・自分が挑戦したゲームや,楽しか  ったゲームがわかるように個人カ  ードを持たせたり,ネームプレー  トを使わせたりしていく。
◎カードを使って,繰り上がりのあ  るたしざんが正確にできている  か。(ゲームによる計算の様子)             [表]
@おおきさくらべ
 ・それぞれが出 したカードの答 えが大きい方が 勝ちというゲー ム。
Aけいさんビンゴ
 ・真ん中に色を 塗ったカードに
 11から18ま での中の8この 数字を選んで書 き,順番に計算 カードをひい て,答えの所を  塗っていくゲー  ム。
Bカードあわせ
 ・裏に答えを書 いていないカー ドを広げ,その カードを順番に 2枚ずつめく  り,同じ答えの  カードが出た  ら,それを取っ  ていくゲーム。
Cカードならべ
・答えが書いてあ る画用紙の上  に,計算のカー  ドを見ながら,  素早く正確にカ  ードを並べるゲ  ーム。
 
黒板(めあての提示)

  @
(TA)

  A
(TA)

  B
(TB)

  C
(TB)








5.本時の学習をふりかえる。
  
  
・個人カードの中に,簡単に自己評  価をさせながら,活動をふりかえ  らせる。          

               

  B成果と課題              

成   果 課   題
☆「教える」のではなく,活動させるという視点に立って,児童がより主体的に活動できる操作活動を取り入れたことによって,活動自体に活気が見られ,楽しみながら意欲を持って問題の解決に取り組むことができ,計算の習熟を図ることにつながった。    
 
★ゲームが「ただ楽しい」だけに終わることのないよう,より確かな力をつけるためにも,低・中・高に応じた段階的なルールや,ゲームの場の設定などを工夫していく必要がある。

 

2.3年算数科「かけ算のしかたを考えよう」の実践におる成果と課題

(1)全単元を通した習熟度別指導の積極的な導入(授業改善の視点より)

@目的

  全単元を通した習熟度別指導の積極的な導入を行うことにより,個に応じた指導が展開できるようにする。

  A授業実践

   単元の始めより,習熟度別指導を導入し,児童が自分の実態に応じたコース選択ができるように指導計画の見     直しを行った。

*単元の指導計画(全11時間 本時8/13) 単元指導計画類型B型 

目 標 進んで学ぶ子どもの姿
学習形態 習熟度別指導
(1)何十,何百のかけ算 2時間  p.2〜4
Aコース (じっくりコース) Bコース (すいすいコース) Cコース (ばりばりコース)


○何十,何百に1位数をかける
 乗法計算のしかたを理解し その計算ができる。
・20×3 の計算のしかたを考える。
・300×5 の計算のしかたを考える。
(習熟度別指導)
(Aコース)
・既習経験を生かし,言葉の式をしっかりと押さえ,具代物も使いながら問題に取り組む。練習問題を多く解き,意欲を持たせる。
・九九サーキットを使用する。
(Bコース)
・既習内容を活かしながら問題に取り組み、確実に問題を解決していくことで達成感を感じさせる。
・九九サーキットを使用する。
(Cコース)
・テープ図や線分図,
10円玉や100円玉を並べた図などを使って,計算のしかたを考えさせる。また,その結果を友達にわかるように説明させ,考えを明らかにさせる。
 
(2)2けたの数に1けたの数をかける計算 5時間 下p.5〜9










○2位数×1位数(部分積がみ
 な1けた)の筆算形式のしか
 たを理解し,その計算がで
 きる。
・場面を見て,立式について考える。
・23×3 の計算のしかたを模擬貨幣を使ったり数操作をして考え,答えを求める。
・筆算のしかたをまとめる。
(習熟度別指導)
(Aコース)
・計算練習を繰り返し行いながら,補充的な問題に取り組む。
・方眼ノートの使い方の指導を徹底する。全員分のチェックをする。
・九九サーキットを使用する。
 
(Bコース)
・模擬貨幣を使ったり、数操作をして答えを求めていく。
・方眼ノートの使い方の指導を徹底する。
・必要に応じて九九サーキットを使用する。
(Cコース)
・分配法則を使った求め方を取り上げ, 筆算へつなげていく。
・プリントによる計算練習を多く行い,筆算形式の習熟をはかる。





2位数×1位数(一の位の  数との部分積が2けた)の  筆算のしかたを理解し,  その計算ができる。 ・1辺16cmの正方形の周長を求める式を考え,その計算を筆算でするしかたを考える。
(習熟度別指導)
(Aコース)
・筆算の仕方を教科書通りに繰り返し読み上げ,ノートに書く練習を徹底する。
・計算練習を繰り返し行いながら,補充的な問題に取り組む。
・九九サーキットを使用する。
(Bコース)
・問題の題意を正確に掴んだ上で正しく立式し,その計算を筆算でするしかたを考える。
・計算練習を行い、理解を確実にしていく。
(Cコース)
・計算プリントにより,
2位数×1位数の筆算の
習熟をはかる。
・筆算のしかたが定着してきたら,発展的な学習として文章題のプリントも行うようにする。




○2位数×1位数(十の位の数
 との部分積が2けた,及び部
 分積がみな2けた)の筆算の
 しかたを理解し,その計算
 ができる。
・42×3,58×3 の筆算のしかたを考える。
・筆算のしかたをまとめる。

(習熟度別指導)
(Aコース)
・繰り上がる場合の読み方について繰り返し読み,書き方を確認する。
・計算練習を繰り返し行いながら,補充的な問題に取り組む。
・九九サーキット,たし算サーキットを使用する。
 
(Bコース)
・筆算のしかたについてまとめる。
・計算練習を繰り返し行い,理解を確実にしていく。
(Cコース)
・計算プリントにより,2位数×1位数の筆算の習熟をはかる。
・筆算のしかたが定着してきたら,発展的な学習として文章題のプリントも行うようにする。




○2位数×1位数(部分積を加
 えたときに百の位に繰り上
 がりあり)の筆算のしかた
 を理解し,その計算ができ
 る。
・29×4 や 75×4 の筆算のしかたを考える。


(習熟度別指導)
(Aコース)
・誤りの多い問題を一斉指導し,位取りの意識を明確にする。
・計算練習を繰り返し行いながら,補充的な問題に取り組む。
・九九サーキット,たし算サーキットを使用する。
 
(Bコース)
・筆算のしかたについて確認する。
・計算練習を繰り返し行い、2位数×1位数の筆算を確実に行えるようにする。
・筆算の説明ができるようになる。
(Cコース)
・発展的な学習として,
かけ算の問題づくりを行う。問題ができたら友達と交換し,解き合ってみる。
(3)3けたの数に1けたの数をかける計算 4時間 下p.10〜13




○3位数×1位数(部分積がみ
 な1けた)の筆算のしかた
 を
解し,その計算ができ る。
・場面をとらえて立式し,312×3 の計算のしかたを考える。
・筆算のしかたをまとめる。
(習熟度別指導)
(Aコース)
・具体物やパソコンなどを使いながら理解しやすくし,意欲的に取り組む。
・ 計算練習を繰り返し行いながら,補充的な問題に取り組む。
・九九サーキット,たし算サーキットを使用する。
 
(Bコース)
・問題の題意を正確に掴んだうえで正しく立式し、その計算を筆算でする方法を考える。
・計算練習を行い,理解を確実にしていく。
(Cコース)
・分配法則を使った求め方を取り上げ,筆算形式へつなげていく。
・発展的な学習として,
スーパーのチラシを使った計算問題を解く。



○3位数×1位数(一,十のく
 らいの数との部分積が2け
 た)の筆算のしかたを理解
 し,その計算ができる。
・386×2 の筆算のしかたを考える。

(習熟度別指導)
(Aコース)
・筆算の説明ができるようになり, 計算練習を繰り返し行いながら,補充的な問題に取り組む。
・九九サーキット,たし算サーキットを使用する。
 
(Bコース)
・計算練習を繰り返し行い,理解を深める。
(Cコース)
・3位数×1位数の筆算を速く正確にできるようにさせる。
・計算チャレンジカードに取り組む。






○3位数×1位数(部分積がみ
 な2けた,及び部分積を加え
 たときに繰り上がりあり)
 の筆算のしかたを理解し, その計算ができる。
○3位数×1位数の筆算の理解
 を確実にする。
・937×4,537×3 の筆算のしかたを考える。




(習熟度別指導)
(Aコース)
・文章問題を解くに当たって,文章を三回読んで,丸印を三つ付け,問われていることを確認し,問われているとおりに答える練習を徹底する。
・計算練習を繰り返し行いながら,補充的な問題に取り組む。
・九九サーキット,たし算サーキットを使用する。
 
(Bコース)
・文章問題の題意を正確に掴んだうえで正しく立式し,正確に問題を解くことができるようにする。
・計算練習、文章問題を繰り返し解くことで、より正確に問題を解けるようにする。
(Cコース)
・3位数×1位数の筆算を速く正確にできるようにさせる。
・発展的な学習として,4位数×1位数の問題に取り組む。



○乗法の結合法則について理
 解するとともに,3つの数の
 乗法が1つの式に表せること
 を理解する。
・場面をとらえ,代金の求め方について考え,検討する。
・3口の乗法の式で表す。
・3口の乗法の結合法則をまとめる。
(習熟度別指導)
(Aコース)
・結合の法則を使うと計算が簡単になることを強く実感する。
・計算練習を繰り返し行いながら,補充的な問題に取り組む。
・九九サーキット,たし算サーキットを使用する。
 
(Bコース)
・結合法則の便利さに気づき,工夫しながら問題を解けるようにする。
・計算練習,文章問題を繰り返し解くことで,より確実に問題を解けるようにする。
(Cコース)
・結合法則を使うと計算が簡単になることを実感させ,活用できるようにする。
・計算プリントに取り組む。
  まとめ 2時間 下p.14〜15



○学習内容に習熟する。
○補充的な問題又は発展的な問題に取り組む。

・これまでの学習内容について確認し、 補充的な問題を解く。
(習熟度別指導)
(Aコース)
・文章問題の解き方を繰り返し練習する。
・ 計算練習を繰り返し行いながら,補充的な問題に取り組む。
・九九サーキット,たし算サーキットを使用する。
(Bコース)
・文章問題の解き方を繰り返し練習する。
(Cコース)
・計算練習では,筆算形式を十分理解し,活用できているか確認する。
・文章題に多く取り組ませる。

 

  B成果と課題
















成   果 課   題
☆子どもたちは,自分のだいたいの力を自覚し,各習熟度別のコースに分かれて授業を行った。だいたい同じ力の子どもたちが集まっているので,どのコースも退屈して,時間をもてあます子どもが少なくなり,授業に集中できるようになってきた。支援の手が必要な子どもには,ヒントコーナーなどを利用しできるだけ自力で解けるようにした。また,パソコンを使って,3けた×1けたのかけ算の仕組みが理解できるように工夫した。発展的な学習などは,買い物をするといった生活に即した問題を用意した。カピィーコースの子どもたちには,既習事項をもとに自分の考え方をしっかりと説明できることに重点を置き授業を展開した。その結果数学的な考え方が身についてきた ★子どもが,自分の考えを積極的に筋道を立ててわかりやすく説明できるように日頃から訓練しておかなければならない。 









  

 

(2)補充的な学習・発展的な学習などの児童の実態に応じた授業の構成と手だて(授業改善の視点より)

 @目的

   各コースの児童の実態に応じた授業を構成し,支援や手だての工夫を行うことで,児童の学 習意欲を高め,理   解が深まるようにする。

  A授業実践

  児童の実態に応じた,3つのコース(ばりばりのトッピーコース,すいすいのカピイコース,じっくりのカットッポコース)を設定した。各コースは,基本的に学習目標や内容は同じもの とするが,支援や手だての違いを明確にすることによりきめ細かい指導をねらった。

  B成果と課題

成   果 課   題
☆授業中は,ばりばりのトッピーコース,すいすいのカピィーコースの子どもたちは,理解も早く1時間の授業は予定通り進み,しかも,補充問題や発展的な学習問題もできた。
じっくりのカットッポコースは,教科書の例題,適用問題やスキル問題なども取り入れ,また,九九や1けたのたし算ができない子どもにおいては,かけ算九九サーキットや,たし算サーキットを持たせながら意欲的に取り組むことができた。また,自分で解けるといった自信も出てきた。
★週二回の補充指導の時間を効果的に使って指導していかなければならない。
★特にじっくりコースの子どもたちには,自分はできないと思わせないような,励まし,賞賛の言葉を絶えずかけていかなければならない。
★ばりばりコースの子どもたちには,早くできても,さらに追求できる課題が常時準備できるように心がけていかなければならない。

 

(3)基礎計算力向上の向上(訓練学習の導入)

  B成果と課題

成   果 課   題
☆基礎計算力向上を図ることによって,現在指導中の学習がスムーズにいくのではないかということで,九九やたし算,引き算の訓練を行った。子どもの計算力が高まり,授業中の学習に意欲がもてるようになってきた。 ★全校的に,フロンティアタイムなどを通して,同じ問題を使い,タイムを計るなどして,子どもたちの力のつき具合を調査してその効果を見ていかなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

3.4年算数科「はしたの大きさのあらわしかたを考えよう」の実践における成果と課題

(1)習熟度別指導の積極的な導入(授業改善の視点より)

  @目的

   単元の学習計画の中に習熟度別指導を意図的に仕組むことにより,個に応じた指導が展開できるようにする。

  A授業実践

小単元学習後に習熟度別指導を導入し,児童が自分の実態に応じたコース選択ができるよう

に指導計画の見直しを行った。(下記単元計画参照)

 *単元の指導計画:単元指導計画類型B型(全9時間 6時間目以降から習熟度別指導を行う)









































 
目 標 進んで学ぶ子どもの姿
学習形態 (少人数別・習熟別指導)
(1)はしたの大きさの表し方 3時間 下p.2〜5
〔プロローグ〕小数という数についての興味,関心を高めるようにする。


○単位量に満たないはしたの
 大きさを表すのに小数が用
 いられることを理解する。
      (学級別)
 
・水を1のますではかった時の1に満たないはしたのかさの表し方を考える。
・1の10 等分を「0.1」ということを知り,上記の量が何になるか考える。
・「小数」「小数点」「整数」の意味を知る。
○長さ(p)の場合にも小数を用いて表すことができることを理解する。
○小数を用いると単名数で表すことができることを理解する。
   (学級別)
8p7mmのテープの長さをp単位で表すことを考える。
・いろいろな長さのp単位での表し方を考える。
(2)小数のしくみ 3時間 下p.6〜8
○小数も数直線に表せることを理解する。
○「小数第一位」の用語を知り,小数の位取りについて理解する。
   (学級別)
・数直線上の値を小数で読んだり,表したりする。
・「小数第一位」の用語を知り,小数の位取りについて考える。
○レディネステストを行い,児童の実態を把握する。
○小数の相対的な大きさや数の構成,大小について理解する。
    (学級別)
・レディネステストに取り組み,自分の学力を知る。
・単位がつかない小数について数の構成や相対的な大きさを考える。
・小数の大小関係を考える。

*本時以降が習熟度別
○簡単な場合の小数の加減計算のしかたを理解する。 ・立式を考える。
・0.5+0.3 の計算のしかたを考える。
・0.8−0.3 の計算のしかたを考える。
  (習熟度別) (Aコース)
・小数タイルを手だて にして小数の加減法 仕組みを理解する。

・補充的な問題に取り 組む。
(Bコース)
・タイル図や線分図を 用いながら,立式を 行う。
・単位の何こ分ととら えて既習の整数の計 算に帰着し,小数の 加減の計算を考えて いる。
 
(Cコース)
・単位の何こ分と とらえて既習の 整数の計算に帰 着し,小数の加 減の計算を考え ている。
・発展的な問題に 取り組む。
(3)小数のたし算とひき算の筆算 2時間 下p.9〜10  (省略)
  まとめ 1時間 下p.11  (省略)

  B成果と課題

成   果 課   題
☆小単元学習後に習熟度別指導を行うことで,子どもたち自身が自分たちの実態に応じコースの選択をすることができた。
☆実態に応じたきめ細かい指導ができた。
★これまでに習熟度別指導を実施した単元(わり算)に比べて,習熟に差が見られなかった。
指導計画が児童の実態にあっていたか,疑問が残った。

 

(2)児童の実態に応じた授業の構成と手だて(授業改善の視点より)

  @目的

   各コースの児童の実態に応じた授業を構成し,支援や手だての工夫を行うことで,児童の学習意欲を高め,理       解が深まるようにする。 

 A授業実践及び児童分析

   児童の実態に応じた3つの学習コース(じっくり・ぼちぼち・ばりばり)を設定した。各コースは,基本的に学習目標   や内容は同じものを取り扱うが,支援や手だての違いを明確にすることできめ細かい指導をねらった。(指導案集   参照)

























 
(本時の目標)・単位とする数(0.1)に着目すると,小数の加減計算も整数の加減計算        と同じ考え方でできることを理解できる。
じっくりコース ぼちぼちコース ばりばりコース

授業仮説
・タイルで操作することで「1を10等分したものが0.1である。」ということを視覚的に再認識し,計算方法について理解しやすいだろう。 ・具体物の提示をしたり,思考する場で必要に応じてタイル図や線分図を活用することで単位を必要とする数に着目するという考えに気づき,計算方法の理解を深めるであろう。 ・友だちに分かりやすく説明 を行うことで,単位とする数に着目するという考え方に気づき,計算方法の理解を深めるであろう。
手だてや支援 ・つかむ過程に時間をかける。
・操作活動の重視
・具体物や半具体物での支  援(小数タイル・タイル   図・線分図)
   
・調べる過程に時間をかける。
・具体物や半具体物での支援
(小数タイル・タイル図   ・線分図)

・深める過程の時間を十分に確保する。

・多様な考え方をださせる。
 (線分図・タイル図)
・伝え合う能力を高め合う。
 (磨き合いの場の設定)


     10/47

     18/47

     19/47
単元
末テスト

 (数学的考え方)  80.0
 (表現・処理)   82.0
 (知識・理解)    96.2
 (総点平均)    86.1

 (数学的考え方)  91.6
 (表現・処理)   82.4
 (知識・理解)    97.2
 (総点平均)    90.8

 (数学的考え方)  95.7
 (表現・処理)   96.1
 (知識・理解)    97.7
 (総点平均)    96.5

 

  B成果と課題

成   果 課   題
☆各コースにおいて,児童の実態を配慮して学習過程の時間配分を工夫した。等質の子どもの集団なので,話し合いがしやすく学習意欲の高揚が見られた。また,単元末テストの成績も良好であった。
★3人の教師が十分話し合いをして,各コースの授業展開を決定したが,それが本当に児童の実態にあっていたか疑問である。教具の利用をして効果的であったが,頼りすぎる面があり,なぜそうなるのか視点を持たせながら,言語表現や伝え方などもきちんと指導すべきであった。

4.6年算数科「比べ方を考えよう」の実践における成果と課題

(1)少人数学習・習熟度別学習の積極的な導入(授業改善の視点より)

  @目的

   単元の学習計画の中に少人数授業及び習熟度別指導を意図的に仕組むことにより,個に応じた指導が展開で     きるようにする。

  A授業実践

   単元のまとめの段階で習熟度別指導を導入し,補充的な学習中心のコースと発展的な学習を行うコースの2コ     ースを設定した。

 

  〈じっくりコース〉*具体的な操作活動等を活かした学習(補充的な学習中心)












小単元 目 標 形態 進んで学ぶ子どもの姿

Bまとめ

・学習内容の習熟について,自分なりの課題を持つ。






A
・これまでの学習内容について確認し,具体的な操作活動を行いながら追求活動を行う準備をする。

・具体的な操作活動等を行い,学習に習熟する。(本時) ・速さ,時間,道のり等を求める問題に,具体的な操作活動等をうまく取り入れながら取り組む。

・学習内容の理解の確認をする。 ・速さ,時間,道のりを求める補充的な問題を解く。

 

  〈しっかりコース〉*学習資料の選択,自分なりの考えを活かした学習(発展的な学習へ)













小単元    目 標 形態   進んで学ぶ子どもの姿

Bまとめ

・学習内容の習熟について,自分なりの課題を持つ。






A
・これまでの学習内容について確認し,様々な学習資料を用いて追求活動を行う準備を
する。

・自分に合った解決法を選んで
問題に取り組む。(本時)
・様々な学習資料を有効に使い,速さ,時間,道のり等を求める問題を解く。

・学習内容の理解を深め,算数への興味を広げる。
 
・速さ,時間,道のりを求める発展的な問題を解く。

  

  B成果と課題

成   果 課   題
☆単元のまとめの段階において習熟度別指導を行うことで,これまでよりも個に応じたきめ細かな指導ができた。また,単元の終わりの段階なので,子どもたちが自己診断テストの結果から自分でコースの選択をすることができた。 ★しっかりコースとじっくりコースに分かれたが,各コースの人数の配当やコース設定の方法,学習内容などの研究を深めなければならない。

 

 

(2)発展的な学習・補充的な学習などの個に応じた学習指導(授業改善の視点より)

  @目的

   個に応じた課題を設定するとともに,多様なコースの選択や解決法の選択ができるようにする。

  A授業実践

   補充的な学習のコースでは,具体的な操作活動ができるようなコースの設定を行った。また,発展的な学習の        コースでは,さらに細かく3つの学習コースが選択できるようにした。

 

   補充的な学習のコース<じっくりコース>












 
過程 進んで学ぶ子どもの姿 学び方を育てる教師の姿







(5)
1.本時の学習課題をつかむ。 ・グループごとの学習内容を把握し,学習活動が 効率よく進むよう支援する。
〈学習課題〉実際に車を走らせて,速さ・道のり・時間  を測定したり,計算したりしよう。
 
2.グループに分かれ,学習の進め 方を確認する。
 @車の速さを測定する。
 A速さをもとに道のりを計算し,測定し      て確かめる。
 B速さをもとに 時間を計算し,測定して   確かめる。

・速さ・道のり・時間それぞれの課題に取り組め るよう助言する。

 

   発展的な学習のコース〈しっかりコース〉


















 
過程 進んで学ぶ子どもの姿 学び方を育てる教師の支援







(5)








 
1.本時の学習課題をつかむ。
〈学習課題〉様々な学習資料をうまく使って,速さの問題
  の解き方に慣れよう。

 
.取り組む課題別のグループに分  かれ,学習の進め方を確認す   る。 ・グループごとの学習内容を把握し,学習活動が 効率よく進むように支援する。

・身の回りの色々なものの速さ及び到着地点まで の距離についての資料を準備する。


・電車やバスの時刻表を準備する。


・発展的な内容を含む文章問題のプリントを複数 準備する。
〈Aグループ〉
  色々なものの速さから,
 ある場所に到着するまで
 の時間や日数を求める。







〈Bグループ〉
  時刻表から,電車やバス
 などの速さを求める。
〈Cグループ〉
  速さ,時間,道のりを求
 める発展的な文章問題に
 取り組む。

  

   B成果と課題

成   果 課   題
☆しっかりコースは発展的な学習中心にさらに小さく3コースに分かれた。また,じっくりコースは,具体的な操作活動を中心とした補充的な学習というように,個に応じた課題の選択ができるようになった。また,個人の練習量にも配慮して教材を準備した。 ★発展的な学習の教材が難しくて子どもたちは苦労していた。身近な生活に関わる問題を選んで教材とすべきであった。
★じっくりコースは補充的な学習中心であったが,補充的な学習の在り方の研究も必要である。

(3)学力の評価を活かした指導方法の工夫改善(授業改善の視点より)

  @目的

   身に付けさせたい力を明確にするとともに,評価規準を習熟度コース別に作成して指導に活かす。

  A授業実践

   評価規準を習熟度別のコース別に作成するとともに,自己診断テストを行い自分に合った学習コースの選択が    できるようにした。







 
小単元 目 標 形態 進んで学ぶ子どもの姿 主な評価規準

Bまとめ
(4時間)

・学習内容に習熟する。
・習熟度別学習
コースの学習内容を知る。





 
・自己診断テストを行い,自分の学力を確かめる。
・習熟度別学習コースの学習内容について理解し,自分に合ったコースを選択する。
(表) 速さの問題が解ける。
(関) 自分に合ったコースを進んで選ぼうとする。

  

  B成果と課題






 
成   果 課   題
☆自己評価テストの結果から自分に合ったコースの選択ができた子が多くみられた。 ★自己評価テストの結果によらず,自分の興味・関心からコースの選択を行った子が数名見られた。子どもたちに合ったコースの選択についての研究が必要である。

 

(4)個に応じた課題や練習量を確保,多様な学習コースの選択(高学年部会の重点項目より)

 

  B成果と課題

成   果 課   題
☆補充と発展の2つのコース設定であったが,発展コースには意図的に3つの難易度の違う教材を用意して取り組ませた。それぞれの小コースでの移動も認めながら個に応じた課題の選択ができるようにした。 ★課題の種類や量についての研究,また,効果的な学習方法についての研究が必要である。
★コースが多くなると教師の支援が行き届かなくなってしまう場合がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《低中高部会の研究における成果と課題》

1.低学年部会の取り組みにおける成果と課題

(1)研究の視点(テーマ)及びその設定の理由

 児童の興味・関心を高め,進んで楽しく学習させる指導について
一人ひとりが元気に楽しく学習する子ども

    子どもたち一人ひとりにしっかりとした学力を定着させるために,低学年においては,楽しみを持って学習に取       り組めるよう興味・関心を高める必要がある。そこで,低学年部会では,興味・関心を高めるための課題の設定      や進んで楽しく学習させる指導に主眼を置き,研究の視点とすることとした。

 

(2)具体仮説及びその設定の理由

  身近で楽しめる・体感できるような教材の開発を行うとともに,単元全体を見通し,
 学習課題の設定や学習したことを生かせるような体験学習・操作活動を工夫した授業
 を仕組むことにより,意欲的に学習に取り組み,基礎的な学力が身につくであろう。

 意欲的に学習に取り組ませるためには,適切な課題の設定が大切である。そこで,身近で楽しめる・適度の難易性のある課題の開発や単元全体を見通した課題の設定の工夫をする必要がある。また,学習内容がより具体的に体得できるような教材を用いて,体験学習や操作活動を工夫した授業を仕組むことで,体全体を使った楽しい学習を展開することができる。そして,課題に対して意欲的に取り組み,いろいろな操作活動や体験学習を通して解決することで,基礎的な力が身につくと考える。

  

(3)具体的な取り組み内容についての成果と課題

  @具体物を操作する解決法の導入

成   果 課   題
☆具体物を操作する解決法を導入することで,児童の思考がより明確となり,問題解決の糸口となった。
 
★身近な素材の中から教材を見つける際は,より児童の視点に立って選んでいくというような柔軟な姿勢が必要だと思われる。
 

  A学習したことを活かせる体験学習や操作活動の導入

成   果 課   題
☆具体物を操作する学習指導の導入を行った。かけ算では,1あたりの数探しを自然物の中に見つけに行くことから始めた。箱の中から同じ数ずつキャンディーを出したり,それをタイルに置き換えたりしながら1あたりの数×入れ物の数=みんなの数というかけ算の意味をつかませるようにした。かけ算のシェーマ図も上手にかけるようになり,問題づくりも上手になった。
 
★かけ算と生活を結びつけるために,生活科のお店屋さんとの合科的な学習を計画していたが,うまく実践できなかった。値段つけや品物の並べ方を工夫させると良かった。

 

 

 

 

  B身近で楽しめるもの,体感できる教材の開発

成   果 課   題
☆生活の中で身近な卵パックを用いたことによって「10のまとまり」がひと目でとらえやすくなり,「10といくつ」の理解がスムーズになった。
☆長さの学習において直接比較をする時,野菜の長さ比べをした。いろいろな野菜をばらばらに置き,目測で見当をつけてどれが一番長いか順位をつけさせた。実際に比較していく時,大変盛り上がった。また,cmを導入した後,1cuの方眼を貼り付けたものさしづくりをした。自分のものさしを使っていろいろな長さ調べができた。
 
★身近な素材の中から教材を見つける際は,より児童の視点に立って選んでいくというような柔軟な姿勢が必要だと思われる。

★物のいろいろな場所或いは空間にも長さがあることをとらえさせるためにも,ひもなどを使って十分に長さ探しをする必要があった。そうすることにより,物の最長点を意識させることができる。3学期のmの学習の時,もう少し丁寧に進めていきたい。

 

  C学習ゲームなどを工夫し,楽しみながら訓練学習を行う

成   果 課   題
☆ゲーム活動を取り入れたことによって,
問題に意欲的に取り組み,楽しみながら計
算の力をつけることができ,学習内容の習
熟につながった。
☆かけ算九九の習熟を図るために,ビンゴ
ゲームやキャップ取りゲームなどの学習ゲ
ームを取り入れた。ゲームの準備をしたり,
グループでゲームをしたりしながら,楽し
く取り組むことができた。九九に習熟して
いる子とそうでない子のペアを作ってゲー
ムをさせることにより,教え合うことがで
きた。
 
★一単位時間として扱うか,また,ゲーム活動
の場の設定や人数構成などを工夫していく必要
がある。

★1・2組合同で行ったので,個人の力の把握
が不十分な所があった。また,ゲームの難易性
を考えて,易しいゲームからかけ算の学習の途
中に少しずつ入れていっていった方が良かった。

  

  D絵本の読み聞かせを通して,豊かな心を育てる

成   果 課   題
☆子どもたちは読み聞かせを楽しみにしており,読書量も増えた。それに伴って語彙力も増したように感じる。また,家庭での親子読書を勧め,協力を得ることができた。
 
★湯川先生のお話し会などを積極的に取り入れて行きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.中学年部会の取り組みにおける成果と課題

(1)研究の視点(テーマ)及びその設定の理由

 児童の課題解決力を高める学び方学習の指導について
めあてを持って,計画的に粘り強く学習する子ども

    子どもたち一人ひとりにしっかりとした学力を定着させるためには,子どもたち自身が自 分の学力を知り,自         分に合っためあてを持ち,学習課題に対し粘り強く解決に向かう力を持つ必要があると考える。そこで,中学年         部会では,課題解決力を伸ばすことを主眼に置き,研究の視点とすることとした。

 

(2)具体仮説及びその設定の理由

 児童の実態に応じた指導体制の工夫・改善を行うことにより,子ども一人ひとりが基礎的・基本的な学習を粘り強く続け,確かな学力が身に付くであろう。

    子どもたちが自己の学力を正しく評価し,自分に合っためあてを持ち,学習課題に対して 粘り強く取り組むた      めに,少人数授業・習熟度別指導等を積極的に導入し,個に応じた課題や多様な学習コースを設定することが        必要と考える。また,基礎的・基本的な学習を繰り返し行うことで,確かな学力と学習に対するねばり強さが身に     付くと考える。

 

(3)具体的な取り組み内容についての成果と課題

  @操作活動の導入(手作りタイル・4年生)

成   果 課   題
☆発展学習として,生活に関する問題を扱うことによって,児童がより興味関心をもって学習に取り組むことができた。また,「スーパーでできるね。」などのように生活の中でいかそうとする姿勢が見られるようになってきた。補充学習として,具体物操作を行うことで,児童は学習内容を視覚的に理解でき,よりスムーズに理解できるようになってきた。 ★発展学習として、どのような問題を取り入れていけばよいのか検討していきたい。

  Aパソコン等を使っての学習

   算数科の「3けたのかけ算」において,パソコンで,3けたのかけ算の仕組みをできるだけわかりやすく動きのあ   る画面で作成し使用した。(じっくりのカットッポコースにおいて) 習熟に時間を要する子どもには,青方九九サーキ   ット,たし算サーキットなどを使用させ,基礎計算が十分でない子どもたちの意欲の向上をねらった。トッピーコース   は,生活につながる発展的な問題を用意し、算数で学んだことの生活化をはかった。












 
成   果 課   題
☆とてもわかりやすかったという声が多かった。学習に対して意欲的に取り組むことができなかった子どもたちも,次第に自分で解いてみるようになってきた。楽しく工夫された教材に意欲的に取り組む姿が見られた。
★パソコンを使用する場面をしぼって,特に児童が説明した後の補足説明もしくは,まとめとして使用するとか,どこで,どうやって使用する教材なのかをしっかりとポイントをしぼって使用方法を考えながら教材開発していかなければならない。
★5の分解,10の分解が十分でない子どもに100玉そろばんや,タイルなどを使用させ,体験的思考の段階を踏ませながら習熟させていかなければならない。(教具の使用も含めた教材の開発)

 

  B具体物を操作しながらの学習内容の理解及び定着化

成   果 課   題
☆発展学習として,生活に関する問題を扱うことによって,児童がより興味関心をもって学習に取り組むことができた。また,「スーパーでできるね。」などのように生活の中でいかそうとする姿勢が見られるようになってきた。補充学習として,具体物操作を行うことで,児童は学習内容を視覚的に理解でき,よりスムーズに理解できるようになってきた。 ★発展学習として,どのような問題を取り入れていけばよいのか検討していきたい。
  

  C単元計画に指導体制を導入するための研究・効果的な位置づけ

    中学年では,算数科おいて,導入する学習を主に「数と計算」の領域と定め,少人数授業,習熟度別指導を積       極的に導入してきた。

   (4年生)

      4学年では実施した単元は,「わり算の筆算(1)(2)」「小数」「概数の表し方」である。「わり算の筆算(1)」「小          数」「概数の表し方」は,単元の途中またはまとめの段階から少人数・習熟度別学習コースに分かれるA型       ,「わり算の筆算(2)」は,単元のはじめの段階から少人数・習熟度別学習コースに分かれるB型≠採用し          た。

    コースは,「ばりばりコース」「ぼちぼちコース」「じっくりコース」の3コースを設定し,既習事項を児童が振り返り       ながら児童自身がコース選択を行う。児童のコース選択が児童の学力に大幅に合わない場合は,児童と担任          がコース選択について相談を行うが,最終判断は児童自身に行わせた。また,コース選択は単元ごとに行い,         その都度,コース選択を行えるようにした。

   

成   果 課   題
☆「じっくりコース」では,児童が興味関心をもって学習に取り組むことができ,授業中の発表は特に増えた。「じっくりコース」の児童も,90点以上をとることができるようになった。「ぼちぼちコース」では,調べる過程に重点をおき,学習に取り組んだ。その結果,自分の考えを明確にし,他の児童の考えと比較,検討し,よりよい考え方を求めていく姿勢を育てていくことができつつある。「ばりばりコース」では,問題を解くだけではなく,他の児童に説明できるように学習に取り組んできた。その結果,数学的な考え方をよりいっそう伸ばす学習ことができた。
 
★3人の指導者の授業についての打ち合わせ,
また,授業について児童の様子について共通理解する時間が十分に確保できなかった。時間を確保することによって,さらに指導方法の改善やきめ細かな指導ができるのではないかと感じる。

 

 

 

 

 

 

    (3年生)

    1学期末の復習問題を取り組むに当たって,習熟度別指導(ばりばりコース,じっくりコ ースの2コース)を行っ        た。10月に行った3けたのたし算ひき算では,習熟度別指導を3 段階に分けて行った。計算力が高く,理解も早     い子どもたちには,思考力を高める問題を発 展問題として用意した。また,計算も理解にも時間がかかる子ども     たちには,教科書を完全に解けることをめあてに指導し,基礎計算力を高めるための問題を用意しながら,合計     5時 間の指導を行った。

成   果 課   題
☆自分にあったペースで学習させた結果,意欲的に取り組んだ子どもが多かった。特に,問題をたくさん解けるのがうれしいとか,難しい問題に挑戦するのが楽しいなどの声が聞かれるようになってきた。また,自分のペースでじっくりと考えて解けるので良いといった声も聞かれた。その結果,学年の平均点は88,8点とよい結果を出すことができた。次も3コースに分かれてやりたいという気持ちの子どもが多く見られた。子どもの意識調査からも,教師の手応えとしても,フロンティアタイム及び習熟度別指導が児童の学力や意欲の向上に大変有効であると実感しつつあるところである。 ★一学期の段階では,基礎計算の習熟が不十分な子や理解に時間がかかる子どもの全てに目を向け全員がよくわかり,やる気を起こさせるまでには至らなかった。

 

  D個に応じたT・T指導の工夫改善

    4年生では、「概数の表し方」「式と計算」で、個に応じたT・T指導を行うことができた。授業を行って行く中で、       十分に理解できていない児童が多く見られた時、補充指導の時間を利用して、よりきめ細かな個別指導に取り       組んできた。

成   果 課   題
☆児童の学習内容について理解しているかどうか把握でき、きめ細かな指導ができるようになってきた。 ★学級T・TにおけるT1とT2の役割について明確にしていきたい。また、授業についての十分な打ち合わせができなかったので、時間を確保し、授業改善に努めていきたい。

 

  E家庭学習の定着,学習の習慣づけのための方法・手だて

    4年生後半ということで,高学年部会の取り組んでいる家庭学習に4年生も取り組ませることにした。12月の          学年懇談会で説明,教務の先生より体験談の講話を保護者にして頂き家庭との連携を図 った。子どもたちにも       説明し,計画を立てさせ,12月と冬休みに取り組ませることにした。本格的な実施は,3学期    からの予定。


成   果 課   題
☆保護者も関心を持って頂いた。自主的に学習する子どもへの願いは誰もがもっている。
★子どもたちが,家庭学習についてまだ十分理解できていない。また,取り組んだばかりで実態はまだ分からない。学習の仕方が分からない子どもが多いので,例を示しながら教えていくようにしたい。

  F少人数授業・習熟度別指導に対する児童の意識調査(単元終了後)

 

3.高学年部会の取り組みにおける成果と課題

(1)研究の視点(テーマ)及びその設定の理由

 児童が意欲的に自己の学力向上にチャレンジする学習指導について
自己を正しく評価し,自分に合った学習をして着実に学力を高める子ども

    子どもたち一人ひとりにしっかりとした学力を定着させるためには,子どもたち自身が自 分の学力を知り,自         分に合った学習方法を選択する力を持つ必要があると考える。そこで, 高学年部会では,自己評価力や自己選      択力を伸ばすことを主眼に置き,研究の視点とするこ ととした。

 

(2)具体仮説及びその設定の理由

  身に付けさせたい力を明確にした上で少人数学習・習熟度別指導等を積極的に導入し,その中で個に応じた課題や多様な学習コースを設定するとともに,子どもたちが  自己の学力を正しく評価し,自分に合った学習を選択できるような教師の支援や評価  方法の工夫改善を行えば,自己の学力向上に向かって意欲的に学習する子どもが育ち,一人 ひとりの子どもの学力を着実に高めることができるであろう。

    子どもたちが自己の学力を正しく評価し,自分に合った学習コースの選択するためには,教師の支援や評価 v      方法についての工夫改善が必要である。また,少人数授業・習熟度別指導等を積極的に導入し,個に応じた課        題や多様な学習コースを設定することで個に応じたきめ細かな指導を行うことができると考える。

 

(3)具体的な取り組み内容についての成果と課題

  @個に応じた課題や練習量の確保,多様なコース選択








 
成   果 課   題
☆算数科における習熟度別指導において,自分の習熟度を把握させ,自分に合ったコースの選択をさせることによって個に応じた課題の選択や練習量の確保ができる。
☆習熟度別指導においては,補充コースと発展コースに分けることを基本とすると指導がしやすい。
★コースの特徴を子どもに明確に説明する必要がある。また,コース別の指導目標の明確化が必要である。
★コースの数は適切だったか疑問が残る。指導者の数までのコース設定にとどまっている。

  A少人数授業・習熟度別指導の類型化

成   果 課   題
☆単元指導計画類型として,A・B・C・Dの4つの基本型に分類できた。実践の中からそれぞれの指導計画のメリットが明らかになってきている。
 
★単元指導計画の類型はできたが,習熟度別のコース設定の類型まではできていない。これからの研究の課題である。

 

  B少人数授業・習熟度別指導に有効な単元の洗い出し,適した教材の見極め

成   果 課   題
☆学年共同担任制との関わりを考慮しながら,有効な単元の洗い出しを行った結果,体育科のボール運動において5・6年合同による習熟度別指導を行う計画を立てた。また,バスケットボールでの習熟度別学習も行った。
☆算数科においては,習熟度別学習のカリキュラムを作成(全学年・全学期)し,習熟度別学習の積極的導入につながった。
★実施に伴い,カリキュラムの調整や指導内容や評価方法等についての共通理解が必要である。




★習熟度別学習のカリキュラムの工夫改善をさらに進めなければならない。

 

   C学年やブロックで交換授業方式を導入する

成   果 課   題
☆担任の得意分野を活かした指導体制の改善を計画した。
@5年と6年の体育を合同授業として,教師の得意分野を指導に活かす。
A5の2担任の得意分野「音楽」を3の2で行う。
B3の2担任の得意分野「体育」を5・6年の合同授業「サッカー」に活かす。この取り組みを3学期に行う予定である。
 
★カリキュラムの調整と全校的な共通理解が必要である。また,年度途中での導入に伴う困難が予想される。その他,ゲストティーチャー探し,及びその打ち合わせも必要である。

  

   D家庭での学習計画表の作成,自主的な学習の習慣づけのための方法・手だて

成   果 課   題
☆家庭学習の習慣化のために「スクラムプラン」を実施している。
@家庭学習の習慣化を中心に保護者へのアンケートを行った。
Aその結果と寄せられた保護者のコメントをまとめて通知した。
B家庭での学習の予定を「スクラムノートに記入させ,記録していく。
C1週間ごとに担任に提出させ,担任は個別指導をした。
D保護者から,意識して家庭学習に取り組むようになったとのコメントをもらうことが多くなってきた。
 
★「習慣化」の感性をどこで見極めるか。

★子どもも保護者もまだスクラムプランに慣れていない面が見られるので,家庭学習の内容等についての具体的な指導が必要である。

★家庭によって取り組みに温度差が見られる。

《専門部会の研究における成果と課題》

1.授業改善部における成果と課題

(1)少人数授業・習熟度別指導に対応した学習指導案形式の作成及び内容等の検討

  @実践の内容

  習熟度別の指導案については,指導計画及び評価計画を各コースごとに設定したり,A・B・Cの各コースの展開  をA4各1枚にまとめたりするなどの工夫改善を行った。

  A成果と課題

成   果 課   題
☆習熟度別授業の指導案の形式及び内容については,研究授業を重ねるごとに工夫改善が
進んできた。
 
★まだまだ改良できそうである。実践しながらよりよい形に仕上げていくようにしては,どうだろうか。

 

(2)少人数授業・習熟度別指導における基本的な学習過程の検討及び作成

  @実践の内容

   研究授業を中心にして各学年児童の実態に応じた学習過程を提案している。

  A成果と課題

成   果 課   題
☆課題解決型の学習としてできている。
☆単元の指導計画や単元の構成等についての
工夫改善を積極的に行うことができた。
★少人数授業の方は,公開授業が少なくまだ検 討の余地がある。

 

 

(3)フロンティアルームの効果的な活用法についての検討及び提案

  @実践の内容

   習熟度別指導の場として日々の授業で活用しているが,組織だった環境整備等は2回実施。

  A成果と課題

成   果 課   題
☆数回の整備で整頓された。少人数授業・習熟度別指導でよく活用されている。 ★管理が専科の先生一人の負担になっている。環境整備部を設け,掲示物など計画的に行う必要がある。
 

 

(4)フロンティアタイム,補充指導の具体的な取り組みの検討,提案及び各学年の取り組みにつ

   いて

  @実践の内容(9月から全学年実施)










学年 実 施 内 容 成  果 課  題




1年
《国語》
・ひらがな,カタカナの基礎練 習
・助詞や拗音,長音の使い方
《算数》
・計算練習
・学習中の単元のプリント学習
☆国語では,プリント学習を中心に正しく書く練習を行う時間を確保できたので,基礎的な力が定着できたと思う。
☆算数では,より多くの問題をこなすことができたので,計算の力が身に付いてきた。
★個人差が見られるので,より個に応じた手だてを工夫していく必要がある。(プリントの内容など)



2年
《国語》
・詩の視写や言葉のきまりの学 習
《算数》
・計算や九九ゲーム

☆繰り上がり,繰り下がりが不十分な子どもの力が伸びてきた。
☆学習の進度に沿った内容に取り組むことにより,確実さが増してきた。

★プリント中心でマンネリ
化しがちであった。
★友だちと楽しく一緒に楽しく取り組めるものを考えていきたい。



3年
《算数》
・11月〜1年から3年までの 計算力の診断実施。
・授業で学習していることの復 習を主に行った。
 (3けたのたし算・ひき算・  かけ算など)

☆基礎計算力の診断で個人の実態を把握できた。九九の一覧表を持たせるなど実態に応じた支援ができ,授業にも反映できた。

★伸ばしたい基礎学力についてテーマを決めて学級学年で指導していければと思う。


4年

《算数》
・わり算チャレンジプリント

・基礎計算の30・50・
 100マス計算

☆マス計算では,個人内での評価ができ,自分の計算力の向上を明確に把握でき成長を喜び次への意欲となっていた。

★授業内容のプリントでは差が大きく出てしまい,意欲を欠いてしまいがちであった。



5年
《国語》
・漢字練習や短作文

《算数》
・わり算中心のプリント
・100マス計算,計算スキル
☆曜日ごとに課題設定したので朝の学習リズムが身に付いた。
☆自己採点方式で自分のペースで学習ができ,意欲が
高まった。
★個人差が大きかったので対応策が必要。
★プリントの内容の検討が必要。
★プリント準備時間の確保や教師の支援の工夫が必要


6年
《国語》
・漢字フロンティアプリント
  (内容:6年漢字)
《算数》
・算数フロンティアプリント
 (分数の計算・文章問題)
☆係の児童を中心に自主的な取り組みができた。
☆算数の計算力アップにつながった。
★集中力に個人差があり,学力の定着に差が出た。
(特に漢字の習熟)
★個に応じた課題の量になかなか対応できない。

  A成果と課題(全体的に)

成   果 課   題
☆夏休み中に提案し,9月から全学年実施できている。         
☆実施した内容については,各学年成果があらわれている。
☆子どもたちへの意識付けも十分で,その時間帯を抵抗なく受け入れている。(習慣付いている。)
★学年に内容が任されているが,全学年共通するもので取り組み,基礎学力の向上などデーターを出す必要がないだろうか。
★国語と算数のバランスも考えていきたい。
★朝のフロンティアタイムと放課後の補充指導との区別も学年に任せているがその点どうだろうか。
★本年度中にフロンティアタイムや補充指導の来年度の方向性を決定しておくと,4月からの開始がスムーズになると思われる。。
 

 

 

 

2.各種連携部における成果と課題 

(1)習熟度別指導についての保護者の理解及び協力を得るための具体的な方策の検討及び実践

  @実践の内容

  フロンティアだよりを発行することによって,フロンティア事業と学力向上について保護者や地域にお知らせし,保護者・地域との連携を深めている。また,フロンティアだよりには,少人数授業・習熟度別指導の実践を通して,学校での子どもたちの様子を掲載していく。 

  A成果と課題

成   果 課   題
☆「フロンティアだより」を3号まで発行し た。
☆「フロンティアだより」をとおして,本校 で取り組んでいるフロンティア事業と学力 向上について保護者や地域にお知らせた。
☆「フロンティアだより」をとおして,フロンティア・タイムや「補充指導」の時間について保護者・地域に知らせた。
☆長期的な発行計画を立てた。
★「フロンティアだより」の発行は月に1回としたい。
★ 算数科の実践について記載する。
★児童の作文など,幅の広い掲載で「フロンティア事業」について保護者・地域の理解を深めていく。
★「フロンティア事業」についての保護者の質問に答えていくコーナーも設置する。
★「民生委員との交流給食」や「民生委員との生活指導協議会」などの機会をとらえ,「フロンティア事業」への連携を深めていく。

 

3.情報調査部における成果と課題

(1)フロンティアタイム,補充指導の時間の実施状況の把握及び情報交換

  @実践の内容

    フロンティアタイムの時間に行う予定の学習内容について,調査し他学年との情報交換を行う。

  A成果と課題

成   果 課   題
☆学年で,具体的な実践計画を立て,実施することができた。 ★学校全体としての実践の柱,高めたい学力をはっきりさせ,それに対する具体的な計画を立てる必要がある。

 

(2)個別指導の対策と経過についての情報交換

  @実践の内容

   個別指導対象児童への手だて,子どもの変容などを記録し,情報交換を定期的に行う。また,記録は追記で行       いその経過がはっきりわかるようにする。

  A成果と課題

成   果 課   題
☆他の学級,学年の指導の手だてを知ることにより,指導に役立てることができた。 ★伸びる手だて一覧や,こんなのいいですよ,コーナーをもうけて各自情報を提供するコーナーを作りたい。
 

 

(3)学力向上対策に役立つ実践資料の収集及び報告

  @実践の内容 

   学力向上に役立つ実践資料を情報収集し,紹介していく。

  A成果と課題

成   果 課   題
☆フロンティア校の研究について,ビデオや写真を通して報告研修を行った。
 
★今後,さらに研究会に参加した報告,使えそうな資料の提示と活用をはかる。